2023/05/28(日) - 23:18
ツアー・オブ・ジャパン東京ステージは、先行する集団を最終周回に吸収してのスプリント勝負となり、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が2019年以来4年ぶりのステージ優勝を決めた。個人総合優勝はネイサン・アール(JCLチーム右京)が、昨年大会に続き連覇を達成した。
8日間フルスペック開催のツアー・オブ・ジャパンは、東京都の大井埠頭で千秋楽を迎えた。最後のステージは1周7kmの周回コースを16周する112km。コースプロフィールは、定規で線を引いたようにフラットなスプリンターズステージだ。
東京ステージは晴れて暑くなることが多いが、今回は25℃を超える夏日になったものの、雲多めで強めの風が吹き続ける1日。スプリント勝負を目論むチームにとっては、風向きを気にしながらのレースとなった。
ゲストを迎えてのパレードランを終えてリアルスタートが切られると、最後のステージ優勝を狙ってアタック合戦が始まる。3周目、石原悠希(シマノレーシング)のアタックをきっかけに5名の先頭集団が形成される。メンバーは、石原、橋川丈(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、小林海(マトリックスパワータグ)、佐藤光(さいたま那須サンブレイブ)、ジェス・イワート(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)。
その後もメイン集団からブリッジを試みる動きがあったものの、リーダージャージのネイサン・アール擁するJCLチーム右京がコントロールに入って平定させる。先行した5名との差は6周目には1分、9周目には1分50秒まで開いた。
レース終盤に入ると、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームやソフェル・サヴィーニ・デュー・オムズ、マトリックスパワータグ、トリニティレーシングなどが集団コントロールに加担し、タイム差を徐々に縮めていく。残り4周となる13周目には36秒まで縮まると、先頭集団からイワートと橋川が相次いで遅れ、石原、小林、佐藤の3名が逃げ続ける。その後、タイム差は再び1分まで開くものの、スプリント勝負に向けてペースを上げたメイン集団からは逃げきれず、最終周回の16周目に吸収される。
残り1kmを前に集団先頭を固めたのはチームブリヂストンサイクリング。今村駿介の最後のリードアウトを受けて残り200mから窪木一茂が放たれると、他の追従を許さずフィニッシュまで突進。「チームがうまく機能すれば勝つ自信はあった」と言う窪木が、2019年以来2度目の東京ステージ優勝を決めた。
ステージ優勝・窪木一茂 コメント
「2019年に勝った時とはメンバーも違って久しぶりだったので、同じイメージでという意識は無かった。作戦では残り500mから列車を組んで60km/h以上で発車して欲しいと伝えていたが、走りながら風向きとか状況を毎周回チェックして、どこから発車するか、どこを走るかを話し合って、河野(翔輝)、兒島(直樹)、今村(駿介)と順番を決めた。特にトリニティレーシングは脅威だったので、とにかく油断せず最後まで走った」
リーダージャージのネイサン・アール(JCLチーム右京)は集団内でフィニッシュ。JCLチーム右京のチーム総合優勝とあわせて2連覇を決めた。
「昨年ツアー・オブ・ジャパンで優勝して、ディフェンディングチャンピオンとして今年戻ってくることが夢だった。怪我からの復帰でハードワークをこなしてきたが、チームメイトもハードワークをこなしてくれたお陰で連覇を達成できた。チームとファンの皆さんに感謝したい」と、表彰式で述べた。
(各選手コメントは後日掲載します)
8日間フルスペック開催のツアー・オブ・ジャパンは、東京都の大井埠頭で千秋楽を迎えた。最後のステージは1周7kmの周回コースを16周する112km。コースプロフィールは、定規で線を引いたようにフラットなスプリンターズステージだ。
東京ステージは晴れて暑くなることが多いが、今回は25℃を超える夏日になったものの、雲多めで強めの風が吹き続ける1日。スプリント勝負を目論むチームにとっては、風向きを気にしながらのレースとなった。
ゲストを迎えてのパレードランを終えてリアルスタートが切られると、最後のステージ優勝を狙ってアタック合戦が始まる。3周目、石原悠希(シマノレーシング)のアタックをきっかけに5名の先頭集団が形成される。メンバーは、石原、橋川丈(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、小林海(マトリックスパワータグ)、佐藤光(さいたま那須サンブレイブ)、ジェス・イワート(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)。
その後もメイン集団からブリッジを試みる動きがあったものの、リーダージャージのネイサン・アール擁するJCLチーム右京がコントロールに入って平定させる。先行した5名との差は6周目には1分、9周目には1分50秒まで開いた。
レース終盤に入ると、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームやソフェル・サヴィーニ・デュー・オムズ、マトリックスパワータグ、トリニティレーシングなどが集団コントロールに加担し、タイム差を徐々に縮めていく。残り4周となる13周目には36秒まで縮まると、先頭集団からイワートと橋川が相次いで遅れ、石原、小林、佐藤の3名が逃げ続ける。その後、タイム差は再び1分まで開くものの、スプリント勝負に向けてペースを上げたメイン集団からは逃げきれず、最終周回の16周目に吸収される。
