ALE（アレ）ブランドの技術を結集したR-EV1シリーズのURAGANO JACKETをピックアップ

2022/12/29(木) - 10:40

バーレーン・ヴィクトリアスをサポートするイタリアのウェアブランド、ALE（アレ）。技術の粋を結集したR-EV1シリーズから、厳冬期までサポートするジャケットの"URAGANO"をピックアップ。薄手の生地ながら優れたプロテクション性能と、レイヤリングによって幅広いシーズン着回すことのできる1着だ。

アレ URAGANO JACKET
全日本チャンピオン新城幸也を擁すバーレーン・ヴィクトリアスをサポートするウェアブランドがALE（アレ）だ。他にもバイクエクスチェンジ・ジェイコやグルパマFDJらにもウェアを供給し、プロトン内での存在感を高めている2013年に立ち上がったブランドだ。

ALEは単なる新興ブランドではなく、サイクリングウェアブランドがひしめくイタリアで30年以上もウェア制作に携わってきたメーカーが興したブランド。さらに独自の研究ラボを持ち、日々素材の研究や風洞を用いたテストなどを繰り返し、プロライダーも満足する高いクオリティのウェア開発を行なっている。そこで培われた技術力の信頼度は高く、供給するプロチーム数が増えていることが、性能の高さを裏付けている。

高い襟も高い保温性に寄与する

ポーラテックのPower Shield Proがメイン生地とされている

止水ジッパーで水分の侵入を防ぐ

R-EV1というブランドの技術を結集したコレクションに属する

最高峰の技術を用いたウェアはプロ選手だけではなく、R-EV1というシリーズで展開することでホビーサイクリストも購入することが可能。今回は最先端の技術を使ったREV-1の秋冬モデルの中から、URAGANO（ウラガノ）というジャケットをピックアップして紹介しよう。

URAGANOに用いられるメイン素材は信頼度の高いファブリックブランド、ポーラテックのPOWER SHIELD PROというソフトシェル。撥水性に優れるアウターレイヤーと防水透湿性の要であるメンブレン、保温性を確保する起毛インナーレイヤーという3層構造によって、冬場の冷たい風をシャットアウトしつつ、ウェア内側の湿気を効率的に排出してくれるという高機能生地だ。

肩には反射性素材のアレ・ロゴがあしらわれている

手首部分はタイトフィットとすることで、風の侵入を防ぐ
POWER SHIELD PROを体の前面、袖、胴回りに配置することで、気温2℃〜12℃までカバーする防水防風性と優れた保温性を実現。脇の下と背中の大部分は熱を積極的に逃す生地を用いて、ウェア内に熱がこもらないように調整したことで、トレーニングライドなど発熱しやすいシチュエーションでも対応できるようになっている。

止水ジッパーや防風フラップなどを用いて徹底的に防水防風性を確保していることに加え、タイトフィットながら快適に着用できるストレチ生地とすることで手袋との隙間からウェア内に風が吹き込むことをシャットアウト。また、この3層で構成された生地は非常に薄手かつ伸縮性に優れているため、体のラインに沿うタイトなレーシングフィットながら、体の動きにしなやかに追従し、快適な着用感を与えてくれることも魅力だ。

肩部分には通気性に優れる生地がアセンブルされている
インナーウェアのレイヤリング次第では様々な気温帯に対応できるのもURAGANOの特徴。冬場もアグレッシブに走る方は一着用意すれば活躍するシチュエーションは多い。カラーはGREY、BLACKの2種。価格は36,400円（税込）。

今回の撮影ではシクロワイアード編集部の高木が試着した。レーシングウェアではSサイズを着用することが多く、URAGANOもSでジャストフィットなサイズ感。一方で、袖の長さはやや長めに感じる。胴回りはレーシングフィットながら若干ゆとりがあり、厚めのインナー着用を想定しているようだ。また、細かなパーツを繋ぎ合わせたパネリングになっているためフィット感は非常に好印象。

レーシングフィットのURAGANO JACKET
襟が長めに作られているため、冬のライドでも首元が暖かく保てるのはうれしい。また、裾部分も腰を覆うような長さで、タイヤが跳ね上げた水分がレーサーパンツにつきにくくなっているのも有り難い。

テストは気温10℃前後の中、長袖のインナーを着用しての走行となった。インナーが汗で湿るほどの強度で走ったが、ジャケット内は暑くなり過ぎず通気性の良さを実感した。もちろん保温性にも優れているため、程よく暖かさを残してくれるので快適に過ごすことができた。各所の防風性を高める設計が効いており、ウェア内に隙間風は入ってこなかった。このジャケットがあれば、インナーの着合わせを工夫することで、真冬のライドでも活躍してくれるだろう。