Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山の男女エリートカテゴリーで活躍したトップ選手のバイクを紹介する。織田聖、竹之内悠、そして與那嶺恵理という3名の駆るマシンに注目してほしい。



織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)のフェルト FX FRD

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)のフェルト FX FRD織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)のフェルト FX FRD photo:So Isobe
Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山で2日間完全優勝を果たしたのが織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。今季ロードではEFエデュケーション・NIPPOデベロップメントチームに所属し、シクロクロスレース全勝優勝中という24歳は今季からフェルトのFX FRDを使用中だ。

テクストリームカーボンの目地が目を引くFX FRDは、かつてワウト・ファンアールトのアルカンシエル獲得に貢献した最高峰モデル。コンポーネントは機械式変速のGRXで、織田はフロントシングル(歯数は42T)を運用している。チェーンはKMCのゴールド。

フレームはテクストリームカーボンの目地が目立つフレームはテクストリームカーボンの目地が目立つ photo:So Isobe
タイヤはチューブラー。ヴィットリアのTERRENOシリーズを使うタイヤはチューブラー。ヴィットリアのTERRENOシリーズを使う photo:So Isobeハブはインダストリー9。赤や黒など各種カラーを運用するハブはインダストリー9。赤や黒など各種カラーを運用する photo:So Isobe


ホイールはフォルモサのカーボンリムとインダストリー9のハブを組み合わせた佐藤成彦チームGMの手組みチューブラー。タイヤは引き続きヴィットリアのサポートを受け、TERRENOシリーズのMIXを中心に各モデルを状況に応じて使い分けている。

機械式変速のGRXでセットアップ機械式変速のGRXでセットアップ photo:So Isobe
フロントシングル仕様。チェーンリング歯数は42Tフロントシングル仕様。チェーンリング歯数は42T photo:So Isobeペダルは4面キャッチが可能なクランクブラザースのEGG BEATERペダルは4面キャッチが可能なクランクブラザースのEGG BEATER photo:So Isobe


ハンドル周りはFSA、シートポストはKCNC、サドルはセッレサンマルコ、ペダルは4面キャッチが可能なクランクブラザースのEGG BEATER。



與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)のキャノンデール SuperSix EVO CX

與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)のキャノンデール SuperSix EVO CX與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)のキャノンデール SuperSix EVO CX photo:So Isobe
3年ぶりのシクロクロス参戦となった與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は、所属チームが使うフェルトではなくキャノンデールのSuperSix EVO CXを駆る。キャノンデールを使うティブコ所属時代にキャノンデール・ジャパンへと特別オーダーをしていたバイクがようやく届いたためだという。

グロスブラックとシルバーのグラデーションで、ダウンチューブに大きくブランドロゴが入るSuperSix EVO CXは市販品ではなく、本社がプロ選手供給用に準備しているスペシャルカラー。コンポーネントとホイールは新型のデュラエースDI2だが、クランクセットはキャノンデール純正。44Tチェーンリングでフロントシングル運用としている(リアカセットは11-34T)。

ホイールは新型デュラエースのチューブレス。C50とC36を使い分けるホイールは新型デュラエースのチューブレス。C50とC36を使い分ける photo:So Isobe
44Tチェーンリングでフロントシングル44Tチェーンリングでフロントシングル photo:So Isobe泥や汚れの侵入を防ぐ工夫が施されている泥や汚れの侵入を防ぐ工夫が施されている photo:So Isobe

ハンドル周りはPRO製品で統一。目を引くバーテープはCYCOLOGY製ハンドル周りはPRO製品で統一。目を引くバーテープはCYCOLOGY製 photo:So Isobe
バイクは2台用意され、それぞれホイールはデュラエースのC36とC50を使い分ける。チューブラーではなくチューブレス仕様で、タイヤはチャレンジのTEAM EDITION S3シリーズを組み合わせる。ハンドル周りとサドルはPRO製品で固め、目を引くバーテープはCYCOLOGY製だ。



竹之内悠のチネリ NEMO TIG GRAVELカスタム

竹之内悠のチネリ NEMO TIG GRAVELカスタム竹之内悠のチネリ NEMO TIG GRAVELカスタム photo:So Isobe
長年所属した前チームを離れ、今シーズンより個人登録としてレース参戦を行う竹之内悠。Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山の初日3位、2日目2位と順調な仕上がり具合を見せ、特にマッドコンディションで圧倒的なペースを披露した元全日本王者がデビューさせたのは、チネリのNEMO TIG GRAVELをベースに作成されたスチールCXバイクだ。

今年から海外ブランドの輸入販売を行うポディウムの全面サポートを受けることとなり、同社はチネリ本社にジオメトリーをカスタマイズしたCXバイク作成を依頼。イタリア本社でフレーム設計・溶接・塗装・発送されたバイクはオーダーから2ヶ月という短期間のうちに竹之内の手元に届いた。再びスチールバイクとなったのは「たまたま」だという。

竹之内のために本来グラベル用のジオメトリーをカスタム竹之内のために本来グラベル用のジオメトリーをカスタム photo:So Isobe
2台のうち、一台はアルテグラ、もう一台はデュラエース。共に12速のDI2仕様だ2台のうち、一台はアルテグラ、もう一台はデュラエース。共に12速のDI2仕様だ photo:So Isobeこちらはチューブラー仕様のヴィジョンMETRON 55 SLこちらはチューブラー仕様のヴィジョンMETRON 55 SL photo:So Isobe

ライトウェイトのグラベル用ホイール、PFADFINDER EVOを使用するライトウェイトのグラベル用ホイール、PFADFINDER EVOを使用する photo:So Isobe
2台用意されたカスタムバイクはヴィジョン/FSA、ライトウェイトといったポディウム取扱いブランドで固められている。コンポーネントは一台がデュラエース、もう一台がアルテグラでどちらも新型12速のDi2。チェーンリングは暫定的に50-34Tを取り付けているという。ホイールはヴィジョン(METRON 55 SL)がチューブラー、ライトウェイト(グラベル用のPFADFINDER EVO)がチューブレスと異なり、ドライコンディションの1日目は1号車と2号車を30分づつ走らせ感覚を掴んでいた。

バーテープはフレームカラーとマッチさせたスパカズで、idmatch BIKELABをもとにしたフィッティングによりハンドルは高め。レース強度やバイクに身体を慣らしていくうちにハンドル位置を下げるかもしれない、と話してくれた。

text&photo:So Isobe

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