2023/05/25(木) - 15:00
レーシングホイールブランドとして定評のあるフルクラムが、フラッグシップモデルのSPEEDシリーズをフルモデルチェンジ。42mmハイトと57mmハイトに設定されたリム、スポーク、ハブ全てが一新され、エアロ、剛性、軽量性全てが進化を遂げている。ブランドの新しい時代を切り開くハイエンドモデルを紹介しよう。
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フルクラム SPEED 42 (c)Fulcrum
フルクラムのレーシングホイールラインナップの頂点に君臨するSPEEDシリーズ。エアロダイナミクスを追求したディープリムホイールとしてプロ選手たちの活躍を長らく支えてきたモデルであり、UDカーボンが主流となった現在まで3Kの織りカーボンによるリム面でも存在感を主張してきたホイールだ。
そんなシリーズに新たなモデルSPEED 42と、SPEED 57が加わることに。これまでのモデルから全てがアップデートされ、フルクラムというブランドを新時代、新次元へと進める新たなフラッグシップに君臨するモデルだ。
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フルクラム SPEED 57 (c)Fulcrum
新型ホイールの開発にあたっては4000時間以上もラボ、風洞、実地でのテストを行い、新しい世代にふさわしいホイールを実現するまでSPEEDシリーズを鍛え続けた。そして生み出されたSPEED 42、57にはUDカーボンによる新しいルックス、一新されたグラフィックを与え、フルクラムの新時代を主張する。
今作の特徴はリムハイトが42mmと57mmに設定され、旧作の40mm、55mmから2mmずつ広くなり、内幅も19mmから23mmまでワイド化を果たし、28mm幅のタイヤを装着した際にエアロ、転がり抵抗、快適性の性能を発揮するように作られたホイールのボリュームが増加する一方で、SPEED 42は1,410g、SPEED 57は1,495gと旧作よりもダイエットに成功。エアロに関しては正面からの風を受ける風洞実験で、19mm幅のリムよりも10%もエアロダイナミクスが改善した。
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リムには採用されたテクノロジーが記載されている (c)Fulcrum
また今作の開発においては「乗り心地」を測定するために、ハンドリングと反応性を数値化するテストを開発した。ホイールの重量や回転慣性、曲げ剛性、ねじり剛性、ホイールから散逸するエネルギーを測定。例えば、ハンドリングの試験においては方向展開の際に車輪から散逸されるエネルギー、車輪の傾きや曲げ剛性に着目し、コーナリング中のホイールの状態を数値化。新世代は旧作と比較し最大17%の進化を確認したとフルクラムは主張する。
リムはこれまでのバージョンとは異なりFF100ハイモジュール・UDファイバーとレジンの独自の配合を採用。リムベッドにニップルホールを開けないMoMagテクノロジーも採用され、優れた剛性と強度を実現されている。これらの設計が先述したハンドリングや反応性の向上に貢献している。
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フランジ幅やボディのサイズが縮小された (c)Fulcrum 
ストレートプルのエアロスポークが採用される (c)Fulcrum
ニップルホールレスのリムベッドはチューブレスタイヤの運用を通常ホイールよりも容易に行うことができる。例えば、リムテープの不具合によるエア漏れのリスクは低減することができる上、もしエア漏れが発生したとしても原因を検討する際にリムテープを省くことができる。テープの重量も気にする必要はないことも特徴の一つだ。
またニップルとリムが接する部分に特殊なプラスチック製サポートを配置するDRSCというテクノロジーが採用される。これによってニップルにかかるストレスが均等に分散され、かつ電解腐食によるリスクが取り除かれ、ホイールシステムとしての耐久性が大きく向上した。
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グラフィック等も一新されたフルクラムのSPEEDシリーズ (c)Fulcrum
スポークはエアロダイナミック・フラット・スポークという特別品が開発されており、2to1システムで組み上げられる。フロントの組み方はディスク側が16本、反対側が8本という構成で、リアはその反対となる。スポーク同士は接触しないように設計も行われていることが特徴だ。
ハブも新しい設計が採用されており、前世代よりもフランジサイズが40%、ボディが10%サイズダウンされているものの、ねじれ剛性はそのままにエアロダイナミクスが向上したという。搭載されるベアリングはUSBで、アルミ製のアクスルが採用される。フリーホイールのラチェットシステムのギア歯数が36Tとなり、反応性が高められた。タイプはカンパニョーロのN3W、シマノHG、スラムXDRが用意される。
価格はHG11とN3W仕様が420,200円(税込)で、XDRが421,300円(税込)。SPEED 42が6月上旬、SPEED 57とミックスが7月下旬から入荷予定。
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フルクラムがフラッグシップのSPEEDシリーズをモデルチェンジ (c)Fulcrum
フルクラム SPEED 42
タイプ:2WAY-FIT
重量:1,410g
リム素材:カーボン(FF100)
リム:DIMF
リムハイト:42mm
リム内幅:23mm
スポーク数:24本
スポーク:ステンレススチール、ダブルバテッド、ストレートプル
ベアリング:USB
フリーハブ:HG11、XDR、N3W
税込価格:420,200円(HG11、N3W)、421,300円(XDR)
フルクラム SPEED 57
タイプ:2WAY-FIT
重量:1,495g(コンボ1,460g)
リム素材:カーボン(FF100)
リム:DIMF
リムハイト:57mm
リム内幅:23mm
スポーク数:24本
スポーク:ステンレススチール、ダブルバテッド、ストレートプル
ベアリング:USB
フリーハブ:HG11、XDR、N3W
税込価格:420,200円(HG11、N3W)、421,300円(XDR)
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フルクラムのレーシングホイールラインナップの頂点に君臨するSPEEDシリーズ。エアロダイナミクスを追求したディープリムホイールとしてプロ選手たちの活躍を長らく支えてきたモデルであり、UDカーボンが主流となった現在まで3Kの織りカーボンによるリム面でも存在感を主張してきたホイールだ。
そんなシリーズに新たなモデルSPEED 42と、SPEED 57が加わることに。これまでのモデルから全てがアップデートされ、フルクラムというブランドを新時代、新次元へと進める新たなフラッグシップに君臨するモデルだ。
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新型ホイールの開発にあたっては4000時間以上もラボ、風洞、実地でのテストを行い、新しい世代にふさわしいホイールを実現するまでSPEEDシリーズを鍛え続けた。そして生み出されたSPEED 42、57にはUDカーボンによる新しいルックス、一新されたグラフィックを与え、フルクラムの新時代を主張する。
今作の特徴はリムハイトが42mmと57mmに設定され、旧作の40mm、55mmから2mmずつ広くなり、内幅も19mmから23mmまでワイド化を果たし、28mm幅のタイヤを装着した際にエアロ、転がり抵抗、快適性の性能を発揮するように作られたホイールのボリュームが増加する一方で、SPEED 42は1,410g、SPEED 57は1,495gと旧作よりもダイエットに成功。エアロに関しては正面からの風を受ける風洞実験で、19mm幅のリムよりも10%もエアロダイナミクスが改善した。
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リムはこれまでのバージョンとは異なりFF100ハイモジュール・UDファイバーとレジンの独自の配合を採用。リムベッドにニップルホールを開けないMoMagテクノロジーも採用され、優れた剛性と強度を実現されている。これらの設計が先述したハンドリングや反応性の向上に貢献している。
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ニップルホールレスのリムベッドはチューブレスタイヤの運用を通常ホイールよりも容易に行うことができる。例えば、リムテープの不具合によるエア漏れのリスクは低減することができる上、もしエア漏れが発生したとしても原因を検討する際にリムテープを省くことができる。テープの重量も気にする必要はないことも特徴の一つだ。
またニップルとリムが接する部分に特殊なプラスチック製サポートを配置するDRSCというテクノロジーが採用される。これによってニップルにかかるストレスが均等に分散され、かつ電解腐食によるリスクが取り除かれ、ホイールシステムとしての耐久性が大きく向上した。
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スポークはエアロダイナミック・フラット・スポークという特別品が開発されており、2to1システムで組み上げられる。フロントの組み方はディスク側が16本、反対側が8本という構成で、リアはその反対となる。スポーク同士は接触しないように設計も行われていることが特徴だ。
ハブも新しい設計が採用されており、前世代よりもフランジサイズが40%、ボディが10%サイズダウンされているものの、ねじれ剛性はそのままにエアロダイナミクスが向上したという。搭載されるベアリングはUSBで、アルミ製のアクスルが採用される。フリーホイールのラチェットシステムのギア歯数が36Tとなり、反応性が高められた。タイプはカンパニョーロのN3W、シマノHG、スラムXDRが用意される。
価格はHG11とN3W仕様が420,200円(税込)で、XDRが421,300円(税込)。SPEED 42が6月上旬、SPEED 57とミックスが7月下旬から入荷予定。
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フルクラム SPEED 42
タイプ:2WAY-FIT
重量:1,410g
リム素材:カーボン(FF100)
リム:DIMF
リムハイト:42mm
リム内幅:23mm
スポーク数:24本
スポーク:ステンレススチール、ダブルバテッド、ストレートプル
ベアリング:USB
フリーハブ:HG11、XDR、N3W
税込価格:420,200円(HG11、N3W)、421,300円(XDR)
フルクラム SPEED 57
タイプ:2WAY-FIT
重量:1,495g(コンボ1,460g)
リム素材:カーボン(FF100)
リム:DIMF
リムハイト:57mm
リム内幅:23mm
スポーク数:24本
スポーク:ステンレススチール、ダブルバテッド、ストレートプル
ベアリング:USB
フリーハブ:HG11、XDR、N3W
税込価格:420,200円(HG11、N3W)、421,300円(XDR)
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