残り1kmを前に集団先頭を固めたのはチームブリヂストンサイクリング。今村駿介の最後のリードアウトを受けて残り200mから窪木一茂が放たれると、他の追従を許さずフィニッシュまで突進。「チームがうまく機能すれば勝つ自信はあった」と言う窪木が、2019年以来2度目の東京ステージ優勝を決めた。
ステージ優勝・窪木一茂 コメント
「2019年に勝った時とはメンバーも違って久しぶりだったので、同じイメージでという意識は無かった。作戦では残り500mから列車を組んで60km/h以上で発車して欲しいと伝えていたが、走りながら風向きとか状況を毎周回チェックして、どこから発車するか、どこを走るかを話し合って、河野(翔輝)、兒島(直樹)、今村(駿介)と順番を決めた。特にトリニティレーシングは脅威だったので、とにかく油断せず最後まで走った」
リーダージャージのネイサン・アール(JCLチーム右京)は集団内でフィニッシュ。JCLチーム右京のチーム総合優勝とあわせて2連覇を決めた。
「昨年ツアー・オブ・ジャパンで優勝して、ディフェンディングチャンピオンとして今年戻ってくることが夢だった。怪我からの復帰でハードワークをこなしてきたが、チームメイトもハードワークをこなしてくれたお陰で連覇を達成できた。チームとファンの皆さんに感謝したい」と、表彰式で述べた。
(各選手コメントは後日掲載します)
ツアー・オブ・ジャパン 第8ステージ・東京 結果(112.0km)
1位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | 2時間22分30秒 |
2位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | +0秒 |
3位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | |
4位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、トリニティレーシング) | |
5位 | ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、マトリックスパワータグ) | |
6位 | イエルン・メイヤス(オランダ、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | |
7位 | バトハン・オズグフ(トルコ、ソフェル・サヴィーニ・デュー・オムズ) | |
8位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | |
9位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | |
10位 | 横山航太(シマノレーシング) | |
個人総合順位(第8ステージ終了時) | ||
1位 | ネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京) | 17時間45分1秒 |
2位 | ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | +45秒 |
3位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | +55秒 |
4位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCLチーム右京) | +1分9秒 |
5位 | ドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) | +1分34秒 |
6位 | レオネル・キンテロ・アルテアガ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島) | +1分46秒 |
ポイント賞(第8ステージ終了時) | ||
1位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、トリニティレーシグ) | 114p |
2位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 93p |
3位 | イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | 72p |
山岳賞(第8ステージ終了時) | ||
1位 | レオネル・キンテロ・アルテアガ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島) | 41p |
2位 | 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) | 38p |
2位 | カーター・ベトルス(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | 18p |
チーム総合成績(第8ステージ終了時) | ||
1位 | JCLチーム右京 | 53時間17分22秒 |
2位 | ヴィクトワール広島 | +2分24秒 |
3位 | キナンレーシングチーム | +3分8秒 |
text&photo:Satoru Kato
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