2023/05/22(月) - 12:00
ヒーリーの登坂アタックに耐え、三つ巴スプリントからジロ初勝利を掴んだブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)は「強い選手たちによる良いバトルだった」と相手を称えた。ジロ第2週目を走り終えた選手たちのコメントを紹介します。
区間1位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
レース直後インタビュー
素晴らしい。ジロでのステージ優勝が個人的に掲げていた大きな目標だった。最後の山岳でアタックを仕掛け、ベン・ヒーリーがそのカウンターで加速した時はレースが終わったと思ったよ。だけどヒーリーを引き戻し、丘を越えてスプリントへ。最後は力の限りペダルを踏み込んだ。僕らチームの目標は総合上位に入ること。ステージ優勝を挙げたいま、これでその目標に集中できるよ。
表彰式後インタビュー
一日を通して踏み続けなければならないタフなステージだった。最後の山岳で(ヒーリーから)遅れ、どうやってかわらならないまま追いついてスプリントに持ち込んだ。皆が疲れているなか、誰が一番消耗していなかったかが勝負を分けた。ベン(ヒーリー)は本当に強かった。だけど強い選手相手に勝つことは嬉しく、とても良いバトルだったよ。
―自分の方がスプリント力で上回っていると思っていたか?
そうだね。ベンはインタビューなどで「スプリントは得意ではない」と語っていたし、フィニッシュまでは下り基調ということもあり、体重でも上回る自分が有利だと思っていた。だからスマートな走りを心がけたんだ。また、最後に追いついてきたフリーゴの動きも注視していた。そして加速した彼をベンが追い、その背後からフィニッシュを目指してがむしゃらに踏み込んだ。上手くいってよかったよ。
―体調不良に陥ったという話もあったが?
個人タイムトライアル(第9ステージ)から体調を崩し、4〜5日間に渡り抗生物質を飲み続けていた。だけどこうやってコンディションを戻して勝つことができた。
―”ミニ・ロンバルディア”と呼ばれるこのステージで勝利したいま、本物のイル・ロンバルディアで勝利を狙う予定はあるか?
これまで何度か走ったことがあるので挑戦はしたいが、モニュメントは今日のレースと全然違うからね。
区間2位 ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)
最終山岳でマクナルティに引き離され、ルビオが追ってくれると思い彼の後ろについた。だが差が縮まらなかったので自分の力を使って先頭2人に合流した。急勾配区間で仕掛け、単独となったのだが引き戻されてしまった。最後の丘でのアタックも決まらず、本当に彼は強かったね。
悔しさと誇らしい気持ちは半分ずつ。とても良いレースだったし、フィニッシュまで争うことができて楽しかったよ。
区間3位 マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)
悔しさと喜びを同時に感じている。勝利が目の前に見えていたんだ。その事実は成果ということができるし、また次の機会に挑戦したい。(最終山岳で遅れ)下りと平坦区間を利用して先頭の2人に追いつき、牽制でスピードが緩んだ隙をついた。チームとしてまた勝利を逃してしまったが、僕らは決して諦めない。
マリアローザ ブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマFDJ)
チームメイトは一日を通して集団を牽引する、素晴らしい走りを見せてくれた。特にファビアン(リーンハルト)は一度遅れたのにもかかわらず、集団復帰して再び先頭を引いてくれた。(フィニッシュ直前の丘)コッレ・アペルトは僕向きではなかったため集団から遅れてしまった。だがフィニッシュ地点が近かったこともあり、懸命に追いかけてその差を最小限に抑え込んだ。そのおかげでマリアローザを守ることができたんだ。
ジロ第2週目を総括するユンボ・ヴィスマのマルク・リーフ監督
確かにここまで余分な力を使わずにいる。だが、この悪天候ではコンディションを保つだけでも大変なんだ。幸い8名のまま第3週目を迎えることができそうだ。ここまでの山岳決戦では僕たちが主導を握り、プリモシュ(ログリッチ)も好調な走りを見せている。ここまでのレース内容には満足している。そしてアタックを仕掛けるべき理想なポイントを待ちたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
区間1位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
レース直後インタビュー
素晴らしい。ジロでのステージ優勝が個人的に掲げていた大きな目標だった。最後の山岳でアタックを仕掛け、ベン・ヒーリーがそのカウンターで加速した時はレースが終わったと思ったよ。だけどヒーリーを引き戻し、丘を越えてスプリントへ。最後は力の限りペダルを踏み込んだ。僕らチームの目標は総合上位に入ること。ステージ優勝を挙げたいま、これでその目標に集中できるよ。
表彰式後インタビュー
一日を通して踏み続けなければならないタフなステージだった。最後の山岳で(ヒーリーから)遅れ、どうやってかわらならないまま追いついてスプリントに持ち込んだ。皆が疲れているなか、誰が一番消耗していなかったかが勝負を分けた。ベン(ヒーリー)は本当に強かった。だけど強い選手相手に勝つことは嬉しく、とても良いバトルだったよ。
―自分の方がスプリント力で上回っていると思っていたか?
