ジロ・デ・イタリア第9ステージで区間優勝を挙げたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)のCOVID-19陽性が発覚。マリアローザ奪還した直後の、無念のリタイアとなった。



レース後に鼻詰まりを訴えていたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:RCS Sport

「このような形でレースを去ることになり、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。チームのプロトコルに従い新型コロナウイルスの検査をしたところ、不幸にも陽性反応が出てしまった。ここでの経験はとても貴重で、この後の2週間をとても楽しみにしていた。ジロに向けて僕のために尽力してくれたスタッフやチームメイトには、言い尽くせないほど感謝している。レースを離れても彼らには声援を送るよ」と、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はチームの公式リリースの中でそうコメントした。

エヴェネプールのコロナ陽性が発表されたのはジロ・デ・イタリア第9ステージが行われた5月14日(日)のこと。35kmの個人タイムトライアルに臨んだエヴェネプールは、ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)のタイムを1秒上回る41分24秒で今大会2度目の区間優勝。大会初日から3日目まで着用していたマリアローザの奪還に成功した。

その他の選手やスタッフから陽性反応は出ておらず、また一部報道によるとエヴェネプールはレース後にインタビューで鼻詰まりを訴えていたのだという。

また、EFエデュケーション・イージーポストも区間31位だったリゴベルト・ウラン(コロンビア)の陽性反応を発表。今大会では既にフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)やニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)、ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)クレモン・ルッソ(フランス、アルケア・サムシック)がコロナ感染によりレースを去っている。

text:Sotaro.Arakawa

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