2022/11/19(土) - 18:11
11月6日に開催され、大盛況のうちに幕を閉じたツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。特別カラーが施されたフルームのファクター OSTROやバルベルデのキャニオン Ultimate CFR、アルテグラで組まれ一部で話題となったヴィンゲゴーのサーヴェロ S5などを紹介します。
クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) / ファクター OSTRO Phoenix
日本でも相変わらずの高い人気を誇ったクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)は、不死鳥があしらわれたファクター OSTRO Phoenixを披露した。一般発売もされたこの特別カラーはフルームが過去に総合優勝を挙げたジロ、ツール、ブエルタの3色によって施されたデザインで、トップチューブには起死回生という意味の「IF YOU FALL, DARE TO RISE AGAIN」という言葉も刻まれていた。
OSTRO VAMはエアロロードながら塗装済みフレーム重量が780g(サイズ54)と驚くべき軽量性を備えたオールラウンドバイク。コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2だが、今シーズンのイスラエルはR9100系を継続して使用しており、またフルームの代名詞となっているオーシンメトリックの楕円ギアなど見どころの多い1台となっていた。
なおフルーム自身で撮影していたさいたまクリテの動画も要チェックだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン) / ウィリエール FILANTE SLR
さいたまクリテリウムの終盤で飛び出し、見せ場を作ったヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)はウィリエール FILANTE SLRに乗っていた。現役最後の公式レースとなったイル・ロンバルディアでは軽量モデルのZero SLRを使用したニバリだが、スピードレースであるクリテリウムではエアロロードのFILANTEをチョイス。ニバリは日本に2台(FILANTEとZero)を持ち込む、おそらく過去に例のない本気っぷりだった。
チームカラーであるブルーの光沢が美しいバイクは、シマノの新型DURA-ACEのコンポーネントとセラミックスピードのOSPWという組み合わせ。ホイールはコリマWSシリーズの47mmに、タイヤはヴィットリアのCORSA Graphen2.0の25mmを装着していた。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) / キャニオン Ultimate CFR
同じく有終の美を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が日本ラストランで使用したのは、キャニオンの軽量モデルである新型Ultimate CFR。先日約7年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたバイクのフレームには、バルベルデが過去に制したレース名とその年が刻まれている。
コンポーネントはスラムの無線電動変速グループセットRED eTap AXS。また来年よりチームの中心的な役割が期待されるエンリク・マス(スペイン)がフィジーク Vento Argo 00サドルを使う一方で、バルベルデはANTARESをチョイス。ホイールはジップの303NSWを使用するなど、クリテリウムにも関わらず山岳決戦に臨むようなバルベルデらしいセッティングになっていた。
ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) / キャニオン AEROAD CFR
さいたまクリテ初出場で初優勝を掴み取ったヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)。そのバイクはバルベルデと同じキャニオンだが、こちらはスプリンターらしくAEROAD CFRでフィニッシュラインを駆け抜けた。新型のDURA-ACEをフルセットで採用するバイクには、DURA-ACEホイールのC36を装着。またサドルはセッレイタリアのSLR BOOSTで、バーテープも同メーカーと統一感のあるバイクだった。
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) / サーヴェロ S5
さいたまクリテで惜しくも2位に終わったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が跨ったのは、サーヴェロが今年のツール後に正式発表した新型S5。日本で手配したバイクのためユンボ・ヴィスマのチーム仕様とは異なりコンポーネントはR8100系 ULTEGRA、サドルは「TEST」の文字が入ったフィジークのアリオネCX(試乗用)がセッティングされ、ある意味話題を呼んでいた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO
クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) / ファクター OSTRO Phoenix
日本でも相変わらずの高い人気を誇ったクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)は、不死鳥があしらわれたファクター OSTRO Phoenixを披露した。一般発売もされたこの特別カラーはフルームが過去に総合優勝を挙げたジロ、ツール、ブエルタの3色によって施されたデザインで、トップチューブには起死回生という意味の「IF YOU FALL, DARE TO RISE AGAIN」という言葉も刻まれていた。
OSTRO VAMはエアロロードながら塗装済みフレーム重量が780g(サイズ54)と驚くべき軽量性を備えたオールラウンドバイク。コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2だが、今シーズンのイスラエルはR9100系を継続して使用しており、またフルームの代名詞となっているオーシンメトリックの楕円ギアなど見どころの多い1台となっていた。
なおフルーム自身で撮影していたさいたまクリテの動画も要チェックだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン) / ウィリエール FILANTE SLR
さいたまクリテリウムの終盤で飛び出し、見せ場を作ったヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)はウィリエール FILANTE SLRに乗っていた。現役最後の公式レースとなったイル・ロンバルディアでは軽量モデルのZero SLRを使用したニバリだが、スピードレースであるクリテリウムではエアロロードのFILANTEをチョイス。ニバリは日本に2台(FILANTEとZero)を持ち込む、おそらく過去に例のない本気っぷりだった。
チームカラーであるブルーの光沢が美しいバイクは、シマノの新型DURA-ACEのコンポーネントとセラミックスピードのOSPWという組み合わせ。ホイールはコリマWSシリーズの47mmに、タイヤはヴィットリアのCORSA Graphen2.0の25mmを装着していた。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) / キャニオン Ultimate CFR
同じく有終の美を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が日本ラストランで使用したのは、キャニオンの軽量モデルである新型Ultimate CFR。先日約7年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたバイクのフレームには、バルベルデが過去に制したレース名とその年が刻まれている。
コンポーネントはスラムの無線電動変速グループセットRED eTap AXS。また来年よりチームの中心的な役割が期待されるエンリク・マス(スペイン)がフィジーク Vento Argo 00サドルを使う一方で、バルベルデはANTARESをチョイス。ホイールはジップの303NSWを使用するなど、クリテリウムにも関わらず山岳決戦に臨むようなバルベルデらしいセッティングになっていた。
ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) / キャニオン AEROAD CFR
さいたまクリテ初出場で初優勝を掴み取ったヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)。そのバイクはバルベルデと同じキャニオンだが、こちらはスプリンターらしくAEROAD CFRでフィニッシュラインを駆け抜けた。新型のDURA-ACEをフルセットで採用するバイクには、DURA-ACEホイールのC36を装着。またサドルはセッレイタリアのSLR BOOSTで、バーテープも同メーカーと統一感のあるバイクだった。
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) / サーヴェロ S5
さいたまクリテで惜しくも2位に終わったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が跨ったのは、サーヴェロが今年のツール後に正式発表した新型S5。日本で手配したバイクのためユンボ・ヴィスマのチーム仕様とは異なりコンポーネントはR8100系 ULTEGRA、サドルは「TEST」の文字が入ったフィジークのアリオネCX(試乗用)がセッティングされ、ある意味話題を呼んでいた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO
Amazon.co.jp