2023/05/27(土) - 11:45
「フィニッシュを目指し全力でペダルを踏み込んだ」とジロ最後の山岳ステージで勝利したサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)は語る。今大会4度目の2位となったジーやログリッチら総合上位勢など、選手たちのコメントを紹介します。
区間1位 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)
この偉大な山岳で独走勝利することができ、本当に嬉しい。僕自身、そしてチームはこのために努力を組み重ねてきた。僕にとって今大会はここまでグレー(不調)だったこともあり、この勝利は特別な意味を持っている。今日は脚の調子はよく、自分の持っている強みを活かすことができた。また監督であるフランコ・ペッリツォッティがチームカーから的確な指示と励ましを送ってくれた。
ラスト3kmはとても厳しいと分かっており、そこまでいかに力をマネージメントするかが重要だった。その後は全力でペダルを踏むだけ。この勝利を僕のガールフレンドや家族、チームに捧げたい。彼ら、彼女たちはこの勝利の裏にある僕の多大な努力を支えてくれたのだからね。
区間2位 デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
プロトンにいてもノーチャンスだと思い逃げに乗ることにした。今日の勝利は総合勢によって争われると思いきや、中間スプリントを通過後にプロトンは大きなタイム差を与えてくれた。そのためマリアチクラミーノのポイント加算から勝利へと頭を切り替えたのだが、僕の脚はその時点で終わっていた。
良い意味で今日の結果を受け入れるには時間がかかるだろう。このジロを走るまでまさか今日のような山岳ステージで勝利を争うことになるとは思ってもいなかった。勝利には届かなかったものの、僕たちはほぼ毎日のように強いチームであることを示すことができた。
区間4位&総合2位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
ドロミテを走った素晴らしい2日間。だが重要なのは明日だ。今日はチームとして良い日になったと言える。アタックする脚があり、沿道の応援を楽しむ余裕もあった。熱狂的なファンの間近を通り抜けるのは素晴らしい体験だったよ。
明日は今日のような乱戦となるだろう。熱狂的な応援とこの脚が組み合わされば、良い結果に繋がるはず。僕らはここまでジロ最終週に向けて努力してきた。だから明日はベストを尽くし、ファンからの応援を力に変えたい。チャレンジングなレースになるが、同時にエキサイティングな日になるだろう。
区間5位&マリアローザ ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
レース直後インタビュー
悪くはない日だった。ラスト400mで仕掛け、100m進んだところで「この標高で残り400mからのアタックは早すぎたな」と思った。その後は一定のペースで走り、最後はログリッチに抜かれ数秒を失ってしまった。だが、ジャウ(アルメイダ)からはタイムを奪うことができた。
明日の個人タイムトライアルは僅差の争いになるだろうね。観るには最高だが、走る側としては最悪だよ。
表彰式後インタビュー
チームメイトが良い走りを見せてくれた。特にスウィフトとサルヴァトーレ(プッチョ)の牽引は強力で、またクライマーのデプルスとテイメン(アレンスマン)も素晴らしかった。完璧なペーシングからプリモシュ(ログリッチ)のアタックに反応することができ、残り400mから今度は僕がアタックした。その後はフィニッシュを目指して踏み続けた。良い日となったよ。
―ログリッチに抜かれた時の心境は?ログリッチのアタックはバイク交換が実った結果だと思うか?
限界に達してしまったと思ったが、急勾配区間でも何とか踏み続けることができた。バイク交換については…重量制限ギリギリの軽さなのだろう。でも僕らのバイクもそれぐらい軽い。明日のタイムトライアルはTTバイクでスタートし、登りの麓で今日使ったようなロードバイクに乗り換える予定だ。
区間6位&総合3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
持てる力を出し尽くした。ライバルたちに食らいついたのだが、最後で差をつけられてしまった。勾配がきつく、激しいアタックに対応するには絶好調な脚がないと難しい。逆にタイムを奪うことは難しかった。だが、この結果には概ね満足しているよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
区間1位 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)
この偉大な山岳で独走勝利することができ、本当に嬉しい。僕自身、そしてチームはこのために努力を組み重ねてきた。僕にとって今大会はここまでグレー(不調)だったこともあり、この勝利は特別な意味を持っている。今日は脚の調子はよく、自分の持っている強みを活かすことができた。また監督であるフランコ・ペッリツォッティがチームカーから的確な指示と励ましを送ってくれた。
ラスト3kmはとても厳しいと分かっており、そこまでいかに力をマネージメントするかが重要だった。その後は全力でペダルを踏むだけ。この勝利を僕のガールフレンドや家族、チームに捧げたい。彼ら、彼女たちはこの勝利の裏にある僕の多大な努力を支えてくれたのだからね。
区間2位 デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
プロトンにいてもノーチャンスだと思い逃げに乗ることにした。今日の勝利は総合勢によって争われると思いきや、中間スプリントを通過後にプロトンは大きなタイム差を与えてくれた。そのためマリアチクラミーノのポイント加算から勝利へと頭を切り替えたのだが、僕の脚はその時点で終わっていた。
良い意味で今日の結果を受け入れるには時間がかかるだろう。このジロを走るまでまさか今日のような山岳ステージで勝利を争うことになるとは思ってもいなかった。勝利には届かなかったものの、僕たちはほぼ毎日のように強いチームであることを示すことができた。
区間4位&総合2位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
ドロミテを走った素晴らしい2日間。だが重要なのは明日だ。今日はチームとして良い日になったと言える。アタックする脚があり、沿道の応援を楽しむ余裕もあった。熱狂的なファンの間近を通り抜けるのは素晴らしい体験だったよ。
明日は今日のような乱戦となるだろう。熱狂的な応援とこの脚が組み合わされば、良い結果に繋がるはず。僕らはここまでジロ最終週に向けて努力してきた。だから明日はベストを尽くし、ファンからの応援を力に変えたい。チャレンジングなレースになるが、同時にエキサイティングな日になるだろう。
区間5位&マリアローザ ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
レース直後インタビュー
悪くはない日だった。ラスト400mで仕掛け、100m進んだところで「この標高で残り400mからのアタックは早すぎたな」と思った。その後は一定のペースで走り、最後はログリッチに抜かれ数秒を失ってしまった。だが、ジャウ(アルメイダ)からはタイムを奪うことができた。
明日の個人タイムトライアルは僅差の争いになるだろうね。観るには最高だが、走る側としては最悪だよ。
表彰式後インタビュー
チームメイトが良い走りを見せてくれた。特にスウィフトとサルヴァトーレ(プッチョ)の牽引は強力で、またクライマーのデプルスとテイメン(アレンスマン)も素晴らしかった。完璧なペーシングからプリモシュ(ログリッチ)のアタックに反応することができ、残り400mから今度は僕がアタックした。その後はフィニッシュを目指して踏み続けた。良い日となったよ。
―ログリッチに抜かれた時の心境は?ログリッチのアタックはバイク交換が実った結果だと思うか?
限界に達してしまったと思ったが、急勾配区間でも何とか踏み続けることができた。バイク交換については…重量制限ギリギリの軽さなのだろう。でも僕らのバイクもそれぐらい軽い。明日のタイムトライアルはTTバイクでスタートし、登りの麓で今日使ったようなロードバイクに乗り換える予定だ。
区間6位&総合3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
持てる力を出し尽くした。ライバルたちに食らいついたのだが、最後で差をつけられてしまった。勾配がきつく、激しいアタックに対応するには絶好調な脚がないと難しい。逆にタイムを奪うことは難しかった。だが、この結果には概ね満足しているよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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