完全復活のアーチボルドがエンデュランス2冠　男子スプリントはラブレイセンが再び敗れる

ドイツ・ベルリンで開催されたUCIトラック・チャンピオンズリーグ第2ラウンド。今年不調だったケイティ・アーチボルド（イギリス）が女子スクラッチ＆エリミネーションで優勝する一方で、男子スプリントではラブレイセンがリチャードソンに再び敗北を喫した。

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男女エンデュランス種目とスプリント種目の総合リーダーを決めるUCIトラック・チャンピオンズリーグ photo:UCI
2020年トラック世界選手権の舞台であるドイツ・ベルリンで開催されたUCIトラック・チャンピオンズリーグ第2ラウンド。11月19日に世界から選ばれし72名が、エンデュランス2種目（スクラッチ、エリミネーション）とスプリント2種目（ケイリン、スプリント）で熱いレースを繰り広げた。

比較的高いバンクが特徴的なベルリン・ヴェロドロームでは、男子スプリントの予選に中野慎詞が出場。3名で争う予選でハリー・ラブレイセン（オランダ）と同組になった中野はラスト1周で先頭に出たものの、世界王者ラブレイセンの圧倒的なスピードに敵わず予選敗退となった。

男子スプリント：第1ラウンドに続きハリー・ラブレイセン（オランダ）に勝利したマシュー・リチャードソン（オーストラリア） photo:UCI
男子ケイリン：底力を見せつけたハリー・ラブレイセン（オランダ）が優勝 photo:UCI女子ケイリン：僅差でマルタ・バヨナ（コロンビア）に先着したケルシー・ミッチェル（カナダ） photo:UCI

勝ち上がった2名によって行われた決勝はマシュー・リチャードソン（オーストラリア）がラブレイセンを第1ラウンドに続き破り、優勝に輝く。一方、同じスプリント種目である男子ケイリンでは残り1周で先頭に出たラブレイセンがリチャードソンの猛追を抑えて勝利。その結果によりラブレイセンが男子スプリント種目の首位キープに成功している。

女子ケイリンでは第1ラウンドで敗北を喫したマルタ・バヨナ（コロンビア）に対し、ケルシー・ミッチェル（カナダ）が写真判定にもつれ込む僅差で優勝。女子スプリントではアルカンシエルを着るマチルド・グロ（フランス）が第1ラウンドに続き勝利を挙げ、バヨナが女子スプリント種目のリーダージャージを着用している。

男子エリミネーション：19歳のディラン・ビビック（カナダ）が余裕の勝利 photo:UCI
女子スクラッチ：優勝したケイティ・アーチボルド（イギリス）は続く女子エリミネーションでも勝利を挙げた photo:UCI
内野艶和が出場した女子スクラッチとエリミネーションでは、第1ラウンドで復活勝利を挙げたケイティ・アーチボルド（イギリス）が圧巻の強さを見せ共に優勝した。だが、女子エンデュランス種目の総合首位には両方のレースを2位でフィニッシュしたジェニファー・ヴァレンテ（アメリカ）が立っている。

若手が強さを示した男子エンデュランス種目。男子スクラッチはオリバー・ウッド（イギリス）が制し、男子エリミネーションは19歳にして今年のトラック世界選手権男子スクラッチで優勝したディラン・ビビック（カナダ）がCL初制覇。エンデュランス種目のリーダージャージは20歳のマティアス・ギュメット（カナダ）が獲得した。

第3ラウンドは11月26日に、フランスのサンカンタン・アン・イヴリーヌで開催予定だ。