2023/02/23(木) - 18:03
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクを紹介していくシリーズ第3弾。イネオス・グレナディアーズ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ユンボ・ヴィスマ、モビスターの4チームを紹介します。
イネオス・グレナディアーズ
UCIワールドチームの中で最後までリムブレーキに固執したイネオス・グレナディアーズもすっかりディスクブレーキ体制に。脚質に関係なくメインバイクはピナレロのドグマFの一択で、ハンドル周りはMOSTで統一。グループセットからホイール、ペダルまでシマノのデュラエースで揃えているが、タイムトライアルなどではプリンストンカーボンワークスのホイールも部分的に投入する。タイヤはコンチネンタルのグランプリ5000S TRで、サドルはフィジークの各種モデルを使い分ける。
イネオスは積極的にビッグチェーンリングを使用するチームの一つで、追い風区間や下りで勝負のかかるダウンアンダーでは多くの選手が56-44を踏んだ。一般サイクリストには到底使いこなせないチェーンリングに、11-34のワイドなリアカセットを組み合わせる。
イネオス・グレナディアーズ
UCIワールドチームの中で最後までリムブレーキに固執したイネオス・グレナディアーズもすっかりディスクブレーキ体制に。脚質に関係なくメインバイクはピナレロのドグマFの一択で、ハンドル周りはMOSTで統一。グループセットからホイール、ペダルまでシマノのデュラエースで揃えているが、タイムトライアルなどではプリンストンカーボンワークスのホイールも部分的に投入する。タイヤはコンチネンタルのグランプリ5000S TRで、サドルはフィジークの各種モデルを使い分ける。
イネオスは積極的にビッグチェーンリングを使用するチームの一つで、追い風区間や下りで勝負のかかるダウンアンダーでは多くの選手が56-44を踏んだ。一般サイクリストには到底使いこなせないチェーンリングに、11-34のワイドなリアカセットを組み合わせる。
バイク | ピナレロ |
グループセット | シマノ |
ホイール | シマノ |
ペダル | シマノ |
パワーメーター | シマノ |
タイヤ | コンチネンタル |
サドル | フィジーク |
ジャージキット | ビオレーサー |
ヘルメット | カスク |
コンピューター | ガーミン |
アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ
カーボン生地が浮き出た紺色のキューブに乗るアンテルマルシェ・サーカス・ワンティ。メインバイクはエアロ形状のライトニングエアロC:68X(ブランド名のフォントはおそらく集団内で最大)で、フレームだけでなくニューメンのホイールやコンチネンタルのタイヤなどドイツ色が強いセットアップ。ハンドルはステム一体型のキューブ製で、フォーク先端のセンサー取り付け部分にズレ防止の紙やすりが貼られているあたりがプロバイクらしい。
シマノのデュラエースで組み上げられるが、クランクは使い込まれた感のあるパワーメーター付きの旧型で、セラミックスピードのビッグプーリー、ルックのペダルを合わせる。ブラケットを内側に倒しこむ近年流行りのポジションの元祖『逃げ屋』タコ・ファンデルホールンのセッティングはやはり独特。
バイク | キューブ |
グループセット | シマノ |
ホイール | ニューメン |
ペダル | ルック |
パワーメーター | シマノ |
タイヤ | コンチネンタル |
サドル | プロロゴ |
ジャージキット | ナリーニ |
ヘルメット | ウベックス |
コンピューター | ブライトン |
ユンボ・ヴィスマ
継続的にサーヴェロを使用しながらも、そのほかのセットアップを大幅に変更したユンボ・ヴィスマ。グループセットをシマノのデュラエースからスラムのレッドにスイッチするとともに、ホイールをサーヴェロと共同開発のリザーブ、ペダルをワフースピードプレイに変更した。シューズもシマノからニンブル、アイウェアもAGUからオークリーに変更するなど装いも一新している。
フロントチェーンリングは52-39もしくは54-41を使用。コルサプロと書かれたヴィットリアのタイヤは新型チューブレスで、ダウンアンダーではタイヤ幅を28mmで統一する。フィジークのサドル、ガーミンのサイクルコンピューター、レーザーのヘルメットは継続。男子チームはS5とR5をメインに使用するが、女子チームにはソロイストを選択する選手も。パリ〜ルーベではカレドニア5も投入される。S5は専用ハンドルだが、R5にはFSAのステムが組み合わされていた。
バイク | サーヴェロ |
グループセット | スラム |
ホイール | リザーブ |
ペダル | ワフースピードプレイ |
パワーメーター | スラム |
タイヤ | ヴィットリア |
サドル | フィジーク |
ジャージキット | AGU |
ヘルメット | レーザー |
コンピューター | ガーミン |
モビスター
2022年からバイクのパーツ構成を変更していないモビスター。キャニオンのエアロードCFRとアルティメットCFRを使い分け、スラムのレッドで組み上げる。ヨーロッパではスラムのプロトタイプの目撃談もあるが、使用するのはデビュー5年目のレッドeTap。ホイールはジップで、スラム系列のパーツで固められている。ユンボ・ヴィスマと同様にフロントチェーンリングは52-39もしくは54-41。
ルックのペダルにフィジークのペダル、コンチネンタルのタイヤに変更なし。バーテープはリザードスキン。ハンドルのフラット部の下にワイヤレスのシフトボタンを増設している選手も多い。
バイク | キャニオン |
グループセット | スラム |
ホイール | ジップ |
ペダル | ルック |
パワーメーター | スラム |
タイヤ | コンチネンタル |
サドル | フィジーク |
ジャージキット | ゴビック |
ヘルメット | アブス |
コンピューター | ガーミン |
text&photo:Kei Tsuji
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