2023/04/27(木) - 09:15
イネオスが登りで有力スプリンターをふるい落としたツール・ド・ロマンディ第1ステージ。集団スプリントを22歳のイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)が制し、今春不調だったチームにプロローグに続く連続勝利をもたらした。
スイスアルプスを舞台に開催中のツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)は、前日のプロローグを経て第1ステージを迎えた。コースは中盤に2つの2級山岳を立て続けにクリアし、その後3級山岳を越える丘陵ステージ。フィニッシュまで約45kmは平坦路のため、スプリンターによるスプリント勝負が予想されるステージとなった。
この日は地元スイス出身のベテラン、ミヒャエル・シェアー(AG2Rシトロエン)ら5名が逃げグループを形成する。それをリーダーチームであるスーダル・クイックステップが牽引するメイン集団が追い、穏やかに進むと思われたレースをイネオス・グレナディアーズが激しくさせた。
イーサン・ヘイター(イギリス)で勝利を狙うイネオスは最初の2級山岳でペースアップを敢行。すると逃げ集団とのタイム差が縮まると同時に、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)やジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)など優勝候補のピュアスプリンターたちがプロトンから遅れていった。
またメイン集団では、新型コロナウイルスに感染して未出走だったアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)のアスタナ・カザフスタンから、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が体調不良を訴えレース途中で棄権。更に前日に膝を負傷したルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)や腹痛のサイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)など、有力選手たちが続々とレースを去ることになった。
プロトンは3級山岳(残り47km地点)を前に逃げグループを吸収し、残り16km地点の中間スプリントを「ボーナスタイムが与えられると勘違いした」と語るトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)が先頭通過。登りでメイン集団から遅れたスプリンターたちの集団(グルペット)がコースを間違うトラブルもありながら、勝負は有力スプリンターのいない集団スプリントに持ち込まれた。
UAEチームエミレーツやスーダル・クイックステップがトレインをぶつけ合いながら最終ストレートに突入する。イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が先頭に立ち、カスパー・ピーダスン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)のリードアウトからイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始。スピードに乗るヴァーノンは20歳のスプリンターであるティボー・ネイス(ベルギー、トレック・セガフレード)を引き離し、今季4勝目を掴み取った。
初日プロローグで10位に入り、ヤングライダー賞ジャージを着用する22歳ヴァーノンによる勝利。「ワールドツアーで2度目の勝利は嬉しい。他のスプリンターたちが遅れるなか、自分には勝利に足る脚があると思っていた。シーズン序盤に3勝を挙げたがその後調子を崩し、コンディションを戻すことができたことも嬉しい」とチームに2連勝をもたらし、リーダージャージに袖を通したヴァーノンは喜んだ。
翌日はコース後半から2級や3級のカテゴリー山岳が詰め込まれた丘陵ステージ。そのため総合順位が大きくシャッフルされることが予想される。
スイスアルプスを舞台に開催中のツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)は、前日のプロローグを経て第1ステージを迎えた。コースは中盤に2つの2級山岳を立て続けにクリアし、その後3級山岳を越える丘陵ステージ。フィニッシュまで約45kmは平坦路のため、スプリンターによるスプリント勝負が予想されるステージとなった。
この日は地元スイス出身のベテラン、ミヒャエル・シェアー(AG2Rシトロエン)ら5名が逃げグループを形成する。それをリーダーチームであるスーダル・クイックステップが牽引するメイン集団が追い、穏やかに進むと思われたレースをイネオス・グレナディアーズが激しくさせた。
イーサン・ヘイター(イギリス)で勝利を狙うイネオスは最初の2級山岳でペースアップを敢行。すると逃げ集団とのタイム差が縮まると同時に、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)やジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)など優勝候補のピュアスプリンターたちがプロトンから遅れていった。
またメイン集団では、新型コロナウイルスに感染して未出走だったアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)のアスタナ・カザフスタンから、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が体調不良を訴えレース途中で棄権。更に前日に膝を負傷したルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)や腹痛のサイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)など、有力選手たちが続々とレースを去ることになった。
プロトンは3級山岳(残り47km地点)を前に逃げグループを吸収し、残り16km地点の中間スプリントを「ボーナスタイムが与えられると勘違いした」と語るトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)が先頭通過。登りでメイン集団から遅れたスプリンターたちの集団(グルペット)がコースを間違うトラブルもありながら、勝負は有力スプリンターのいない集団スプリントに持ち込まれた。
UAEチームエミレーツやスーダル・クイックステップがトレインをぶつけ合いながら最終ストレートに突入する。イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が先頭に立ち、カスパー・ピーダスン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)のリードアウトからイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始。スピードに乗るヴァーノンは20歳のスプリンターであるティボー・ネイス(ベルギー、トレック・セガフレード)を引き離し、今季4勝目を掴み取った。
初日プロローグで10位に入り、ヤングライダー賞ジャージを着用する22歳ヴァーノンによる勝利。「ワールドツアーで2度目の勝利は嬉しい。他のスプリンターたちが遅れるなか、自分には勝利に足る脚があると思っていた。シーズン序盤に3勝を挙げたがその後調子を崩し、コンディションを戻すことができたことも嬉しい」とチームに2連勝をもたらし、リーダージャージに袖を通したヴァーノンは喜んだ。
翌日はコース後半から2級や3級のカテゴリー山岳が詰め込まれた丘陵ステージ。そのため総合順位が大きくシャッフルされることが予想される。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2023第1ステージ結果
1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | 4:05:34 |
2位 | ティボー・ネイス(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
3位 | ミラン・メンテン(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
4位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | |
5位 | ジャコポ・モスカ(イタリア、、トレック・セガフレード) | |
6位 | ニック・シュルツ(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
8位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
9位 | イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | 4:12:59 |
2位 | ヨセフ・チェルニー(チェコ、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | +0:01 |
4位 | レミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ) | |
5位 | ニコ・デンツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:04 |
6位 | ジョエル・ズーター(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム) | +0:05 |
7位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ) | +0:09 |
9位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | |
10位 | イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) |
山岳賞 | ジュリアン・ベルナール(フランス、トレック・セガフレード) |
ヤングライダー賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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