2023/01/27(金) - 08:54
チャレンジマヨルカの2日目は連続コーナーによってスプリントトレインが崩壊。ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)らを退け、マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)がプロ初勝利を掴んだ。
スペイン・マヨルカ島を舞台に5つのワンデーレースが連なった「チャレンジマヨルカ」は2日目。マヨルカ島北部を巡る「トロフェオ・セス・サリネス・ポルト・ダルクディア(UCI1.1)」は、残り25km地点から2級山岳コル・デ・サ・バタッラ(距離8.7km/平均5%)が現れる158.6kmの丘陵レースだ。
曇り空のセス・サリネスを出発し、アルクディアを目指すこの日に逃げたのはジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)やルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)たち。それに対し優勝候補マッテオ・トレンティン(イタリア)を擁するUAEチームエミレーツがプロトンを牽引した。
ブエルタ・ア・エスパーニャ11回出場と経験豊かな38歳マテが逃げのペーシングを担ったものの、この日唯一の山岳を前にプロトンに吸収される。そのカウンターでレミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)や昨年のジャパンカップを制したニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)らのアタックを経て、ドイツ王者ニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ)が単独で抜け出した。
アルクディアの市街地を前にスプリンターを携えたメイン集団が早々とポリッツを飲み込み、EFとスーダルのトレインがぶつかり合うなか集団スプリントが幕開ける。しかしフィニッシュを前に連続するコーナーによって各チームのトレインは崩壊し、エースたちは単独での位置取りを強いられた。
ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がスルスルと位置を上げ、その後ろにピッタリとついたマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が残り50mの最終コーナーを利用し先頭へ。コーナーの立ち上がりから全力で踏み込んだファンデンベルフのスピードに、スプリンターであるイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)や前年勝者ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)は追いつけない。そのままファンデンベルフが勝利した。
「僕は集団スプリントで勝てるような選手じゃないので、今日のレイアウトは僕に適していた。厳しいレースから集団が絞られ、そしてスプリント勝負。僕の力を存分に発揮できる理想の展開だった。これがプロ初めてとなる勝利。今後も勝利を積み重ねることができるといいね」と、ファンデンベルフは勝利を喜ぶ。
オランダ出身で23歳のファンデンベルフは、近年多くのプロ選手を輩出するグルパマFDJの育成チームから2022年にEFに加入し、プロ1年目から主要クラシックを含む多くのワールドツアーを転戦。留目夕陽と共に出場した昨年10月のツール・ド・ランカウイでは、勝利こそなかったものの5度に渡りシングルリザルトをマークした逸材だ。
翌日のトロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチは1級山岳などを越え、最後はミラドル・デス・コロメル(距離3.1km/平均6.2%)にフィニッシュする山岳レース。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、UAEチームエミレーツに移籍したティム・ウェレンス(ベルギー)といったパンチャーやクライマーの走りに注目だ。
スペイン・マヨルカ島を舞台に5つのワンデーレースが連なった「チャレンジマヨルカ」は2日目。マヨルカ島北部を巡る「トロフェオ・セス・サリネス・ポルト・ダルクディア(UCI1.1)」は、残り25km地点から2級山岳コル・デ・サ・バタッラ(距離8.7km/平均5%)が現れる158.6kmの丘陵レースだ。
曇り空のセス・サリネスを出発し、アルクディアを目指すこの日に逃げたのはジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)やルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)たち。それに対し優勝候補マッテオ・トレンティン(イタリア)を擁するUAEチームエミレーツがプロトンを牽引した。
ブエルタ・ア・エスパーニャ11回出場と経験豊かな38歳マテが逃げのペーシングを担ったものの、この日唯一の山岳を前にプロトンに吸収される。そのカウンターでレミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)や昨年のジャパンカップを制したニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)らのアタックを経て、ドイツ王者ニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ)が単独で抜け出した。
アルクディアの市街地を前にスプリンターを携えたメイン集団が早々とポリッツを飲み込み、EFとスーダルのトレインがぶつかり合うなか集団スプリントが幕開ける。しかしフィニッシュを前に連続するコーナーによって各チームのトレインは崩壊し、エースたちは単独での位置取りを強いられた。
ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がスルスルと位置を上げ、その後ろにピッタリとついたマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が残り50mの最終コーナーを利用し先頭へ。コーナーの立ち上がりから全力で踏み込んだファンデンベルフのスピードに、スプリンターであるイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)や前年勝者ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)は追いつけない。そのままファンデンベルフが勝利した。
「僕は集団スプリントで勝てるような選手じゃないので、今日のレイアウトは僕に適していた。厳しいレースから集団が絞られ、そしてスプリント勝負。僕の力を存分に発揮できる理想の展開だった。これがプロ初めてとなる勝利。今後も勝利を積み重ねることができるといいね」と、ファンデンベルフは勝利を喜ぶ。
オランダ出身で23歳のファンデンベルフは、近年多くのプロ選手を輩出するグルパマFDJの育成チームから2022年にEFに加入し、プロ1年目から主要クラシックを含む多くのワールドツアーを転戦。留目夕陽と共に出場した昨年10月のツール・ド・ランカウイでは、勝利こそなかったものの5度に渡りシングルリザルトをマークした逸材だ。
翌日のトロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチは1級山岳などを越え、最後はミラドル・デス・コロメル(距離3.1km/平均6.2%)にフィニッシュする山岳レース。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、UAEチームエミレーツに移籍したティム・ウェレンス(ベルギー)といったパンチャーやクライマーの走りに注目だ。
トロフェオ・アルクディア2023結果
1位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:37:31 |
2位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
4位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) | |
5位 | アントニオ・ソト(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | |
6位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | |
7位 | カルロス・カナル(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | |
8位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | マイク・トゥーニッセン(オランダ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
10位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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