2023/01/19(木) - 10:19
初日プロローグを終えたサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージは落車が多発。混沌のスプリントバトルをフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)がカレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム)を退け、今季初勝利を掴んだ。
オーストラリア・アデレードの北東に位置するタヌンダを巡るサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージ。前日のプロローグを経て、ロードレース初日のコースは大周回を1周した後、小周回を4周する149.9km。4級山岳メングレースヒルが5度に渡り登場するものの、平均勾配3.6%(最大13%)とスプリンターを退けるほどではないため、ピュアスプリンターたちが熱いスプリントバトルを繰り広げた。
現地時間11時30分にスタートしたレースは、直近のオーストラリア選手権で2連覇したルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)によるファーストアタックで幕を開ける。その後散発的なアタックと吸収が繰り返され、20km地点でアタックしたナンス・ペテルス(フランス、AG2Rシトロエン)が単独逃げに成功している。
ペテルスの飛び出しを見送ったプロトンはEFエデュケーション・イージーポストやアンテルマルシェ・サーカス・ワンティが牽引を担う。幅広なコースかつ起伏のないレイアウトのため、穏やかな展開で進行するかと思われたレースだったが、ワールドツアー初戦である影響からかプロトンでは落車が続出。それにより総合優勝候補であったパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、チームDSM)と、後に骨盤骨折が明らかになったロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の2人がレースを去った。
この日、メングレースヒルの頂上に2度設定されたKOMはプラップがポイントを加算して山岳賞ジャージを獲得。また最大3秒のボーナスタイムが与えれる2つの中間スプリントでは、地元で気を吐いたマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が共に2位通過でポイント獲得に成功した。
残り56kmで逃げを吸収したメイン集団は、次なる逃げを抑制するべくハイスピードで突き進む。スーダル・クイックステップを先頭にひと塊のまま残り1kmを通過した集団では、集団前方にいた優勝候補の一人ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が落車。しかし先頭付近で位置を争っていたスプリターたちには影響なく、残り300mからスプリントバトルが幕開けた。
キャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)のリードアウトからマシューズが加速したものの、僅か先にスプリントを開始したフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭へ。虚を突く加速にマシューズがスリップストリームを利用するも届かず。一方、若手中心のナショナルチームゆえ単騎のカレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム)が一気に番手を上げる。そしてロングスプリントを成功させたバウハウスが、ユアンとのハンドルの投げあいを制した。
レース序盤に落車に巻き込まれたバウハウスは「落車が連続するナーバスな日だった。僕も落車に巻き込まれたものの、回復して勝利を掴むことができた。最終周回で常に先頭で位置取りをしてくれたチームのおかげだ」とコメント。スプリントついては「シュワルベクラシックでは待ち過ぎてタイミングを逃したので、今回は残り300mからスプリントした。最後はカレブ・ユアンの姿に迫られたものの、勝利できてスーパーハッピーだよ」と振り返った。
総合首位はアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)がキープし、中間スプリントとステージ3位のボーナスタイムを上乗せしたマシューズが総合2位にジャンプアップ。またフィニッシュ手前で落車したメーウスは、大きな怪我はなかったものの脳震盪のため棄権する旨がチームから発表されている。
オーストラリア・アデレードの北東に位置するタヌンダを巡るサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージ。前日のプロローグを経て、ロードレース初日のコースは大周回を1周した後、小周回を4周する149.9km。4級山岳メングレースヒルが5度に渡り登場するものの、平均勾配3.6%(最大13%)とスプリンターを退けるほどではないため、ピュアスプリンターたちが熱いスプリントバトルを繰り広げた。
現地時間11時30分にスタートしたレースは、直近のオーストラリア選手権で2連覇したルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)によるファーストアタックで幕を開ける。その後散発的なアタックと吸収が繰り返され、20km地点でアタックしたナンス・ペテルス(フランス、AG2Rシトロエン)が単独逃げに成功している。
ペテルスの飛び出しを見送ったプロトンはEFエデュケーション・イージーポストやアンテルマルシェ・サーカス・ワンティが牽引を担う。幅広なコースかつ起伏のないレイアウトのため、穏やかな展開で進行するかと思われたレースだったが、ワールドツアー初戦である影響からかプロトンでは落車が続出。それにより総合優勝候補であったパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、チームDSM)と、後に骨盤骨折が明らかになったロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の2人がレースを去った。
この日、メングレースヒルの頂上に2度設定されたKOMはプラップがポイントを加算して山岳賞ジャージを獲得。また最大3秒のボーナスタイムが与えれる2つの中間スプリントでは、地元で気を吐いたマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が共に2位通過でポイント獲得に成功した。
残り56kmで逃げを吸収したメイン集団は、次なる逃げを抑制するべくハイスピードで突き進む。スーダル・クイックステップを先頭にひと塊のまま残り1kmを通過した集団では、集団前方にいた優勝候補の一人ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が落車。しかし先頭付近で位置を争っていたスプリターたちには影響なく、残り300mからスプリントバトルが幕開けた。
キャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)のリードアウトからマシューズが加速したものの、僅か先にスプリントを開始したフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭へ。虚を突く加速にマシューズがスリップストリームを利用するも届かず。一方、若手中心のナショナルチームゆえ単騎のカレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム)が一気に番手を上げる。そしてロングスプリントを成功させたバウハウスが、ユアンとのハンドルの投げあいを制した。
レース序盤に落車に巻き込まれたバウハウスは「落車が連続するナーバスな日だった。僕も落車に巻き込まれたものの、回復して勝利を掴むことができた。最終周回で常に先頭で位置取りをしてくれたチームのおかげだ」とコメント。スプリントついては「シュワルベクラシックでは待ち過ぎてタイミングを逃したので、今回は残り300mからスプリントした。最後はカレブ・ユアンの姿に迫られたものの、勝利できてスーパーハッピーだよ」と振り返った。
総合首位はアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)がキープし、中間スプリントとステージ3位のボーナスタイムを上乗せしたマシューズが総合2位にジャンプアップ。またフィニッシュ手前で落車したメーウスは、大きな怪我はなかったものの脳震盪のため棄権する旨がチームから発表されている。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2023第1ステージ結果
1位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:37:35 |
2位 | カレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム) | |
3位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
4位 | アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ) | |
6位 | エミルス・リエピンシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | |
7位 | ユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
8位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | |
9位 | タージ・ジョーンズ(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック) | |
10位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) |
個人総合成績
1位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:43:54 |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | 0:06 |
3位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | 0:08 |
4位 | ユリウス・ヨハンセン(デンマーク、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | 0:10 |
5位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:11 |
6位 | サムエル・ゲイズ(ニュージーランド、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | ユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | 0:12 |
8位 | マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チームDSM) | 0:13 |
9位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
10位 | ヤニック・シュタイムレ(ドイツ、スーダル・クイックステップ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ルーク・プラップ(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) |
ヤングライダー賞 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp