2023/05/07(日) - 14:30
「常に同じギヤ比、同じケイデンスという良いリズムで脚を回すことができた」と勝因を語ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。2位のガンナやログリッチなど、ジロ初日を終えた選手たちのコメントを紹介します。
優勝 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
スーパーハッピーだ。初日に得ることのできる最良の結果。チームバスの中で、21分30秒で走り切ることができれば勝利が可能だろうと思っていた。でも実際はそれ以上の21分18秒でフィニッシュした。惜しい予想だったね。それに常に同じギヤ比、同じケイデンスという良いリズムで脚を回すことができた。
具体的に彼(ログリッチ)とのタイム差を意識しているわけではなく、単純に勝利だけを狙っていた。その結果、第一の目標としていたステージ優勝を挙げることができた。明日から引き続きやってくる第1週目は安全にこなし、次のタイムトライアルに向けて力を溜めたい。
マリアローザは第4ステージまで保持することができるかもしれないが、その後は一度手放すことも考えなくてはならない。でも今は心からマリアローザを楽しみたい。最高の形でジロに戻ってくることができたからね。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
予想した通りの数字を出すことができ、とても満足なタイムトライアルとなった。また、良いスピードで走り切ることもできた。それでも勝てなかったのはレムコ(エヴェネプール)がモンスターだったから(笑)。だから彼の勝利を祝福する以外、僕から言うことはない。
それにチームとしてもトップ10に3人が入る好成績となった。しかし、まだジロは始まったばかりで、あと20ステージも残っている。このまま良い調子でレースを走っていきたい。
3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
自分の能力は把握しているつもりだが、この結果には少し驚いている。しかしこれもチームと共に進めた準備の賜物だろう。大会の初戦の入り方は重要で、良い滑り出しとなった。
4位 テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
予想していた通りの良い走りができた。20分程度しかない本当に速いコースだった。ジロは始まったばかりなので、この後すぐに回復に努め、明日に向かって集中力を高めていきたい。
5位 シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)
このコースはレムコにピッタリだったみたい。僕自身はベストを尽くしたが、勝利に絡むことはできなかった。ジロに向けて準備を進めるなかで、何箇所か怪我に見舞われた。だが、このタイム差は決してその影響からではない。次の日曜にやってくる2度目のタイムトライアルの方が僕には適している。それに、まだ勝利の機会はたっぷり残されている。
6位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
脚の調子は良く、それが何より嬉しいことだ。ベストは尽くしたので気持ちは前向き。なぜならあと20ステージも残っているのだからね。
もちろんライバルよりも良いタイムでフィニッシュしたかった。だが6位という結果も悪いものではなく、何より3分差などという大幅な遅れでもない。今日はエヴェネプールが最も速かった。でも最も大事なのは、21日間を終えた時に首位に立っていること。今日はあの走りが精一杯だったよ。
8位&マリアアッズーラ(山岳賞) ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
脚の調子は良く、とても良いタイムトライアルとなった。(最も速い登坂タイムの選手に与えられる)マリアアッズーラの獲得には少し驚いた。TTの改善に力を注いだことが、トップ10入りという良い結果に繋がった。
9位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
序盤から飛ばしすぎてしまい、その後は最後の登りに向け力をセーブして走った。あまり上手く走ることができず、思ったよりも早く限界に達してしまった。もう少し良いライン取りができると思うコーナーがいくつもあった。でもそこまで悪いTTではなかった。それにまだ大会は始まったばかりだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
優勝 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
スーパーハッピーだ。初日に得ることのできる最良の結果。チームバスの中で、21分30秒で走り切ることができれば勝利が可能だろうと思っていた。でも実際はそれ以上の21分18秒でフィニッシュした。惜しい予想だったね。それに常に同じギヤ比、同じケイデンスという良いリズムで脚を回すことができた。
具体的に彼(ログリッチ)とのタイム差を意識しているわけではなく、単純に勝利だけを狙っていた。その結果、第一の目標としていたステージ優勝を挙げることができた。明日から引き続きやってくる第1週目は安全にこなし、次のタイムトライアルに向けて力を溜めたい。
マリアローザは第4ステージまで保持することができるかもしれないが、その後は一度手放すことも考えなくてはならない。でも今は心からマリアローザを楽しみたい。最高の形でジロに戻ってくることができたからね。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
予想した通りの数字を出すことができ、とても満足なタイムトライアルとなった。また、良いスピードで走り切ることもできた。それでも勝てなかったのはレムコ(エヴェネプール)がモンスターだったから(笑)。だから彼の勝利を祝福する以外、僕から言うことはない。
それにチームとしてもトップ10に3人が入る好成績となった。しかし、まだジロは始まったばかりで、あと20ステージも残っている。このまま良い調子でレースを走っていきたい。
3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
自分の能力は把握しているつもりだが、この結果には少し驚いている。しかしこれもチームと共に進めた準備の賜物だろう。大会の初戦の入り方は重要で、良い滑り出しとなった。
4位 テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
予想していた通りの良い走りができた。20分程度しかない本当に速いコースだった。ジロは始まったばかりなので、この後すぐに回復に努め、明日に向かって集中力を高めていきたい。
5位 シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)
このコースはレムコにピッタリだったみたい。僕自身はベストを尽くしたが、勝利に絡むことはできなかった。ジロに向けて準備を進めるなかで、何箇所か怪我に見舞われた。だが、このタイム差は決してその影響からではない。次の日曜にやってくる2度目のタイムトライアルの方が僕には適している。それに、まだ勝利の機会はたっぷり残されている。
6位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
脚の調子は良く、それが何より嬉しいことだ。ベストは尽くしたので気持ちは前向き。なぜならあと20ステージも残っているのだからね。
もちろんライバルよりも良いタイムでフィニッシュしたかった。だが6位という結果も悪いものではなく、何より3分差などという大幅な遅れでもない。今日はエヴェネプールが最も速かった。でも最も大事なのは、21日間を終えた時に首位に立っていること。今日はあの走りが精一杯だったよ。
8位&マリアアッズーラ(山岳賞) ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
脚の調子は良く、とても良いタイムトライアルとなった。(最も速い登坂タイムの選手に与えられる)マリアアッズーラの獲得には少し驚いた。TTの改善に力を注いだことが、トップ10入りという良い結果に繋がった。
9位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
序盤から飛ばしすぎてしまい、その後は最後の登りに向け力をセーブして走った。あまり上手く走ることができず、思ったよりも早く限界に達してしまった。もう少し良いライン取りができると思うコーナーがいくつもあった。でもそこまで悪いTTではなかった。それにまだ大会は始まったばかりだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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