2023/05/01(月) - 11:04
Jプロツアー第7戦となる「東日本ロードクラシックDAY2」は、60kmの短距離レースで行われた。序盤に形成された小集団が最終周回を前に吸収され、スプリント勝負を制した入部正太朗が優勝。中井唯晶が2位となり、シマノレーシングが1-2フィニッシュを達成した。
4月29日、30日と、今年最初の群馬サイクルスポーツセンターでの2連戦となった「JBCF東日本ロードクラシック」。2日目のDAY2は、6kmサーキット逆周回で10周する60kmのレースが行われた。距離は前日150kmの半分以下・・・むしろ約1/3と言っても良いほどの短距離レース。スピードに乗りやすい逆周回と相まってハイスピードレースが期待された。
暑さを感じたほどの前日から一転、朝から雨が降り続き気温低めな1日。Jプロツアーのスタートまでには雨足は弱まったものの、スタートからフィニッシュまで断続的に降り続ける中でのレースとなった。
およそ2/3周をローリングしたのちリアルスタートが切られると、レースは早速動いた。橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)と岡本隼(愛三工業レーシングチーム)の2名が先行。それを追って後続から合流が続き、レース中盤までに12名の先頭集団が形成される。メンバーは以下の通り。
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
岡本隼、鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)
ホセ・ビセンテ・トリビオ、フランシスコ・マンセボ、小森亮平(マトリックスパワータグ)
石原悠希、横山航太、天野壮悠(シマノレーシング)
新城雄大、孫崎大樹、山本元喜(KINAN Racing Team)
メイン集団との差は30秒前後で推移。先頭集団に1名しか送り込めていないチームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)が中心となって集団を牽引し、一列棒状になるペースを維持するものの、逃げ切りも可能なメンバーが揃った先頭集団との差は思うようには縮まらない。
レース終盤に差し掛かると、それまで他チームを交えて牽引していたブリヂストンが単独コントロールを開始。先頭集団では吸収を嫌って新城雄大や山本元喜らキナンレーシングチームのメンバーがペースアップを図るものの、足並みが揃わず8周目に吸収される。
その後もブリヂストンが集団コントロールを続けて最終周回の10周目に突入。残り3kmを切るとスプリント勝負に備えて各チームが集団前方に上がり始める。残り2kmを過ぎたあたりからシマノレーシングがラインを組んでブリヂストンと並走。ブリヂストンとシマノ共に譲らずに残り1kmへ向かう。
そしてホームストレート、スプリントする集団の前方をシマノレーシングが占めた状態で残り100mへ。その中から入部正太朗が前に出てきて先頭でフィニッシュ。中井唯晶が続き、シマノレーシングが1-2フィニッシュを達成した。4位に石原悠希が入り、上位6名の半数をシマノレーシングが占める結果となった。
「最後は本当にチームメイトのおかげで、お互いがお互いのためにやる気持ちを持っていて、たまたま最後に(中井)唯晶が前で思い切り先行してくれて、僕が後ろで良い形でスプリント出来た」と振り返る入部。自身の勝利は昨年9月のJプロツアー群馬CSC大会以来となるが、シマノレーシングのJプロツアー勝利は2019年那須塩原クリテリウムで中井唯晶が優勝して以来だ。
「臨機応変にチームメイトが動いてくれて、終盤にラインを作って前に上がってくれたの動きに乗った。BS(チームブリヂストンサイクリング)が長く牽引していたけれど、今日は逃げの人数が大きくて強かったし、ウチも3人乗せていたので、その時点で有利に運ぶことが出来て後ろでドッシリ構えていることが出来た。BSも12名の集団を追いかけるためにかなり踏んでいたし、それで逃げは捕まえれらたけれどその分消耗していたと思う。
僕も唯晶のために動くつもりだったけれど、最終盤はすごくナーバスでお互いの位置を確認出来ないほどになっていた。ラスト400か300mあたりで僕は15番手くらい、けっこう後ろにいたけれど、右のラインが有力チームがマークし合って沈みはじめて、左が開いたところに唯晶が後ろから一気に上がってきてくれて、そこについて「後ろにいる!」と言ったらそのまま全開で先行してくれた。最後は横並びもなく競輪の「チョイ差し」のように勝てたので、チームの勝利としか言いようがない。
