2023/01/24(火) - 11:35
灼熱の南米アルゼンチンを舞台にしたブエルタ・ア・サンフアン第2ステージ。アルカンシエルのリードアウトを得たファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)が、移籍後初勝利を狙うフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)を下した。
世界王者レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) などトップ選手が多数集結したブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)。3年振りに戻ってきた南米アルゼンチン最大のレースはサン・フアン州ビージャ・サン・アグスティンからサン・ホセ・デ・ハチャルに向かう201.1kmの第2ステージを迎えた。
選手たちはスタート直後から28.3kmに及ぶ1級山岳ルタを登るが、平均勾配は僅か0.9%、かつその後も平坦基調がフィニッシュまで続くため、フィニッシュ地点では前日同様スプリンターによるスピード勝負が繰り広げられることになる。
2001年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位など数々のステージレースで活躍した46歳のオスカル・セビリャ(スペイン、メデリンEPM)ら13名が逃げたこの日、メイン集団はリーダーチームのボーラ・ハンスグローエに加えスーダル・クイックステップがコントロールした。逃げグループは1級山岳ルタを越え、残り10kmまで粘りを見せたものの、スプリントに向け位置取り争いが始まりスピードの上がったプロトンに吸収された。
終盤にマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が単独アタックを見せたものの、実ることはなく、アルカンシエルを着るエヴェネプールの牽引が終わったタイミングでスプリントが幕開けた。ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)のリードアウトからサム・ベネット(アイルランド)が腰を上げ、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)と同時に先頭に出たファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)が、ハンドルの投げ合いを制した。
ヨーロッパ王者の意地を見せたヤコブセンは、「今日勝つことができて本当に嬉しい。危険だった昨日のステージ後、レース主催者と話し”安全を確保する”と約束してくれた。その通り今日は安全なレースだった。僕はいま雪が降るオランダの出身なので暑さは得意ではない。だが1時間毎に1.5Lの水を飲んでコンディションを整えた。また、今日の勝利は過去最強とも言えるチームメイトのおかげだ」とシーズン初勝利を喜んだ。
3位にはジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード)が入り、完璧なリードアウトを得ながらも4位に沈んだサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)は総合リーダージャージのキープに成功している。
翌日の第3ステージはモータースポーツのサーキット場であるオートドローモ・デ・ビリカムを発着点とする170.9kmのレース。フィニッシュ手前14kmから9kmほどの緩斜面の登り以外は、真っ平らのスプリントステージだ。
世界王者レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) などトップ選手が多数集結したブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)。3年振りに戻ってきた南米アルゼンチン最大のレースはサン・フアン州ビージャ・サン・アグスティンからサン・ホセ・デ・ハチャルに向かう201.1kmの第2ステージを迎えた。
選手たちはスタート直後から28.3kmに及ぶ1級山岳ルタを登るが、平均勾配は僅か0.9%、かつその後も平坦基調がフィニッシュまで続くため、フィニッシュ地点では前日同様スプリンターによるスピード勝負が繰り広げられることになる。
2001年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位など数々のステージレースで活躍した46歳のオスカル・セビリャ(スペイン、メデリンEPM)ら13名が逃げたこの日、メイン集団はリーダーチームのボーラ・ハンスグローエに加えスーダル・クイックステップがコントロールした。逃げグループは1級山岳ルタを越え、残り10kmまで粘りを見せたものの、スプリントに向け位置取り争いが始まりスピードの上がったプロトンに吸収された。
終盤にマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が単独アタックを見せたものの、実ることはなく、アルカンシエルを着るエヴェネプールの牽引が終わったタイミングでスプリントが幕開けた。ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)のリードアウトからサム・ベネット(アイルランド)が腰を上げ、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)と同時に先頭に出たファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)が、ハンドルの投げ合いを制した。
ヨーロッパ王者の意地を見せたヤコブセンは、「今日勝つことができて本当に嬉しい。危険だった昨日のステージ後、レース主催者と話し”安全を確保する”と約束してくれた。その通り今日は安全なレースだった。僕はいま雪が降るオランダの出身なので暑さは得意ではない。だが1時間毎に1.5Lの水を飲んでコンディションを整えた。また、今日の勝利は過去最強とも言えるチームメイトのおかげだ」とシーズン初勝利を喜んだ。
3位にはジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード)が入り、完璧なリードアウトを得ながらも4位に沈んだサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)は総合リーダージャージのキープに成功している。
翌日の第3ステージはモータースポーツのサーキット場であるオートドローモ・デ・ビリカムを発着点とする170.9kmのレース。フィニッシュ手前14kmから9kmほどの緩斜面の登り以外は、真っ平らのスプリントステージだ。
ブエルタ・ア・サンフアン2023第2ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) | 4:22:22 |
2位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) | |
3位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード) | |
4位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ヘルマン・ティバニ(アルゼンチン、コラテック) | |
6位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、チームDSM) | |
8位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
9位 | ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) | |
10位 | ニクラス・メルクル(ドイツ、チームDSM) |
個人総合成績
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 7:41:28 |
2位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) | +0:04 |
4位 | ミケル・モルコフ(デンマーク、スーダル・クイックステップ) | |
5位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | +0:06 |
6位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード) | |
7位 | オスカル・セビーリャ(コロンビア、メデリンEPM) | |
8位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:10 |
9位 | ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) | |
10位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) |
その他の特別賞
山岳賞 | トマス・コンテ(アルゼンチンナショナルチーム) |
ヤングライダー賞 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、チームDSM) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp