2023/04/03(月) - 11:00
SDワークス旋風がロンド・ファン・フラーンデレン女子レースでも吹き荒れた。急勾配でライバルを振り落としたロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)がラスト18kmを独走し、2年連続優勝を成し遂げた。

肌寒いオウデナールデのスタート地点 photo:CorVos

現役最後のロンドに出場したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) photo:CorVos 
アタックが決まらないまま前半60kmを消化する photo:CorVos
幾多もの前哨戦を経て訪れた、ロンド・ファン・フラーンデレン女子エリートレース。気温6度と肌寒いオウデナールデのスタート地点には今季クラシックを圧倒し、ロッタ・コペッキー(ベルギー)の大会2連覇を目論むSDワークスを筆頭に24チームが集結した。
20回目という記念すべき節目の「モニュメント」。156.5kmコースには13もの急勾配区間が詰め込まれ、コース終盤戦は「コッペンベルグ」をきっかけに「ターイエンベルグ」「クルイスベルグ」「オウデ・クワレモント」そして最後の「パテルベルグ」と男子レース同様難易度の高いレイアウトが連続する。
この日最初の動きはスタートから60km以上を走ってからだった。ニュージーランド女王のアリー・ウォラストン(AGインシュランス・スーダルクイックステップ)が一人逃げを決めたことで追走グループが生まれ、その後ろのメイン集団では落車が発生。巻き込まれた世界女王アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)は追走したものの、コッペンベルグ直前で集団のスピードが上がっていたこと、そして濡れた石畳激坂でほとんどの選手が降車を強いられるカオスな状況となったため、先頭復帰ならず。世界女王の現役ラストロンドは不本意な形で終わってしまった。

落車に巻き込まれたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)は先頭復帰ならず photo:CorVos
コッペンベルグを乗車でクリアしたのはシクロクロス世界選手権(22年)銅メダリストのシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)とマーレン・ローセル(スイス、SDワークス)だけで、やがてコペッキーとロレーナ・ウィーベス(共にSDワークス)が合流。4人中3人がチームメイト、さらに後方の追走グループにもチームメンバーを配置するなど、SDワークスはまたしても鉄壁の体制を作り上げる。
先頭グループからは勝負所の一つである「ターイエンベルグ」ではスプリンターのウィーベスが遅れ、続く「クルイスベルグ」ではローセルのアシストを受けたコペッキーが加速する。ペルシコはこの攻撃を耐え凌いだものの、さらなる勝負所「オウデ・クワレモント(距離2.2km/平均4%/最大11.6%)」での攻撃によってついに脱落。中腹の急勾配区間でライバルを突き放し、頂上で30秒近くまでリードを広げたコペッキーは、最大勾配20%オーバーの最終急勾配区間「パテルベルグ」もハイペースで通過する。フィニッシュまで続く平坦区間も高速巡航を貫いた。

オウデ・クワレモントで独走に持ち込むロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) photo:CorVos

コペッキーを追うシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード)たち photo:CorVos
ペルシコを飲み込んだ追走グループは4名。コペッキーの勝利を確定させたいデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が抑え役に回り、それを嫌ってシクロクロスU23世界女王のシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード)が自ら脚を使って追いかける。しかし淡々と逃げるディフェンディングチャンピオンとのタイム差は、1秒、また1秒と広がるばかりだった。
徐々に人数が増えたことで余計にローテーションが回らなくなった追走グループを尻目に、フィニッシュラインが設定されたオウデナールデの最終ストレートに到達。昨年はファンフルーテンとの一騎打ちで、そして今年は見事な独走でロンド・ファン・フラーンデレン女子エリートレース2連覇を達成した。

オウデナールデのフィニッシュ地点にたどり着いたロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) photo:CorVos

追走グループのスプリントを制したデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) photo:CorVos
「下見でコッペンベルグが滑りやすいと分かっていたので、チームとしてレース先頭に固まることを意識していた。私自身バイクを降りてしまったけれど、慌てずにすぐ復帰できた」と、コペッキーは振り返る。コッペンベルグでは前走者に引っかかり降車を余儀なくされたものの、追走グループに入ってレース先頭に復帰し、攻撃からの独走勝利。追走グループの2位争いではフォレリングが先着したためSDワークスのワンツー勝利となっている。
「(スプリント力のある)ペルシコをフィニッシュまで連れて行きたくなかったので、登りで攻撃することが必要だった。単独フィニッシュだからたっぷりとお祝いする時間がとれた。ワンツー勝利が20周年大会をさらに素敵なものにしてくれた」と加えている。

ロンド・ファン・フラーンデレン女子レース2023表彰台 photo:CorVos



幾多もの前哨戦を経て訪れた、ロンド・ファン・フラーンデレン女子エリートレース。気温6度と肌寒いオウデナールデのスタート地点には今季クラシックを圧倒し、ロッタ・コペッキー(ベルギー)の大会2連覇を目論むSDワークスを筆頭に24チームが集結した。
20回目という記念すべき節目の「モニュメント」。156.5kmコースには13もの急勾配区間が詰め込まれ、コース終盤戦は「コッペンベルグ」をきっかけに「ターイエンベルグ」「クルイスベルグ」「オウデ・クワレモント」そして最後の「パテルベルグ」と男子レース同様難易度の高いレイアウトが連続する。
この日最初の動きはスタートから60km以上を走ってからだった。ニュージーランド女王のアリー・ウォラストン(AGインシュランス・スーダルクイックステップ)が一人逃げを決めたことで追走グループが生まれ、その後ろのメイン集団では落車が発生。巻き込まれた世界女王アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)は追走したものの、コッペンベルグ直前で集団のスピードが上がっていたこと、そして濡れた石畳激坂でほとんどの選手が降車を強いられるカオスな状況となったため、先頭復帰ならず。世界女王の現役ラストロンドは不本意な形で終わってしまった。

コッペンベルグを乗車でクリアしたのはシクロクロス世界選手権(22年)銅メダリストのシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)とマーレン・ローセル(スイス、SDワークス)だけで、やがてコペッキーとロレーナ・ウィーベス(共にSDワークス)が合流。4人中3人がチームメイト、さらに後方の追走グループにもチームメンバーを配置するなど、SDワークスはまたしても鉄壁の体制を作り上げる。
先頭グループからは勝負所の一つである「ターイエンベルグ」ではスプリンターのウィーベスが遅れ、続く「クルイスベルグ」ではローセルのアシストを受けたコペッキーが加速する。ペルシコはこの攻撃を耐え凌いだものの、さらなる勝負所「オウデ・クワレモント(距離2.2km/平均4%/最大11.6%)」での攻撃によってついに脱落。中腹の急勾配区間でライバルを突き放し、頂上で30秒近くまでリードを広げたコペッキーは、最大勾配20%オーバーの最終急勾配区間「パテルベルグ」もハイペースで通過する。フィニッシュまで続く平坦区間も高速巡航を貫いた。


ペルシコを飲み込んだ追走グループは4名。コペッキーの勝利を確定させたいデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が抑え役に回り、それを嫌ってシクロクロスU23世界女王のシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード)が自ら脚を使って追いかける。しかし淡々と逃げるディフェンディングチャンピオンとのタイム差は、1秒、また1秒と広がるばかりだった。
徐々に人数が増えたことで余計にローテーションが回らなくなった追走グループを尻目に、フィニッシュラインが設定されたオウデナールデの最終ストレートに到達。昨年はファンフルーテンとの一騎打ちで、そして今年は見事な独走でロンド・ファン・フラーンデレン女子エリートレース2連覇を達成した。


「下見でコッペンベルグが滑りやすいと分かっていたので、チームとしてレース先頭に固まることを意識していた。私自身バイクを降りてしまったけれど、慌てずにすぐ復帰できた」と、コペッキーは振り返る。コッペンベルグでは前走者に引っかかり降車を余儀なくされたものの、追走グループに入ってレース先頭に復帰し、攻撃からの独走勝利。追走グループの2位争いではフォレリングが先着したためSDワークスのワンツー勝利となっている。
「(スプリント力のある)ペルシコをフィニッシュまで連れて行きたくなかったので、登りで攻撃することが必要だった。単独フィニッシュだからたっぷりとお祝いする時間がとれた。ワンツー勝利が20周年大会をさらに素敵なものにしてくれた」と加えている。

ロンド・ファン・フラーンデレン女子レース2023結果
1位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) | 4:06:11 |
2位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | +0:36 |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
4位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | |
5位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
6位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | |
7位 | マーレン・ローセル(スイス、SDワークス) | |
8位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード) | +0:44 |
9位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ) | +2:40 |
10位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | +3:38 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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