全日本選手権トラック2日目は、男女スプリント、男子スクラッチ、女子オムニアムが行われた。男子エリートのスクラッチは、この種目のアジアチャンピオンでもある橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が優勝。前日2種目での優勝とあわせて今大会3冠を達成した。女子オムニアムは梶原悠未(TEAM Yumi)が優勝した。



全日本選手権2日目のベロドローム photo:Satoru Kato

観客向けにルール解説のQRコードが掲示されていた photo:Satoru Kato
男子ジュニア スクラッチ この中から将来のオリンピアンが出るか? photo:Satoru Kato




男子スクラッチ

男子エリート スクラッチ アジアチャンピオンジャージでレースをリードする橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato

男子エリート スクラッチ 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Satoru Kato

男子エリート スクラッチ表彰式 photo:Satoru Kato
男子エリートのスクラッチは2組の予選を勝ち上がった23名が出走。60周15kmのレースは、7名が出場するチームブリヂストンサイクリングが中心となってレース後半にペースが上がり、半数以上が周回遅れ=DNFにされる。最後はアジアチャンピオンジャージを着る橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)がスプリント勝負を制して優勝。前日のチームパーシュート、エリミネイションに続き、今大会3枚目の全日本チャンピオンジャージを獲得した。

男子ジュニア スクラッチ 丸山留依(静岡北高校)が競り勝つ photo:Satoru Kato

男子ジュニア スクラッチ優勝を喜ぶ丸山留依(静岡北高校) photo:Satoru Kato
男子ジュニア スクラッチ表彰式 photo:Satoru Kato


男子ジュニアのスクラッチは予選なしの決勝レース10kmで行われた。勝負は最後のスプリントに持ち込まれ、丸山留依(静岡北高校)が僅差で森田叶夢(京都産業大学)を下して優勝した。



女子オムニアム

女子オムニアムは6名が出場 photo:Satoru Kato
女子オムニアム エリミネイションは梶原悠未(TEAM Yumi)と垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)の対決へ photo:Satoru Kato

女子オムニアムには、この種目の東京五輪銀メダリストである梶原悠未(TEAM Yumi)が出場。スクラッチ、テンポレース、エリミネイションの3種目でトップとなり、2位の内野艶和(チーム楽天Kドリームス)に11点差をつけて最後のポイントレースへ。

女子オムニアム 梶原悠未(TEAM Yumi)の後ろにつけるアジアチャンピオンの内野艶和(チーム楽天Kドリームス) photo:Satoru Kato

1位5点、2位3点を確実に獲っていく梶原が内野との差を広げ、フィニッシュを待たずに逆転不可能な点差となる。ポイントが倍になるフィニッシュを内野に獲られてもなお10点のリードで優勝を決めた。

女子オムニアム 表彰式 photo:Satoru Kato



男子マディソン

男子マディソンは6チームが出場 photo:Satoru Kato

男子マディソンは6チームが出走。そのうち4チームはチームブリヂストンサイクリングとなるため、赤、黄、黒のジャージで識別出来るようにされた。

男子マディソン チームブリヂストンサイクリングのBチーム(前)とAチームが同時に交代 photo:Satoru Kato
男子マディソン 窪木一茂から今村駿介に交代するチームブリヂストンサイクリングA photo:Satoru Kato


レースはアジアチャンピオンコンビの窪木一茂と今村駿介のチームブリヂストンサイクリングAがリード。フィニッシュを含め12回あるポイント周回のうち、10回を1位通過して他を圧倒。2位のチームブリヂストンサイクリングBに対してダブルスコアに近い点差で優勝を決めた。

男子マディソン 表彰式 photo:Satoru Kato



スプリント

男子エリート スプリント決勝  太田海也(前)と中野慎詞の駆け引き photo:Satoru Kato
男子エリート スプリント表彰式 photo:Satoru Kato


男子スプリント予選の200mタイムトトライアルでは、太田海也(チーム楽天Kドリームス)が9秒617の大会新記録を出して1位通過。1/8決勝では落車により再レースとなるアクシデントもあったものの決勝まで勝ち進み、中野慎詞(チーム楽天Kドリームス)と対戦。2本連取で優勝した。

女子エリート スプリント決勝 佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)を下して優勝 photo:Satoru Kato
女子エリート スプリント表彰式 photo:Satoru Kato


女子スプリント予選でも、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が10秒724の大会新記録を樹立。決勝は佐藤と太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)が対戦となり、3回戦までもつれた勝負を佐藤が制して優勝した。

男子ジュニア スプリント決勝 杉浦颯太(千歳高校)が優勝 photo:Satoru Kato
女子ジュニア スプリント優勝 北岡マリア(内灘高等学校) ©️JCF


男子ジュニアは杉浦颯太(千歳高校)が優勝。女子ジュニアは北岡マリア(内灘高等学校)が優勝した。

スクラッチ 結果
男子エリート(15km)
1位 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) 17分4秒50
2位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
4位 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
5位 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
6位 矢萩悠也(京都産業大学)
男子ジュニア(10km)
1位 丸山留依(静岡北高校) 11分57秒48
2位 森田叶夢(京都産業大学)
3位 児玉誠虎(六甲アイランド高校)
4位 木綿崚介(松山学院高等学校)
5位 上戸伸之輔(東北高校)
6位 松岡勇斗(松山学院高等学校)
スプリント 結果
男子エリート 女子エリート
1位 太田海也(チーム楽天Kドリームス) 佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)
2位 中野慎詞(チーム楽天Kドリームス) 太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)
3位 寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス) 梅川風子(チーム楽天Kドリームス)
4位 山﨑賢人(チーム楽天Kドリームス) 久米 詩(JPCA)
男子ジュニア 女子ジュニア
1位 杉浦颯太(千歳高校) 北岡マリア(内灘高等学校)
2位 松岡勇斗(松山学院高等学校) 室谷榎音(青森商業高校)
3位 大塚 城(静岡星陵高校) 松崎光優(松山学院高等学校)
4位 宮崎太志(昭和学院高等学校) 金馬榮煌(倉吉西高校)
女子エリート オムニアム
Sc Te El Po
1位 梶原悠未(TEAM Yumi) 40p 40p 40p 29p 149p
2位 内野艶和(チーム楽天Kドリームス) 38p 38p 32p 31p 139p
3位 池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学) 34p 34p 34p 24p 124p
男子マディソン 結果
1位 チームブリヂストンサイクリングA(窪木、今村) 57p
2位 チームブリヂストンサイクリングB(山下、橋本) 30p
3位 チームブリヂストンサイクリングD(松田、河野) 25p
4位 チームブリヂストンサイクリングC(岡本、兒島) 21p
5位 Team Saga Sports Pyramid(西原、佐藤) -34p
6位 京都産業大学(四宮、矢萩) -36p

text&photo:Satoru Kato