ゴール前が向かい風だったことや、みんな脚を削られた状態だったから、スプリンターでない僕でも勝てた展開。それもこれも序盤から逃げに乗ってくれたチームメイトがいたからこそ繋がったと思う。1・2・4位と取れたので、かなり上出来な結果だ」
昨年までは良い形を作れていても詰めきれなかったことも多かったシマノレーシングだが、入部が復帰した今シーズンは歯車が噛み合ってきたようにも思える。そう話すと入部は謙遜して答える。
「そう言ってもらえるのはありがたいし恐縮するけれど、僕もチームメイトと切磋琢磨しているし、もっと頑張らないといけないと思っている。この後はUCIレースが続くが、まずはそのメンバーに入らないといけない。合宿を経て良い意味でチーム内でやり合えていると感じているし、チーム全体のレベルが引き上がっていると思う」
4月29日、30日と、今年最初の群馬サイクルスポーツセンターでの2連戦となった「JBCF東日本ロードクラシック」。2日目のDAY2は、6kmサーキット逆周回で10周する60kmのレースが行われた。距離は前日150kmの半分以下・・・むしろ約1/3と言っても良いほどの短距離レース。スピードに乗りやすい逆周回と相まってハイスピードレースが期待された。
暑さを感じたほどの前日から一転、朝から雨が降り続き気温低めな1日。Jプロツアーのスタートまでには雨足は弱まったものの、スタートからフィニッシュまで断続的に降り続ける中でのレースとなった。
およそ2/3周をローリングしたのちリアルスタートが切られると、レースは早速動いた。橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)と岡本隼(愛三工業レーシングチーム)の2名が先行。それを追って後続から合流が続き、レース中盤までに12名の先頭集団が形成される。メンバーは以下の通り。
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
岡本隼、鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)
ホセ・ビセンテ・トリビオ、フランシスコ・マンセボ、小森亮平(マトリックスパワータグ)
石原悠希、横山航太、天野壮悠(シマノレーシング)
新城雄大、孫崎大樹、山本元喜(KINAN Racing Team)
メイン集団との差は30秒前後で推移。先頭集団に1名しか送り込めていないチームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)が中心となって集団を牽引し、一列棒状になるペースを維持するものの、逃げ切りも可能なメンバーが揃った先頭集団との差は思うようには縮まらない。
レース終盤に差し掛かると、それまで他チームを交えて牽引していたブリヂストンが単独コントロールを開始。先頭集団では吸収を嫌って新城雄大や山本元喜らキナンレーシングチームのメンバーがペースアップを図るものの、足並みが揃わず8周目に吸収される。
その後もブリヂストンが集団コントロールを続けて最終周回の10周目に突入。残り3kmを切るとスプリント勝負に備えて各チームが集団前方に上がり始める。残り2kmを過ぎたあたりからシマノレーシングがラインを組んでブリヂストンと並走。ブリヂストンとシマノ共に譲らずに残り1kmへ向かう。
そしてホームストレート、スプリントする集団の前方をシマノレーシングが占めた状態で残り100mへ。その中から入部正太朗が前に出てきて先頭でフィニッシュ。中井唯晶が続き、シマノレーシングが1-2フィニッシュを達成した。4位に石原悠希が入り、上位6名の半数をシマノレーシングが占める結果となった。
「最後は本当にチームメイトのおかげで、お互いがお互いのためにやる気持ちを持っていて、たまたま最後に(中井)唯晶が前で思い切り先行してくれて、僕が後ろで良い形でスプリント出来た」と振り返る入部。自身の勝利は昨年9月のJプロツアー群馬CSC大会以来となるが、シマノレーシングのJプロツアー勝利は2019年那須塩原クリテリウムで中井唯晶が優勝して以来だ。
「臨機応変にチームメイトが動いてくれて、終盤にラインを作って前に上がってくれたの動きに乗った。BS(チームブリヂストンサイクリング)が長く牽引していたけれど、今日は逃げの人数が大きくて強かったし、ウチも3人乗せていたので、その時点で有利に運ぶことが出来て後ろでドッシリ構えていることが出来た。BSも12名の集団を追いかけるためにかなり踏んでいたし、それで逃げは捕まえれらたけれどその分消耗していたと思う。
