2023/05/15(月) - 00:55
伊豆ベロドロームで開催されている全日本選手権トラック3日目。激戦となった男子オムニアムは松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が最終種目で逆転し初制覇を決めた。女子マディソンとスクラッチは梶原悠未(TEAM Yumi)が制して今大会四冠達成。パラサイクリング女子500mタイムトライアルでは杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling/総合メディカル)が大会記録を更新して優勝した。
全日本選手権トラック3日目は、男子オムニアム、女子マディソン、女子スクラッチ、男女ケイリン、パラサイクリングの女子500mタイムトライアルと男子1kmタイムトライアルが行われた。
雨の日曜日にも関わらず、観戦ツアーを利用して多くの観客が会場に詰めかけ、日本一決定戦を見守った。
男子オムニアム
4種目の総合成績を争うオムニアム。スクラッチは兒島直樹、テンポレースは松田祥位、エリミネイションは橋本英也が、それぞれ1位となる。橋本をポイントリーダーに迎えた最終種目のポイントレースは、ラップ(集団を周回遅れにする逃げを決めること)の応酬となる激しい展開となった。
序盤に佐藤健(Team SSP/愛三工業)、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)、四宮寛人(京都産業大学)がラップ。佐藤はその直後にもう一度ラップを成功させて一気にポイントリーダーに躍り出る。これをきっかけにチームブリヂストンサイクリングの兒島、松田、窪木一茂、山本哲夫らが次々と飛び出してラップ。ポイントレースに出走した17名のうち6名が2回ラップを獲るという国内レースでは稀に見る展開となった。
レース最終盤、149ポイントで首位の兒島と、145ポイントで2位の松田がフィニッシュへ。松田が1位10ポイント、兒島が2位6ポイントを獲得し、155ポイントの同点で並んだ。同点の場合は最終着順が上位の選手が優勝となるため、松田が逆転でオムニアム初制覇を決めた。
女子マディソン、スクラッチ
女子マディソンは梶原悠未と池田瑞紀のTEAM Yumi&Mizukiと、内野艶和と垣田真穂のチーム楽天Kドリームスの勝負となった。梶原と垣田がポイント周回ごとにスプリントで競り合うも、梶原が着実に1位通過を繰り返して優勝を決めた。梶原はスクラッチでも優勝し、今大会四冠を達成。最終日のポイントレースで五冠を狙う。
女子ジュニアのスクラッチは、レース中盤に単独先行した岡本美咲(北桑田高校)に水谷彩奈(松山学院高等学校)が追いつき、2人の勝負を水谷が制して優勝した。
ケイリン
男子エリートは太田海也(チーム楽天Kドリームス)が2位以下に大差をつけて優勝。チームスプリント、スプリントとあわせて三冠を達成した。女子は佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が、太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)、梅川風子(チーム楽天Kドリームス)らを下して優勝。前日のスプリントに続き2枚目のチャンピオンジャージを獲得。同種目でネイションズカップ優勝の力を見せた。
パラサイクリング
パラサイクリングの女子500mタイムトライアルは、東京パラリンピック金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling/総合メディカル)が、昨年大会で更新した大会記録をさらに更新して優勝した。最終日の個人パーシュートに二冠がかかる。
全日本選手権トラック3日目は、男子オムニアム、女子マディソン、女子スクラッチ、男女ケイリン、パラサイクリングの女子500mタイムトライアルと男子1kmタイムトライアルが行われた。
雨の日曜日にも関わらず、観戦ツアーを利用して多くの観客が会場に詰めかけ、日本一決定戦を見守った。
男子オムニアム
4種目の総合成績を争うオムニアム。スクラッチは兒島直樹、テンポレースは松田祥位、エリミネイションは橋本英也が、それぞれ1位となる。橋本をポイントリーダーに迎えた最終種目のポイントレースは、ラップ(集団を周回遅れにする逃げを決めること)の応酬となる激しい展開となった。
序盤に佐藤健(Team SSP/愛三工業)、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)、四宮寛人(京都産業大学)がラップ。佐藤はその直後にもう一度ラップを成功させて一気にポイントリーダーに躍り出る。これをきっかけにチームブリヂストンサイクリングの兒島、松田、窪木一茂、山本哲夫らが次々と飛び出してラップ。ポイントレースに出走した17名のうち6名が2回ラップを獲るという国内レースでは稀に見る展開となった。
レース最終盤、149ポイントで首位の兒島と、145ポイントで2位の松田がフィニッシュへ。松田が1位10ポイント、兒島が2位6ポイントを獲得し、155ポイントの同点で並んだ。同点の場合は最終着順が上位の選手が優勝となるため、松田が逆転でオムニアム初制覇を決めた。
女子マディソン、スクラッチ
女子マディソンは梶原悠未と池田瑞紀のTEAM Yumi&Mizukiと、内野艶和と垣田真穂のチーム楽天Kドリームスの勝負となった。梶原と垣田がポイント周回ごとにスプリントで競り合うも、梶原が着実に1位通過を繰り返して優勝を決めた。梶原はスクラッチでも優勝し、今大会四冠を達成。最終日のポイントレースで五冠を狙う。
女子ジュニアのスクラッチは、レース中盤に単独先行した岡本美咲(北桑田高校)に水谷彩奈(松山学院高等学校)が追いつき、2人の勝負を水谷が制して優勝した。
ケイリン
