2023/04/22(土) - 09:20
雪の残るアルプス山脈を登るツアー・オブ・ジ・アルプス5日目でEFエデュケーション・イージーポストがワンツーフィニッシュを達成。サイモン・カー(イギリス)が勝利し、リーダージャージを守ったテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が総合優勝に輝いた。
イタリアのアルプス山脈を巡るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)も最終日の第5ステージを迎えた。この日はスタート直後から今大会の最高標高(1,795m)である1級山岳ラバーゼ峠(距離10.3km/平均7.6%)を登り、長い下りと平坦区間を経て終盤に2級山岳リオモリーノ(距離7.8km/平均8.2%)を登坂。下った先にあるブルーニコがフィニッシュ地点だ。
最終日の時点で総合首位テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)と2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)との差は22秒。逆転の可能性が十分に残された山岳基調のレイアウトで、マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリングチーム)ら20名がエスケープした。
まだ雪の残る1級山岳ラバーゼ峠で形成された逃げ集団には、長い下りで20名の第2集団が合流。初日と3日目以外は全て逃げに乗っているサイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)を含む、40名の大集団が出来上がった。
しかしここに総合で驚異となる選手がいなかったため、メイン集団を牽引するイネオス・グレナディアーズは全長144.5kmと比較的距離の短いステージで5分ものリードを許す。そのため逃げ切りの可能性が高まった逃げグループでは、多くの選手を送り込んだAG2Rシトロエンやウノエックス・プロサイクリングチームがハイペースを刻みながら距離を消化していった。
この大会最後の山岳であるリオモリーノ(距離7.8km/平均8.2%)に突入すると、逃げグループから24歳のカーが単独で抜け出す。その3分26秒後方のプロトンではイバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)ら総合上位勢がアタックしたものの、調子を徐々に上げるゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)による高速牽引の前に失敗。残り距離と共にゲイガンハートの総合優勝が近づいていった。
カーに遅れを取った逃げ集団からはボーラ・ハンスグローエのマッテオ・ファッブロ(イタリア)とフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)が中心となり追走する。しかしそこにカーのチームメイトであるゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)が抑え役の役割を全うしたため、カーとの差は縮まらない。そして後続と53秒差をつけたカーが先頭でフィニッシュラインを通過した。
「大会を通して何度も逃げに乗り、勝利を目指した。そして今日、ようやく僕の日が訪れた。コンデイションは良かったものの、最終山岳の中腹までは自信が持てなかった。自分のポテンシャルを示すことのできた勝利となった」と、カーはプロ2勝目を喜ぶ。
カーはイングランド出身の24歳。デルコ・マルセイユ・プロヴァンスでプロデビューを果たし、別府史之や中根英登も所属したNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスから2021年、EFに加入。今年はブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が予定されているイギリス注目のクライマーだ。
2位争いはシュタインハウザーが先着したため、EFはワンツーフィニッシュを達成。そして多くのアシストを使い切ることのなく、4分28秒遅れでフィニッシュしたゲイガンハートが第46回ツアー・オブ・ジ・アルプス総合優勝に輝いた。
表彰台で笑顔を見せたゲイガンハートは「自転車競技と人生は、犠牲したものの分だけ結果となり返ってくる。僕はこれまで何度もチームのために走り、今大会では彼らが僕のために走ってくれた。大きなリスクを取らず、自分の力を制御しながら掴み取った結果が本当に嬉しい」とコメント。
この後出場を予定しているジロ・デ・イタリアについては「この大会での結果は、来るレースでの役割を変えるものではない」と、あくまでもトーマスのアシストに徹することを強調した。
イタリアのアルプス山脈を巡るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)も最終日の第5ステージを迎えた。この日はスタート直後から今大会の最高標高(1,795m)である1級山岳ラバーゼ峠(距離10.3km/平均7.6%)を登り、長い下りと平坦区間を経て終盤に2級山岳リオモリーノ(距離7.8km/平均8.2%)を登坂。下った先にあるブルーニコがフィニッシュ地点だ。
最終日の時点で総合首位テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)と2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)との差は22秒。逆転の可能性が十分に残された山岳基調のレイアウトで、マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリングチーム)ら20名がエスケープした。
まだ雪の残る1級山岳ラバーゼ峠で形成された逃げ集団には、長い下りで20名の第2集団が合流。初日と3日目以外は全て逃げに乗っているサイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)を含む、40名の大集団が出来上がった。
しかしここに総合で驚異となる選手がいなかったため、メイン集団を牽引するイネオス・グレナディアーズは全長144.5kmと比較的距離の短いステージで5分ものリードを許す。そのため逃げ切りの可能性が高まった逃げグループでは、多くの選手を送り込んだAG2Rシトロエンやウノエックス・プロサイクリングチームがハイペースを刻みながら距離を消化していった。
この大会最後の山岳であるリオモリーノ(距離7.8km/平均8.2%)に突入すると、逃げグループから24歳のカーが単独で抜け出す。その3分26秒後方のプロトンではイバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)ら総合上位勢がアタックしたものの、調子を徐々に上げるゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)による高速牽引の前に失敗。残り距離と共にゲイガンハートの総合優勝が近づいていった。
カーに遅れを取った逃げ集団からはボーラ・ハンスグローエのマッテオ・ファッブロ(イタリア)とフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)が中心となり追走する。しかしそこにカーのチームメイトであるゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)が抑え役の役割を全うしたため、カーとの差は縮まらない。そして後続と53秒差をつけたカーが先頭でフィニッシュラインを通過した。
「大会を通して何度も逃げに乗り、勝利を目指した。そして今日、ようやく僕の日が訪れた。コンデイションは良かったものの、最終山岳の中腹までは自信が持てなかった。自分のポテンシャルを示すことのできた勝利となった」と、カーはプロ2勝目を喜ぶ。
カーはイングランド出身の24歳。デルコ・マルセイユ・プロヴァンスでプロデビューを果たし、別府史之や中根英登も所属したNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスから2021年、EFに加入。今年はブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が予定されているイギリス注目のクライマーだ。
2位争いはシュタインハウザーが先着したため、EFはワンツーフィニッシュを達成。そして多くのアシストを使い切ることのなく、4分28秒遅れでフィニッシュしたゲイガンハートが第46回ツアー・オブ・ジ・アルプス総合優勝に輝いた。
表彰台で笑顔を見せたゲイガンハートは「自転車競技と人生は、犠牲したものの分だけ結果となり返ってくる。僕はこれまで何度もチームのために走り、今大会では彼らが僕のために走ってくれた。大きなリスクを取らず、自分の力を制御しながら掴み取った結果が本当に嬉しい」とコメント。
この後出場を予定しているジロ・デ・イタリアについては「この大会での結果は、来るレースでの役割を変えるものではない」と、あくまでもトーマスのアシストに徹することを強調した。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2023第5ステージ結果
1位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:43:28 |
2位 | ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:53 |
3位 | マッテオ・ファッブロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:55 |
5位 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | +1:21 |
個人総合成績
1位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 19:29:50 |
2位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:22 |
3位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:28 |
4位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:36 |
5位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、エオーロ・コメタ) | +0:38 |
その他の特別賞
ポイント賞 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | セルヒオ・サミティエル(スペイン、モビスター) |
ヤングライダー賞 | マックス・プール(イギリス、チームDSM) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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