ナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)の約9ヶ月振りとなる復帰レースが発表された。ブアニは今年4月のツアー・オブ・ターキーで落車して頸椎骨折後、実戦に復帰することなくシーズンを終えていた。



今年は怪我のためツール・ド・フランス出場を逃したナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)今年は怪我のためツール・ド・フランス出場を逃したナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) photo:Kei Tsuji
「我々はナセル(ブアニ)が1シーズンに複数勝利を挙げることのできる選手だと知っている。そのためシーズン序盤でそれを達成できる機会を与えようと来年のレース計画を立てた」と、アルケア・サムシックのチームマネージャーであるテオ・オブラール氏は語った。

アルケア・サムシックに移籍して3年目を迎えたナセル・ブアニ(フランス)は今年、ラ・ルー・トゥーランジェル(UCI.1.1)で優勝する他、ミラノ〜トリノ(UCI.1.Pro)2位やワールドツアーのミネルバクラシック・ブルッヘ〜デパンヌで3位など好調の滑り出しを見せた。しかしブアニは4月のツアー・オブ・ターキー第2ステージで落車。地元病院へ搬送され頸椎骨折が明らかとなり、自転車でのトレーニングに復帰できるまで約3ヶ月間を要するほどの怪我となった。

3月のミラノ〜トリノでは2位に入ったナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)3月のミラノ〜トリノでは2位に入ったナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) photo:CorVos
オブラール氏はブアニの2023年について「シーズン序盤のレーススケジュールの目的は、彼に自信をつけてもらい本来の走りを取り戻してもらうことだ。そうすれば(3月の)ティレーノ〜アドリアティコにそれほどプレッシャーなく臨むことができ、それが主目的となるワンデーレースでのカムバックに繋がるだろう」とコメントしている。

その初戦はスペイン・マヨルカ島で4つのワンデーレースが連なるチャレンジマヨルカ(1月25〜28日)か、フランスで行われるエトワール・ド・ベセージュ(2月1〜5日)になる予定だ。

また、アルケアは同時にチームのエースクライマーであるワレン・バルギル(フランス)のレーススケジュールも発表した。ブアニ同様にチャレンジマヨルカがシーズン開幕戦となり、ストラーデビアンケ(3月4日)とティレーノ〜アドリアティコ(3月6〜12日)、そしてミラノ〜サンレモ(3月18日)に臨む。

ナセル・ブアニ2023年レーススケジュール
チャレンジマヨルカ(1月25〜28日)orエトワール・ド・ベセージュ(2月1〜5日)
クラシカ・デ・アルメリア(2月12日)
ツール・デ・ザルプ=マリティーム・エ・デュ・ヴァール(2月17〜19日)
ティレーノ〜アドリアティコ(3月6〜12日)
ミラノ〜トリノ(3月15日)
ショレ・ペイ・ド・ロワール(3月19日)
text:Sotaro.Arakawa

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