そうだね。ベンはインタビューなどで「スプリントは得意ではない」と語っていたし、フィニッシュまでは下り基調ということもあり、体重でも上回る自分が有利だと思っていた。だからスマートな走りを心がけたんだ。また、最後に追いついてきたフリーゴの動きも注視していた。そして加速した彼をベンが追い、その背後からフィニッシュを目指してがむしゃらに踏み込んだ。上手くいってよかったよ。
―体調不良に陥ったという話もあったが?
個人タイムトライアル(第9ステージ)から体調を崩し、4〜5日間に渡り抗生物質を飲み続けていた。だけどこうやってコンディションを戻して勝つことができた。
―”ミニ・ロンバルディア”と呼ばれるこのステージで勝利したいま、本物のイル・ロンバルディアで勝利を狙う予定はあるか?
これまで何度か走ったことがあるので挑戦はしたいが、モニュメントは今日のレースと全然違うからね。
区間2位 ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)
最終山岳でマクナルティに引き離され、ルビオが追ってくれると思い彼の後ろについた。だが差が縮まらなかったので自分の力を使って先頭2人に合流した。急勾配区間で仕掛け、単独となったのだが引き戻されてしまった。最後の丘でのアタックも決まらず、本当に彼は強かったね。
悔しさと誇らしい気持ちは半分ずつ。とても良いレースだったし、フィニッシュまで争うことができて楽しかったよ。
区間3位 マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)
悔しさと喜びを同時に感じている。勝利が目の前に見えていたんだ。その事実は成果ということができるし、また次の機会に挑戦したい。(最終山岳で遅れ)下りと平坦区間を利用して先頭の2人に追いつき、牽制でスピードが緩んだ隙をついた。チームとしてまた勝利を逃してしまったが、僕らは決して諦めない。
マリアローザ ブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマFDJ)
チームメイトは一日を通して集団を牽引する、素晴らしい走りを見せてくれた。特にファビアン(リーンハルト)は一度遅れたのにもかかわらず、集団復帰して再び先頭を引いてくれた。(フィニッシュ直前の丘)コッレ・アペルトは僕向きではなかったため集団から遅れてしまった。だがフィニッシュ地点が近かったこともあり、懸命に追いかけてその差を最小限に抑え込んだ。そのおかげでマリアローザを守ることができたんだ。
ジロ第2週目を総括するユンボ・ヴィスマのマルク・リーフ監督
確かにここまで余分な力を使わずにいる。だが、この悪天候ではコンディションを保つだけでも大変なんだ。幸い8名のまま第3週目を迎えることができそうだ。ここまでの山岳決戦では僕たちが主導を握り、プリモシュ(ログリッチ)も好調な走りを見せている。ここまでのレース内容には満足している。そしてアタックを仕掛けるべき理想なポイントを待ちたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
Amazon.co.jp