2023/02/19(日) - 13:43
平均勾配9.8%のマルハオ山にフィニッシュするヴォルタ・アン・アルガルヴェ4日目で、トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季ロード初勝利。ピドコックはリーダージャージも獲得し、総合優勝の行方は24.4kmの個人TTが設定された最終日へ。
並行して開催されているブエルタ・ア・アンダルシアの主役がタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ならば、ポルトガルが舞台のヴォルタ・アン・アルガルヴェはマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が区間2連勝で総合首位を邁進している。
2月18日(土)に行われた大会4日目は、ビーチリゾート地アルブフェイラから北東にある山岳地帯を目指す177.9km。いずれも3km前後の急勾配坂を越え、最後は2級山岳マルハオ山(距離2.5km/平均9.8%)を2度登りフィニッシュする丘陵ステージだ。
相変わらずの晴天のこの日、総合首位コルトから30秒以内に20名がひしめく僅差のなか160名がスタート。僅か3km地点で飛び出したマティアス・ヴァチェク(チェコ、トレック・セガフレード)とルイス・アスキー(イギリス、グルパマFDJ)、カスパー・アスグリーン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)らが先行する形でレースは進行した。
メイン集団はEFエデュケーション・イージーポストが牽引してリーダーチームの責務を果たす。その一方でアスグリーンが序盤3つのカテゴリー山岳を全てトップ通過し、翌日が個人TTのためこの時点で山岳賞を確定させた。
最後まで一人粘ったアスグリーンを残り29kmで飲みこんだプロトンは、1度目のマルハオ山に突入。頂上手前で総合26位(38秒遅れ)のレミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)がアタックし、遅れて飛び出したコーブ・ホーセンス(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が合流して2名が頂上をトップ通過した。
2018年大会のこの登りで勝利し、総合優勝に輝いたミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)らが遅れたプロトンはボーラ・ハンスグローエが中心となり追走する。その甲斐もあり残り10kmで先頭2人を捉え、クライマーですら遅れ始める集団をスプリンターのマッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)が牽引する。そしてトレンティンが役割を終え、フィニッシュの待つこの日2度目の2級山岳マルハオ山(距離2.5km/平均9.8%)が始まった。
アタックと吸収を繰り返しペースが乱高下するなかコルトが遅れ、母国勝利を狙うジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がレース先頭へ。しかしここまでアタックのほぼ全てに反応したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が残り300mで軽やかに飛び出し、ハイスピードのままフィニッシュラインに飛び込んだ。
クラシックシーズンに注力すべく2連覇のかかるシクロクロス世界選手権を回避し、臨んだロードシーズンで初勝利を挙げたピドコック。「今日は調子がとても良かったんだ。ここまで2つのステージで勝利を逃していたので、今日こそは勝ちたかった。予想よりもフィニッシュまでの距離があり、後ろからの追い上げが来ると思っていた。しかし誰の姿も現れることはなかった」と、勝利を振り返った。
コルトが遅れたため総合首位に浮上したピドコックが「明日のTTは全力を尽くすのみだ」と意気込みを語った通り、翌日の最終日はラゴアを発着地点とする24.4kmの平坦個人タイムトライアル。総合9位(31秒遅れ)につけるフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)と10位(32秒遅れ)のトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)という新旧TT世界王者による区間&総合争いが注目される。
並行して開催されているブエルタ・ア・アンダルシアの主役がタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ならば、ポルトガルが舞台のヴォルタ・アン・アルガルヴェはマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が区間2連勝で総合首位を邁進している。
2月18日(土)に行われた大会4日目は、ビーチリゾート地アルブフェイラから北東にある山岳地帯を目指す177.9km。いずれも3km前後の急勾配坂を越え、最後は2級山岳マルハオ山(距離2.5km/平均9.8%)を2度登りフィニッシュする丘陵ステージだ。
相変わらずの晴天のこの日、総合首位コルトから30秒以内に20名がひしめく僅差のなか160名がスタート。僅か3km地点で飛び出したマティアス・ヴァチェク(チェコ、トレック・セガフレード)とルイス・アスキー(イギリス、グルパマFDJ)、カスパー・アスグリーン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)らが先行する形でレースは進行した。
メイン集団はEFエデュケーション・イージーポストが牽引してリーダーチームの責務を果たす。その一方でアスグリーンが序盤3つのカテゴリー山岳を全てトップ通過し、翌日が個人TTのためこの時点で山岳賞を確定させた。
最後まで一人粘ったアスグリーンを残り29kmで飲みこんだプロトンは、1度目のマルハオ山に突入。頂上手前で総合26位(38秒遅れ)のレミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)がアタックし、遅れて飛び出したコーブ・ホーセンス(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が合流して2名が頂上をトップ通過した。
2018年大会のこの登りで勝利し、総合優勝に輝いたミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)らが遅れたプロトンはボーラ・ハンスグローエが中心となり追走する。その甲斐もあり残り10kmで先頭2人を捉え、クライマーですら遅れ始める集団をスプリンターのマッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)が牽引する。そしてトレンティンが役割を終え、フィニッシュの待つこの日2度目の2級山岳マルハオ山(距離2.5km/平均9.8%)が始まった。
アタックと吸収を繰り返しペースが乱高下するなかコルトが遅れ、母国勝利を狙うジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がレース先頭へ。しかしここまでアタックのほぼ全てに反応したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が残り300mで軽やかに飛び出し、ハイスピードのままフィニッシュラインに飛び込んだ。
クラシックシーズンに注力すべく2連覇のかかるシクロクロス世界選手権を回避し、臨んだロードシーズンで初勝利を挙げたピドコック。「今日は調子がとても良かったんだ。ここまで2つのステージで勝利を逃していたので、今日こそは勝ちたかった。予想よりもフィニッシュまでの距離があり、後ろからの追い上げが来ると思っていた。しかし誰の姿も現れることはなかった」と、勝利を振り返った。
コルトが遅れたため総合首位に浮上したピドコックが「明日のTTは全力を尽くすのみだ」と意気込みを語った通り、翌日の最終日はラゴアを発着地点とする24.4kmの平坦個人タイムトライアル。総合9位(31秒遅れ)につけるフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)と10位(32秒遅れ)のトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)という新旧TT世界王者による区間&総合争いが注目される。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2023第4ステージ結果
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 4:28:39 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:01 |
3位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:05 |
4位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:11 |
6位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
7位 | オスカー・オンレー(イギリス、チームDSM) | +0:14 |
8位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | +0:20 |
9位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 19:30:13 |
2位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:05 |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:07 |
4位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:17 |
5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:21 |
6位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:22 |
7位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:23 |
8位 | マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:27 |
9位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:31 |
10位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | +0:32 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) |
山岳賞 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | オスカー・オンレー(イギリス、チームDSM) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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