男子エリートは太田海也(チーム楽天Kドリームス)が2位以下に大差をつけて優勝。チームスプリント、スプリントとあわせて三冠を達成した。女子は佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が、太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)、梅川風子(チーム楽天Kドリームス)らを下して優勝。前日のスプリントに続き2枚目のチャンピオンジャージを獲得。同種目でネイションズカップ優勝の力を見せた。
パラサイクリング
パラサイクリングの女子500mタイムトライアルは、東京パラリンピック金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling/総合メディカル)が、昨年大会で更新した大会記録をさらに更新して優勝した。最終日の個人パーシュートに二冠がかかる。
男子オムニアム 結果
Sc | Te | El | Po | 計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) | 24 | 40 | 32 | 59 | 155 |
2位 | 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) | 40 | 36 | 14 | 65 | 155 |
3位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | 26 | 38 | 36 | 45 | 145 |
4位 | 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) | 38 | 34 | 40 | 23 | 135 |
5位 | 佐藤 健(Team SSP/愛三工業) | 22 | 28 | 26 | 56 | 132 |
6位 | 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング) | 30 | 30 | 34 | 27 | 127 |
女子マディソン 結果
1位 | TEAM Yumi&Mizuki(梶原、池田) | 38p |
2位 | チーム楽天Kドリームス(垣田、内野) | 33p |
3位 | BICICLETTA DI MARU(清水、五味田) | DNF |
スクラッチ 結果(10km)
エリート | ||
1位 | 梶原悠未(TEAM Yumi) | 13分4秒17 |
2位 | 垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学) | |
3位 | 内野艶和(チーム楽天Kドリームス) | |
4位 | 池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学) | |
5位 | 古山稀絵(チーム楽天Kドリームス) | |
ジュニア | ||
1位 | 水谷彩奈(松山学院高等学校) | 10分15秒 |
2位 | 岡本美咲(北桑田高校) | |
3位 | 室谷榎音(青森商業高校) | |
4位 | 西山ひなた(京都精華学園高校) | |
5位 | 淵 稟碧(別府翔青高校) | |
6位 | 北中成実(倉吉西高校) |
ケイリン 結果
男子エリート | 女子エリート | |
1位 | 太田海也(チーム楽天Kドリームス) | 佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス) |
2位 | 中野慎詞(チーム楽天Kドリームス) | 太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング) |
3位 | 新山響平(チームブリヂストンサイクリング) | 梅川風子(チーム楽天Kドリームス) |
4位 | 寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス) | 久米 詩(JPCA) |
5位 | 脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング) | 小原乃亜(八戸学院大学) |
6位 | 三神遼矢(日本大学) | 中村友紀子(京浜ピストクラブ) |
男子ジュニア | 女子ジュニア | |
1位 | 丸山留依(静岡北高校) | 北岡マリア(内灘高等学校) |
2位 | 福田悠航(学校法人石川高等学校) | 水谷彩奈(松山学院高等学校) |
3位 | 大塚 城(静岡星陵高校) | 西山ひなた(京都精華学園高校) |
4位 | 松岡勇斗(松山学院高等学校) | 松崎光優(松山学院高等学校) |
5位 | 山下翔太郎(石川県立内灘高等学校) | 相見涼花(倉吉西高校) |
6位 | 齊藤 萌(別府翔青高校) |
パラサイクリング女子500mタイムトライアル 結果
タイム | 係数タイム | ||
1位 | 杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling/総合メディカル) | 39秒600 | 39秒600(大会新) |
2位 | 藤井美穂(楽天ソシオビジネス株式会社) | 46秒170 | 42秒684 |
3位 | 中道穂香(テレビ愛媛) | 54秒670 | 50秒542 |
パラサイクリング1kmタイムトライアル 結果
MC2-3 | タイム | 係数タイム | |
1位 | 川本翔太(大和産業株式会社) | 1分12秒831 | 1分8秒432(大会新) |
2位藤田征樹(藤建設株式会社) | 1分13秒819 | 1分13秒819 | |
MC5 | タイム | ||
1位 | 亀田琉斗 | 1分18秒056 | |
2位 | 福冨伸彦(NTT東日本/NTI) | 1分19秒882 | |
3位 | 沼野康仁(usp lab.VC SPLENDOR) | 1分25秒886 | |
MB | |||
1位 | 木村和平(楽天ソシオビジネス株式会社)三浦生誠(日本大学・パイロット) | 1分3秒721 |
text&photo:Satoru Kato
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