2023/05/06(土) - 09:45
ファンフルーテンのアタックをねじ伏せ、残り300mで突き放したデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)がステージ優勝。ラ・ブエルタ・フェメニーナ5日目にして、オランダの次世代エースがマイヨロホを獲得した。
いよいよ総合優勝争いが幕を開けるラ・ブエルタ・フェメニーナ第5ステージ。ラ・カブレーラを出発するコースは129.2kmで、中盤に1級山岳プエルト・デ・ナバフリア(距離11.5km/平均5.8%)を越え、長い平坦区間を経て最後は2級山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.8km/平均7.2%)に登り詰める。
この日は序盤からサラ・ポイデヴィン(カナダ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)やクインティ・トン(オランダ、リブレーシング・テックファインド)ら4名がエスケープする。しかし88km地点から始まる1級山岳で捉まり、この最大勾配18%の登りでメイン集団も分裂した。
先頭集団を形成したのはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)とデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)という優勝候補を含む25名。一方、ここまでマイヨロホを保持したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が脱落し、更にモビスターはファンフルーテン以外の全員が遅れを喫した。
ファンフルーテンの山岳アシストであるリアヌ・リッパート(ドイツ)を合流させるため、モビスターが追走集団を先導する。それに対し残り35km地点で1分18秒のリードを得た先頭集団では、フォレリングからボトルを受け取ろうとしたニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス)が落車。すぐさま走り出して集団復帰を目指したものの、最後まで追いつくことはなく、ファンフルーテンと同じくフォレリングもまた先頭集団で単騎となった。
いよいよ最終山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.8km/平均7.2%)に突入した先頭集団では、エスミー・ペイパーカンプ(オランダ、チームDSM)のアタックから登坂バトルがスタート。その後はガイア・レアリーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が作るペースに、1級山岳で一度遅れながらも先頭に合流したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が脱落した。
アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード)のために牽引する21歳レアリーニのペースは速く、先頭の人数を15名ほどまで絞り込む。そして頂上まで残り2kmを知らせるバナーをくぐり、フォレリングが先頭へ。淡々と踏み続けるフォレリングのハイペースに集団からは一人、また一人と遅れていき、ファンフルーテンとリカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム)の2人が食らいつく。
残り400mからファンフルーテンがダンシングで先頭に出たものの、一糸乱れぬシッティングでフォレリングが抜き返す。そしてまずはバウエルンファイントを、次いでファンフルーテンを引き離したフォレリングがフィニッシュラインを通過。両手を挙げ、勝利を喜んだ。
「アルデンヌクラシックと同じように攻めた。集団を小さくできればと思いながら、あくまでも自分のペースで踏み続けた。ファンフルーテンがアタックした瞬間も、まだ脚に力が残っていたので再度加速した。仕掛けるのが早すぎたとも思ったが、勝利には十分だった。明日、明後日とタフなステージが待っているが、今日の勝利で自信がついた」と、マイヨロホを手に入れたフォレリングは喜んだ。
2位のファンフルーテンは3秒遅れでフィニッシュし、総合でも2位に浮上。そしてプロ2年目の23歳ながら、世界トップクライマーである2人に食らいついたバウエルンファイントは9秒遅れの3位だった。
翌日はコース後半に2つの2級山岳を越える丘陵ステージ。しかしラスト23kmは下りと平坦路のため、逃げ切りや集団スプリント、あるいは総合上位勢によるアタックなど予測が難しいレイアウトとなっている。
いよいよ総合優勝争いが幕を開けるラ・ブエルタ・フェメニーナ第5ステージ。ラ・カブレーラを出発するコースは129.2kmで、中盤に1級山岳プエルト・デ・ナバフリア(距離11.5km/平均5.8%)を越え、長い平坦区間を経て最後は2級山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.8km/平均7.2%)に登り詰める。
この日は序盤からサラ・ポイデヴィン(カナダ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)やクインティ・トン(オランダ、リブレーシング・テックファインド)ら4名がエスケープする。しかし88km地点から始まる1級山岳で捉まり、この最大勾配18%の登りでメイン集団も分裂した。
先頭集団を形成したのはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)とデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)という優勝候補を含む25名。一方、ここまでマイヨロホを保持したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が脱落し、更にモビスターはファンフルーテン以外の全員が遅れを喫した。
ファンフルーテンの山岳アシストであるリアヌ・リッパート(ドイツ)を合流させるため、モビスターが追走集団を先導する。それに対し残り35km地点で1分18秒のリードを得た先頭集団では、フォレリングからボトルを受け取ろうとしたニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス)が落車。すぐさま走り出して集団復帰を目指したものの、最後まで追いつくことはなく、ファンフルーテンと同じくフォレリングもまた先頭集団で単騎となった。
いよいよ最終山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.8km/平均7.2%)に突入した先頭集団では、エスミー・ペイパーカンプ(オランダ、チームDSM)のアタックから登坂バトルがスタート。その後はガイア・レアリーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が作るペースに、1級山岳で一度遅れながらも先頭に合流したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が脱落した。
アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード)のために牽引する21歳レアリーニのペースは速く、先頭の人数を15名ほどまで絞り込む。そして頂上まで残り2kmを知らせるバナーをくぐり、フォレリングが先頭へ。淡々と踏み続けるフォレリングのハイペースに集団からは一人、また一人と遅れていき、ファンフルーテンとリカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム)の2人が食らいつく。
残り400mからファンフルーテンがダンシングで先頭に出たものの、一糸乱れぬシッティングでフォレリングが抜き返す。そしてまずはバウエルンファイントを、次いでファンフルーテンを引き離したフォレリングがフィニッシュラインを通過。両手を挙げ、勝利を喜んだ。
「アルデンヌクラシックと同じように攻めた。集団を小さくできればと思いながら、あくまでも自分のペースで踏み続けた。ファンフルーテンがアタックした瞬間も、まだ脚に力が残っていたので再度加速した。仕掛けるのが早すぎたとも思ったが、勝利には十分だった。明日、明後日とタフなステージが待っているが、今日の勝利で自信がついた」と、マイヨロホを手に入れたフォレリングは喜んだ。
2位のファンフルーテンは3秒遅れでフィニッシュし、総合でも2位に浮上。そしてプロ2年目の23歳ながら、世界トップクライマーである2人に食らいついたバウエルンファイントは9秒遅れの3位だった。
翌日はコース後半に2つの2級山岳を越える丘陵ステージ。しかしラスト23kmは下りと平坦路のため、逃げ切りや集団スプリント、あるいは総合上位勢によるアタックなど予測が難しいレイアウトとなっている。
ラ・ブエルタ・フェメニーナ2023第5ステージ
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 3:33:25 |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +0:03 |
3位 | リカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム) | +0:09 |
4位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJ・スエズ) | +0:13 |
5位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | +0:27 |
6位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:30 |
7位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
8位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | |
9位 | オリヴィア・バリル(カナダ、UAEチームADQ) | |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | +0:50 |
個人総合成績
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 13:27:01 |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +0:05 |
3位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:12 |
4位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:27 |
5位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | +0:51 |
6位 | マーレン・ローセル(スイス、SDワークス) | +1:00 |
7位 | オリヴィア・バリル(カナダ、UAEチームADQ) | +1:07 |
8位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +1:27 |
9位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | +1:28 |
10位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | ジャド・ウィエル(フランス、FDJ・スエズ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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