UAEチームエミレーツがリエージュ~バストーニュ~リエージュで落車し、左手首を骨折したタデイ・ポガチャル(スロベニア)の現状を発表。舟状骨骨折により全治約6週間と診断されたものの、直ぐにリハビリと室内トレーニングを開始する予定だという。



リエージュ~バストーニュ~リエージュで落車リタイアしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

「災難に見舞われた。だがクレイジーとも言える落車にもかかわらず、幸運にも手首の骨折だけで済んだ。僕よりも酷い形で落車したミッケルフレーリク・ホノレの早い回復を願っている」と、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は自身のインスタグラムにそう綴った。

ポガチャルが落車したのは4月23日(日)に開催されたリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(UCIワールドツアー)。アムステルゴールドレースとラ・フレーシュ・ワロンヌで優勝し、アルデンヌクラシックと呼ばれる3連戦の完全制覇が掛かるポガチャルだったが、スタートから133km地点でミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)と共に落車。左手の舟状骨(手関節にある親指側の骨)を粉砕骨折し、搬送されたベルギー・ヘンクの病院で骨を固定する手術が行われた。

全治6週間と診断されたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は落車リタイア photo:CorVos

UAEの医療ディレクターであるエイドリアン・ロトゥーノ医師いわく、全治約6週間だが、直ぐにリハビリとインドアトレーナーを使った練習を開始する予定だという。また、同じく落車したホノレも自身のインスタグラムで現状を報告。脳震盪と擦過傷だけで、大きな怪我はなかったと伝えている。

今年はロンド・ファン・フラーンデレンを初制覇するなどキャリアハイの活躍を見せていたポガチャル。この怪我により、最大の目標であるツール・ド・フランス(7月1日〜)の総合優勝に向けた高地トレーニングや、その前哨戦であるツアー・オブ・スロベニア(6月14日〜)への出場が不透明となった。

「ファンや家族、友人、チーム、また特に医療スタッフによるサポートへの感謝は言葉では言い尽くせない。すぐにまた会えることを楽しみにしている。また、優勝したレムコ・エヴェネプールを祝福したい。僕らの戦いは、また次の機会に取っておこう」と、ポガチャルは投稿を締めくくっている。

text:Sotaro.Arakawa

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