Jプロツアー第3戦の「袋井・掛川ロードレースDAY1」が、静岡県袋井市で開催された。60kmの短距離レースは終盤にレースを支配したチームブリヂストンサイクリングが、今村駿介と窪木一茂で1-2フィニッシュを決めて圧勝して見せた。



ラグビーワールドカップの会場にもなったエコパスタジアムを背にスタート photo:Satoru Kato

2月に鹿児島で会幕したJプロツアーは、1ヶ月のインターバルを経て静岡県袋井市での2連戦を迎えた。

会場は2019年ラグビーワールドカップの舞台にもなった小笠山総合運動公園エコパ。エンデューロイベントが開催されたこともあるので、馴染みのある方もいるだろう。今大会では施設内道路を利用した1周6kmの周回コースが新たに設定された。アップダウンは控えめながら、自動車1台分やっとの狭い道幅や、ヘアピン、直角コーナーの連続でストップ&ゴーを強いられるコースレイアウトは、クリテリウムに近い性格と言えよう。

満開の一歩手前の桜がコース沿いに並ぶ photo:Satoru Kato

朝から断続的に降る雨に加え、夏日に迫る暑さとなった前日から一転して寒さを感じる1日。午後は小雨程度になったものの、冷たい風が強くなる時間帯もあり、厳しいコンディションの中でのレースとなった。

レース中盤、今村駿介が飛び出す photo:Satoru Kato

10周60kmの短距離レースで行われたJプロツアーは、序盤からシマノレーシングを中心にペースアップが図られ、他のクラスタが9分台で周回するところを8分30秒前後のハイペースで周回を重ねていく。集団後方は徐々にバラけはじめ、レース後半にかけて人数が絞られていく。

残り2周、小林海(マトリックスパワータグ)がペースアップ photo:Satoru Kato

最終周回 チームブリヂストンサイクリングが集団コントロールをはじめる photo:Satoru Kato

残り2周、20名前後まで絞られた集団を小林海(マトリックスパワータグ)が牽引してさらにペースアップ。最終周回に入るとチームブリヂストンサイクリングが集団前方を固めてコントロールを開始する。

今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Satoru Kato

今村駿介が優勝 窪木一茂が2位でチームブリヂストンサイクリング1-2フィニッシュ photo:Satoru Kato

そしてエコパスタジアム正面に設定されたフィニッシュに今村駿介が先頭で現れ、窪木一茂が続く。後続を引き離した2人は揃ってウィニングポーズを決める余裕を見せ、チームブリヂストンサイクリングが今季初戦でワン・ツーフィニッシュを決めた。

表彰式 photo:Satoru Kato

明日のDAY2は、同じコースを22周する132kmのレースが行われる。雨が強まる予報もあり、どのようなレース展開となるか見ものだ。レースの模様はYouTubeの「ガチンコサイクルTV」でライブ配信される。
Jプロツアー2023 第3戦 袋井・掛川ロードレースDAY1 結果(60km)
1位 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1時間28分59秒
2位 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
3位 中井唯晶(シマノレーシング) +0秒
4位 石原悠希(シマノレーシング) +1秒
5位 津田悠義(KINAN Racing Team) +2秒
6位 香山飛龍(シマノレーシング)
E1優勝 中里仁(Rapha Cycling Club) photo:Satoru Kato
E1 表彰式 photo:Satoru Kato


E2優勝 島口 絢伍(mkw) photo:Satoru Kato
マスターズ優勝 photo:Satoru Kato




text&photo:Satoru Kato

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