JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催するトラックシリーズ最終戦となる「全日本トラックチャンピオンシップ」が、12月3日、4日の2日間にわたり西武園競輪場で開催された。各種目の勝者をフォトレポートで紹介する。



JBCFトラックシリーズ最終戦の会場となった西武園競輪場JBCFトラックシリーズ最終戦の会場となった西武園競輪場 photo:Satoru Kato
7月に開催された西日本トラック、8月の東日本トラックに続く、JBCFトラックシリーズ第3戦の「全日本トラックチャンピオンシップ」。当初は11月の開催が予定されていたが、1ヶ月ほど遅れて12月の開催となった。会場は西武園競輪場の400mバンク。競輪開催時のバックストレート側をホームストレートとして競技が行われた。

関東地方は12月に入ってから寒い雨の日が続いていたが、2日間を通じて青空に恵まれた。大会2日目の12月4日は東京都内で初霜が観測されるほど冷え込んだものの、日中は陽差しに恵まれて暖かさを感じる中で競技が行われた。



個人・チーム パーシュート

男子4km個人パーシュート 末岡正充(TONY Racing)5分2秒821男子4km個人パーシュート 末岡正充(TONY Racing)5分2秒821 photo:Satoru Kato女子3km個人パーシュート 船橋星来(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)4分34秒188女子3km個人パーシュート 船橋星来(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)4分34秒188 photo:Satoru Kato

男子ジュニア3km個人パーシュート 鈴木澪(松山学院高等学校 自転車競技部)3分45秒486男子ジュニア3km個人パーシュート 鈴木澪(松山学院高等学校 自転車競技部)3分45秒486 photo:Satoru Kato
男子マスターズ3km個人パーシュート 加藤唯史(TONY Racing)3分59秒356男子マスターズ3km個人パーシュート 加藤唯史(TONY Racing)3分59秒356 photo:Satoru Kato女子マスターズ2km個人パーシュート 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)2分41秒312女子マスターズ2km個人パーシュート 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)2分41秒312 photo:Satoru Kato

男子4kmチームパーシュート エクストリームつくば(齊藤、中原、浪川、伊藤)5分1秒363男子4kmチームパーシュート エクストリームつくば(齊藤、中原、浪川、伊藤)5分1秒363 photo:Satoru Kato



スクラッチ

女子スクラッチ 東京パラリンピック金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)が出場女子スクラッチ 東京パラリンピック金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)が出場 photo:Satoru Kato
女子スクラッチ 中原恭恵(AVENTURA VICTORIA RACING)が優勝女子スクラッチ 中原恭恵(AVENTURA VICTORIA RACING)が優勝 photo:Satoru Kato
女子スクラッチには、東京パラリンピック金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)が出場。8kmのレースは、最終周回に抜け出した中原恭恵(AVENTURA VICTORIA RACING)が優勝した。

男子スクラッチ スタート男子スクラッチ スタート photo:Satoru Kato
男子スクラッチ 鈴木澪(松山学院高等学校 自転車競技部)が優勝男子スクラッチ 鈴木澪(松山学院高等学校 自転車競技部)が優勝 photo:Satoru Kato
10kmで行われた男子スクラッチは、レース後半に鈴木澪(松山学院高等学校 自転車競技部)と竹野迅音(朝明高校)の2名が抜け出して逃げ切り。最後は鈴木が竹野を振り切って優勝した。



男子スプリント

男子スプリント決勝 福元啓太(CWASPアタリ前田)が2本連取で林大翔(岩井商会レーシング)を下す男子スプリント決勝 福元啓太(CWASPアタリ前田)が2本連取で林大翔(岩井商会レーシング)を下す photo:Satoru Kato
予選1位の福元啓太(CWASPアタリ前田)と、同3位の林大翔(岩井商会レーシング)の決勝となった男子スプリントは、福元が2本連取で勝負を決めて優勝した。



1km・500mタイムトライアル

男子1kmTT 福元啓太(CWASPアタリ前田)1分7秒467男子1kmTT 福元啓太(CWASPアタリ前田)1分7秒467 photo:Satoru Kato女子500mTT 石中葵(富山県自転車競技連盟)38秒067女子500mTT 石中葵(富山県自転車競技連盟)38秒067 photo:Satoru Kato

マスターズ500mTT 古本清文(Capricornis)36秒076マスターズ500mTT 古本清文(Capricornis)36秒076 photo:Satoru Kato女子マスターズ500mTT 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)40秒282女子マスターズ500mTT 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)40秒282 photo:Satoru Kato




ケイリン

男子ケイリン 決勝男子ケイリン 決勝 photo:Satoru Kato
男子ケイリン 林大翔(岩井商会レーシング)が優勝男子ケイリン 林大翔(岩井商会レーシング)が優勝 photo:Satoru Kato
2組に分けて行われた予選を勝ち上がった6名で決勝が行われた男子ケイリンは、林大翔(岩井商会レーシング)と山形駿(保土ケ谷高校自転車競技部)がハンドルを投げ合う僅差の勝負となり、林が優勝した。女子は4名での決勝のみが行われ、石中葵(富山県自転車競技連盟)が優勝した。



男子オムニアム

男子オムニアム エリミネイションのスタート男子オムニアム エリミネイションのスタート photo:Satoru Kato
男子オムニアムは 寺田吉騎(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)と武智光(愛媛大学・オープン参加)の争い男子オムニアムは 寺田吉騎(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)と武智光(愛媛大学・オープン参加)の争い photo:Satoru Kato
4種目で争うオムニアムは、武智光(愛媛大学・オープン参加)と寺田吉騎(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)の争いとなった。スクラッチ、テンポレース、エリミネイションの3種目を終えて寺田が116ポイント、武智が112ポイントと、4ポイント差で最終種目のポイントレースへ。前半に寺田と武智が揃って抜け出してラップに成功し、3位以下を大きく引き離す。後半に入ると武智が攻勢に出て1位通過を繰り返し、2位通過で続く寺田との差を縮めていく。武智は終盤に逆転し、さらに倍ポイントとなるフィニッシュも1位を獲って寺田を突き離して勝負を決めた。(武智はオープン参加のため、寺田がオムニアム優勝となった)


text&photo:Satoru Kato