2023/02/24(金) - 10:00
強豪スプリンターを退けた3名がハンドルを投げ合ったUAEツアー4日目。フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が写真判定でオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)らを下し、チームに今大会初勝利をもたらした。
UAEツアー4日目はUAE(アラブ首長国連邦)の近代都市ドバイを駆け抜ける174km。中心地であるアル・シンダガをスタートして砂漠地帯を通り、椰子の木のような人工島パーム・ジュメイラを経て最後はドバイ・ハーバーにフィニッシュする典型的なスプリントステージだ。
スタート直後に前日も2人を逃げに送り込んだグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネが飛び出し、そこにアレックス・ボーダン(フランス、AG2Rシトロエン)がジョイン。僅か3kmで成立した逃げは、スプリントを狙うユンボ・ヴィスマやロット・デスティニーによって3分30秒以内に抑え込まれた。
起伏一つないド平坦なコースプロファイルに加え、大会初日に選手たちを襲った風も吹かないこの日は逃げグループに不利。2つある中間スプリントをいずれもサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が先頭通過してポイントを獲得したものの、エドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)がメイン集団の先着をとって合計2点を加算。この結果プランカールトが2点差で中間スプリントジャージの保持に成功している。
ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を擁するジェイコ・アルウラーやフィル・バウハウス(ドイツ)で勝利を狙うバーレーン・ヴィクトリアスが逃げとのタイム差を巧みにコントロールし、残り2.6kmで逃げを吸収。第4ステージは予想に違わぬ集団スプリントに持ち込まれた。
実質的に今大会初の集団スプリントとなったこの日はフレッシュなスプリンターチームが人数を揃えて隊列を組んだ。ファビアン・カンチェラーラがオーナーを務め、今年プロチームに昇格したチューダー・プロサイクリングチームが時折先頭に出ながら、残り800mの最終右コーナーで意図せず後方とのギャップが出来たニキアス・アルント(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が踏み込んだ。
この動きを単騎での戦いを強いられるフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が利用して先頭に出たものの、残り150mからのスプリントは持続しない。そして更に後方からサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速した。
初日勝者のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)など優勝候補たちが集団内に埋もれるなか、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が番手を上げて先行するウェルスフォードに並ぶ。そして3人が同時にハンドルを投げ、大会2度目となる写真判定の僅差をモラノが制した。
大会2連覇のタデイ・ポガチャル(スロベニア)が不在のUAEチームエミレーツにとって、メインスポンサーの国で大事な1勝を挙げたモラノ。「チームとして、またこの国にとっても嬉しい勝利を掴むことができた。喜びでいっぱいだよ」と、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ最終ステージ以来の勝利を喜んだ。
総合上位が皆トップ集団内でフィニッシュしたため、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が総合首位をキープ。翌日は再び起伏一つないスプリントステージが待ち受ける。
UAEツアー4日目はUAE(アラブ首長国連邦)の近代都市ドバイを駆け抜ける174km。中心地であるアル・シンダガをスタートして砂漠地帯を通り、椰子の木のような人工島パーム・ジュメイラを経て最後はドバイ・ハーバーにフィニッシュする典型的なスプリントステージだ。
スタート直後に前日も2人を逃げに送り込んだグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネが飛び出し、そこにアレックス・ボーダン(フランス、AG2Rシトロエン)がジョイン。僅か3kmで成立した逃げは、スプリントを狙うユンボ・ヴィスマやロット・デスティニーによって3分30秒以内に抑え込まれた。
起伏一つないド平坦なコースプロファイルに加え、大会初日に選手たちを襲った風も吹かないこの日は逃げグループに不利。2つある中間スプリントをいずれもサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が先頭通過してポイントを獲得したものの、エドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)がメイン集団の先着をとって合計2点を加算。この結果プランカールトが2点差で中間スプリントジャージの保持に成功している。
ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を擁するジェイコ・アルウラーやフィル・バウハウス(ドイツ)で勝利を狙うバーレーン・ヴィクトリアスが逃げとのタイム差を巧みにコントロールし、残り2.6kmで逃げを吸収。第4ステージは予想に違わぬ集団スプリントに持ち込まれた。
実質的に今大会初の集団スプリントとなったこの日はフレッシュなスプリンターチームが人数を揃えて隊列を組んだ。ファビアン・カンチェラーラがオーナーを務め、今年プロチームに昇格したチューダー・プロサイクリングチームが時折先頭に出ながら、残り800mの最終右コーナーで意図せず後方とのギャップが出来たニキアス・アルント(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が踏み込んだ。
この動きを単騎での戦いを強いられるフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が利用して先頭に出たものの、残り150mからのスプリントは持続しない。そして更に後方からサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速した。
初日勝者のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)など優勝候補たちが集団内に埋もれるなか、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が番手を上げて先行するウェルスフォードに並ぶ。そして3人が同時にハンドルを投げ、大会2度目となる写真判定の僅差をモラノが制した。
大会2連覇のタデイ・ポガチャル(スロベニア)が不在のUAEチームエミレーツにとって、メインスポンサーの国で大事な1勝を挙げたモラノ。「チームとして、またこの国にとっても嬉しい勝利を掴むことができた。喜びでいっぱいだよ」と、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ最終ステージ以来の勝利を喜んだ。
総合上位が皆トップ集団内でフィニッシュしたため、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が総合首位をキープ。翌日は再び起伏一つないスプリントステージが待ち受ける。
UAEツアー2023第4ステージ結果
1位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 3:50:01 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM) | |
4位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) | |
5位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
6位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 12:17:23 |
2位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:07 |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:11 |
4位 | ステファン・デボッド(南アフリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:01 |
5位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:04 |
6位 | ハルム・ファンハウケ(ベルギー、チームDSM) | +1:10 |
7位 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) | |
8位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | +1:11 |
9位 | ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
10位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | +1:12 |
その他の特別賞
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | EFエデュケーション・イージーポスト |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp