2009/03/28(土) - 08:00
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンの最終第5ステージはスプリント勝負に持ち込まれ、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)がホセホアキン・ロハス(スペイン)とワンツー勝利を飾った。リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)が初総合優勝、アスタナは連覇を達成した。
最終ステージはベナベンテからカスティーリャ・イ・レオン州の州都バリャドリドまでの152.5kmで行なわれた。コースは概ね平坦で、ゴール地点は短い上りの先に設定されている。この日も序盤からアタックが繰り返された。
40km地点から果敢に飛び出したのはバウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)とミケル・イルンダイン(スペイン、オルベア)の2名。このエスケープは最大で5分のリードを築き上げたが、メイン集団から完全に逃げ切るには至らなかった。
ラスト40km地点でメイン集団内に落車が発生し、巻き込まれたベナト・インチャウスティ(スペイン、フジ・セルヴェット)が鎖骨骨折。しかしケースデパーニュが牽くメイン集団の勢いは弱まらず、先頭2名はラスト15kmで吸収された。
その後もカウンターアタックが繰り返され、フランシスコホセ・マルティネス(スペイン、アンダルシア・カハスール)らが飛び出したものの、ケースデパーニュの超ハイスピード集団牽引の前には歯が立たない。あまりのハイペースに、集団は徐々に縮小した。
ケースデパーニュが牽き続けてラスト1kmを切ると、ラスト800mでエドガル・ピント(スペイン、リバティーセグロス)、ラスト500mでリカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)がロングスパート。しかしいずれも決まらず、グリーンジャージを着るバルベルデがスプリントで先頭へ。ホセホアキン・ロハス(スペイン)を従えたバルベルデが先頭でゴールに飛び込んだ。
バルベルデは第3ステージに続く2勝目。上り基調のスプリントでは敵無しの強さを見せる。個人タイムトライアルで2分以上遅れたたため総合では9位に沈んだが、それ以上に存在感のある活躍を見せ、アルデンヌクラシックの有力候補に今年も名乗りを上げた。
そしてアスタナの総合ワンツー勝利が決定。ライプハイマーは24代目カスティーリャ・イ・レオン総合優勝者に輝いた。ステージレースではツアー・オブ・カリフォルニアに続く総合優勝。いずれも個人タイムトライアルでリードを広げての勝利だ。
3連覇のかかっていたコンタドールは、アシストとしてライプハイマーの総合優勝をお膳立て。デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)の追撃を抑え込み、自らも総合2位でレースを終えた。アスタナはランス・アームストロング(アメリカ)を鎖骨骨折で失ったが、レースを支配する圧倒的な強さを見せた。
ライプハイマーはコンタドールへの感謝を忘れない。チーム公式サイトの中でライプハイマーは「アルベルト(コンタドール)とチームメイトにはとても感謝している。レース初日にアルベルトは、このレースは彼向きではなく僕向きだからアシストすると言ってくれた。それは正しかったよ。長距離タイムトライアルと勾配の緩い頂上ゴールは僕向き。昨日の彼のアシストぶりはインプレッシブだった」と王者を賞賛した。
コンタドールは「リーヴァイの勝利に貢献できたのは名誉なこと。彼はこれまで幾度となく僕に尽くしてくれていたんだ。自分のコンディションには満足している。パリ〜ニースの疲れが心配だったけど、それは杞憂に終わったみたい。」とコメント。ツール・ド・フランスに向けて順調な仕上がりを見せている。
新城幸也(Bboxブイグテレコム)はこの日29秒遅れの集団でゴール。最終的にチーム内トップの総合68位でレースを終えている。個人タイムトライアルで好タイムを出し、前日の第4ステージでエスケープ。チーム内の評価も大きく上がったようだ。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2009第5ステージ結果
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)3h17'46"
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
3位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
4位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)+02"
5位 イゴール・アバコモフ(ベルギー、ISD)
6位 オスカル・セビリャ(スペイン、ロックレーシング)
7位 エドゥアルト・ボルガノフ(ロシア、シャコベオ・ガリシア)
8位 ダビド・ガルシア(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
9位 ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)
53位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29"
個人総合成績
1位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)15h33'26"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)+16"
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+22"
4位 スタフ・クレメント(オランダ、ラボバンク)+49"
5位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)+1'07"
6位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+1'51"
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、サーヴェロ)+1'53"
8位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)+2'01"
9位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+2'05"
10位 ファンホセ・コーボ(スペイン、フジ・セルヴェット)+2'45"
40位 カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)+5'36"
68位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+23'29"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
コンビネーション賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
チーム総合成績
ラボバンク
最終ステージはベナベンテからカスティーリャ・イ・レオン州の州都バリャドリドまでの152.5kmで行なわれた。コースは概ね平坦で、ゴール地点は短い上りの先に設定されている。この日も序盤からアタックが繰り返された。
40km地点から果敢に飛び出したのはバウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)とミケル・イルンダイン(スペイン、オルベア)の2名。このエスケープは最大で5分のリードを築き上げたが、メイン集団から完全に逃げ切るには至らなかった。
ラスト40km地点でメイン集団内に落車が発生し、巻き込まれたベナト・インチャウスティ(スペイン、フジ・セルヴェット)が鎖骨骨折。しかしケースデパーニュが牽くメイン集団の勢いは弱まらず、先頭2名はラスト15kmで吸収された。
その後もカウンターアタックが繰り返され、フランシスコホセ・マルティネス(スペイン、アンダルシア・カハスール)らが飛び出したものの、ケースデパーニュの超ハイスピード集団牽引の前には歯が立たない。あまりのハイペースに、集団は徐々に縮小した。
ケースデパーニュが牽き続けてラスト1kmを切ると、ラスト800mでエドガル・ピント(スペイン、リバティーセグロス)、ラスト500mでリカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)がロングスパート。しかしいずれも決まらず、グリーンジャージを着るバルベルデがスプリントで先頭へ。ホセホアキン・ロハス(スペイン)を従えたバルベルデが先頭でゴールに飛び込んだ。
バルベルデは第3ステージに続く2勝目。上り基調のスプリントでは敵無しの強さを見せる。個人タイムトライアルで2分以上遅れたたため総合では9位に沈んだが、それ以上に存在感のある活躍を見せ、アルデンヌクラシックの有力候補に今年も名乗りを上げた。
そしてアスタナの総合ワンツー勝利が決定。ライプハイマーは24代目カスティーリャ・イ・レオン総合優勝者に輝いた。ステージレースではツアー・オブ・カリフォルニアに続く総合優勝。いずれも個人タイムトライアルでリードを広げての勝利だ。
3連覇のかかっていたコンタドールは、アシストとしてライプハイマーの総合優勝をお膳立て。デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)の追撃を抑え込み、自らも総合2位でレースを終えた。アスタナはランス・アームストロング(アメリカ)を鎖骨骨折で失ったが、レースを支配する圧倒的な強さを見せた。
ライプハイマーはコンタドールへの感謝を忘れない。チーム公式サイトの中でライプハイマーは「アルベルト(コンタドール)とチームメイトにはとても感謝している。レース初日にアルベルトは、このレースは彼向きではなく僕向きだからアシストすると言ってくれた。それは正しかったよ。長距離タイムトライアルと勾配の緩い頂上ゴールは僕向き。昨日の彼のアシストぶりはインプレッシブだった」と王者を賞賛した。
コンタドールは「リーヴァイの勝利に貢献できたのは名誉なこと。彼はこれまで幾度となく僕に尽くしてくれていたんだ。自分のコンディションには満足している。パリ〜ニースの疲れが心配だったけど、それは杞憂に終わったみたい。」とコメント。ツール・ド・フランスに向けて順調な仕上がりを見せている。
新城幸也(Bboxブイグテレコム)はこの日29秒遅れの集団でゴール。最終的にチーム内トップの総合68位でレースを終えている。個人タイムトライアルで好タイムを出し、前日の第4ステージでエスケープ。チーム内の評価も大きく上がったようだ。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2009第5ステージ結果
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)3h17'46"
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
3位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
4位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)+02"
5位 イゴール・アバコモフ(ベルギー、ISD)
6位 オスカル・セビリャ(スペイン、ロックレーシング)
7位 エドゥアルト・ボルガノフ(ロシア、シャコベオ・ガリシア)
8位 ダビド・ガルシア(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
9位 ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)
53位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29"
個人総合成績
1位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)15h33'26"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)+16"
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+22"
4位 スタフ・クレメント(オランダ、ラボバンク)+49"
5位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)+1'07"
6位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+1'51"
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、サーヴェロ)+1'53"
8位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)+2'01"
9位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+2'05"
10位 ファンホセ・コーボ(スペイン、フジ・セルヴェット)+2'45"
40位 カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)+5'36"
68位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+23'29"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
コンビネーション賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
チーム総合成績
ラボバンク
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