僕も唯晶のために動くつもりだったけれど、最終盤はすごくナーバスでお互いの位置を確認出来ないほどになっていた。ラスト400か300mあたりで僕は15番手くらい、けっこう後ろにいたけれど、右のラインが有力チームがマークし合って沈みはじめて、左が開いたところに唯晶が後ろから一気に上がってきてくれて、そこについて「後ろにいる!」と言ったらそのまま全開で先行してくれた。最後は横並びもなく競輪の「チョイ差し」のように勝てたので、チームの勝利としか言いようがない。
ゴール前が向かい風だったことや、みんな脚を削られた状態だったから、スプリンターでない僕でも勝てた展開。それもこれも序盤から逃げに乗ってくれたチームメイトがいたからこそ繋がったと思う。1・2・4位と取れたので、かなり上出来な結果だ」
昨年までは良い形を作れていても詰めきれなかったことも多かったシマノレーシングだが、入部が復帰した今シーズンは歯車が噛み合ってきたようにも思える。そう話すと入部は謙遜して答える。
「そう言ってもらえるのはありがたいし恐縮するけれど、僕もチームメイトと切磋琢磨しているし、もっと頑張らないといけないと思っている。この後はUCIレースが続くが、まずはそのメンバーに入らないといけない。合宿を経て良い意味でチーム内でやり合えていると感じているし、チーム全体のレベルが引き上がっていると思う」
Jプロツアー第7戦 東日本ロードクラシックDAY2 結果(60km)
1位 | 入部正太朗(シマノレーシング) | 1時間27分9秒 |
2位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | +0秒 |
3位 | 北野普識(イナーメ信濃山形) | |
4位 | 石原悠希(シマノレーシング) | |
5位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | |
6位 | 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) |
女子 植竹海貴が今シーズン1勝目
14周84kmで行われた女子のレースには、Jフェミニンツアー2連覇中の植竹海貴(Y's Road)が今シーズン初めて出場。エントリーリストには全日本チャンピオンの樫木祥子の名前もあったが、残念ながら出場しなかった。
3周目、リーダージャージを着る成海綾香(シエルブルー鹿屋)、阿部花梨(High Ambition)、大蔵こころ(ボンシャンスACA)、植竹の4名が先行し、後続との差を広げていく。中盤に成海と大蔵が遅れ、残り4周で阿部が切り離されると、植竹はフィニッシュまで独走。2位以下にラップアウト寸前の4分以上の差をつけて今シーズン1勝目を挙げた。
女子 結果(84km)
1位 | 植竹海貴(Y's Road) | 2時間32分35秒 |
2位 | 大関奏音(MOPS) | +4分4秒 |
3位 | 阿部花梨(High Ambition) | +4分22秒 |
中間スプリント賞 植竹海貴(Y's Road)
Jフェミニンリーダー 成海綾香(シエルブルー鹿屋)
E1 高岡亮寛が圧巻の40km独走逃げ切り優勝
JエリートツアーのE1クラスタは、この日最長距離となる23周138kmで行われた。
序盤に形成された逃げ集団が吸収された直後、残り7周で飛び出したのは高岡亮寛(Roppongi Express)。一気に1分以上の差をつけると追走を寄せ付けず、フィニッシュまで約40kmを独走で逃げ切り。昨年のツール・ド・おきなわでの逃げ切りを彷彿とさせる圧倒的強さを見せた。
text&photo:Satoru Kato
Jフェミニンリーダー 成海綾香(シエルブルー鹿屋)
E1 高岡亮寛が圧巻の40km独走逃げ切り優勝
JエリートツアーのE1クラスタは、この日最長距離となる23周138kmで行われた。
序盤に形成された逃げ集団が吸収された直後、残り7周で飛び出したのは高岡亮寛(Roppongi Express)。一気に1分以上の差をつけると追走を寄せ付けず、フィニッシュまで約40kmを独走で逃げ切り。昨年のツール・ド・おきなわでの逃げ切りを彷彿とさせる圧倒的強さを見せた。
text&photo:Satoru Kato
Amazon.co.jp
ガトーフェスタハラダ ラスク スイーツ グーテ デ ロワ R6 13袋 26枚入り 2個セット
¥2,900 (¥112 / 個)