2022/11/12(土) - 09:26
10月最終週。秋めく群馬県の赤城山エリアにて開催された赤城一周サイクリングへ。ヒルクライムイベントでも人気を誇る赤城山の裾野をぐるりと一周する、ロングライドイベントの様子をレポートしよう。
すそ野は長し赤城山。群馬県民にはなじみ深い上毛かるたの一句を、自らの脚で体験できるイベントとして、昨年より開催されている「赤城山一周ライド」。
無料で楽しめるデジタルスタンプラリーの「AKAGIサイクルスタンプラリー」や、事前に購入したデジタルチケットを使用して、地域の名産品を楽しめる「ぐるポタAKAGI」と共に、赤城山麓エリアを満喫する「サイクリング赤城」を構成する大会であり、イベント期間のトリを飾るロングライドでもある。
昨年初開催となり、参加者からの好評を得て2年目を迎えることとなったサイクリング赤城。そのフラッグシップイベントでもある赤城一周サイクリングにも、多くのサイクリストが集まった。
今年は前橋市と渋川市の2地点がスタート/フィニッシュ地点に設定。どちらの会場も高速ICからのアクセスも良く、県外からの参加者も参加しやすいのは嬉しいポイント。ちなみに今大会では、前橋からの参加者が8割程度とのことで、私も参加者の多い前橋スタートをチョイス。撮れ高は重要である(笑)。
サイクリングイベントとしては珍しい土曜日開催、かつ6時に駐車場オープンということで未明の移動となるが、渋滞に巻き込まれることも無くむしろスムーズに移動できるので、ここも個人的には嬉しいポイントだ。5時台にはまだまだ真っ暗で、秋が深まってきていることを感じつつ、メイン会場となる「赤城南面千本桜」に到着。
その名の通り、春には桜のトンネルとなり、菜の花とのコントラストで多くの観光客が集まるスポットだが、冬の気配も感じられるこの時期に集まっているのはもちろん全員サイクリスト。
標高も高く早朝の空気はひと際冷たいが、昼頃にはかなり気温も上がるとのことで、ウエアチョイスは中々難しい時期。とはいっても、私はどうせ取材でリュックを背負うので、朝は多少厚着しててもいいや、とばかりにフリース素材のベストを冬用長袖ジャージの上から羽織る。下は裏起毛ビブとニーウォーマーの組み合わせでちょうど良い。
さて、準備を済ませ会場に向かうと、なんだかとても大きな存在感を放つ肌色の丸いキャラクターが。前橋市の公式キャラクターの「ころとん」だ。なんと、前橋は全国でもトップクラスの豚肉産出額を誇るのだとか。ころとんが見守るなか、主催の前橋観光コンベンション協会の専務理事や、ゲストライダーの飯島誠さんやインフルエンサーのmizuさん、群馬グリフィンの選手らのあいさつが行われたのち、いざスタート。
前橋を見下ろす赤城山の南麓を横切る道路を一路東へ向けて走っていく。細かなアップダウンを挟みつつ、しばらく行くと大きく下り大間々の街中へ。酒蔵が並ぶレトロな街並みを通り過ぎ、渡良瀬川を渡ると、第1エイドの「小平の里親水公園」はすぐ。
こちらでは、手作り饅頭や羊羹、そして甘酒が振舞われた。段々と気温も上がってきたところに、暖かい甘酒と甘ーい饅頭を合わせていただくと、かなり体も温まってきた。この辺りでベストは脱ぎ、リュックの中へ。
身軽になって再びスタート。今度は渡良瀬川沿いの国道122号線を上流側へと遡っていく。ちなみにこのまま国道を進むと中禅寺湖へと向かうのだが、もちろん今回はそこまでは行かず、水沼駅に設けられたエイドステーションへ。
第2エイドではなんとチャーハンが登場。黒保根産のお米を使用したチャーハンはパラパラとした仕上がり、そしてなんといってもかなり濃厚な味付けが特徴。聞けば群馬は濃いめの味付けが多いそう。ここから先はコースきっての登り区間ということで、エネルギーチャージにはピッタリだ。
さて、赤城山自体には登らずにぐるりとその山麓を一周するこのイベント、それだけ聞くとあまり登らないんじゃ?と思う方もいるかもしれないが、さにあらず。獲得標高は2,000mを越えるとあって、なかなか走りごたえのあるコースなのだ。そして、コースの中でもひときわ登るのがこの先、水沼駅から北上し沼田市側へと抜けていく約16kmの区間だ。
110kmを走りきる上ではかなりの難所になる区間でもあり、その前にしっかりと補給できるエイドを設置してくれているのは中々嬉しい配慮でもある。ちなみに、ここまでで折り返すハーフコースも設定されているので、脚に自信のない方も安心だ。
さて、それではコース最大の難所、そして怒涛のグルメが押し寄せる後半戦へ続きます。
text&photo:Naoki Yasuoka
すそ野は長し赤城山。群馬県民にはなじみ深い上毛かるたの一句を、自らの脚で体験できるイベントとして、昨年より開催されている「赤城山一周ライド」。
無料で楽しめるデジタルスタンプラリーの「AKAGIサイクルスタンプラリー」や、事前に購入したデジタルチケットを使用して、地域の名産品を楽しめる「ぐるポタAKAGI」と共に、赤城山麓エリアを満喫する「サイクリング赤城」を構成する大会であり、イベント期間のトリを飾るロングライドでもある。
昨年初開催となり、参加者からの好評を得て2年目を迎えることとなったサイクリング赤城。そのフラッグシップイベントでもある赤城一周サイクリングにも、多くのサイクリストが集まった。
今年は前橋市と渋川市の2地点がスタート/フィニッシュ地点に設定。どちらの会場も高速ICからのアクセスも良く、県外からの参加者も参加しやすいのは嬉しいポイント。ちなみに今大会では、前橋からの参加者が8割程度とのことで、私も参加者の多い前橋スタートをチョイス。撮れ高は重要である(笑)。
サイクリングイベントとしては珍しい土曜日開催、かつ6時に駐車場オープンということで未明の移動となるが、渋滞に巻き込まれることも無くむしろスムーズに移動できるので、ここも個人的には嬉しいポイントだ。5時台にはまだまだ真っ暗で、秋が深まってきていることを感じつつ、メイン会場となる「赤城南面千本桜」に到着。
その名の通り、春には桜のトンネルとなり、菜の花とのコントラストで多くの観光客が集まるスポットだが、冬の気配も感じられるこの時期に集まっているのはもちろん全員サイクリスト。
標高も高く早朝の空気はひと際冷たいが、昼頃にはかなり気温も上がるとのことで、ウエアチョイスは中々難しい時期。とはいっても、私はどうせ取材でリュックを背負うので、朝は多少厚着しててもいいや、とばかりにフリース素材のベストを冬用長袖ジャージの上から羽織る。下は裏起毛ビブとニーウォーマーの組み合わせでちょうど良い。
さて、準備を済ませ会場に向かうと、なんだかとても大きな存在感を放つ肌色の丸いキャラクターが。前橋市の公式キャラクターの「ころとん」だ。なんと、前橋は全国でもトップクラスの豚肉産出額を誇るのだとか。ころとんが見守るなか、主催の前橋観光コンベンション協会の専務理事や、ゲストライダーの飯島誠さんやインフルエンサーのmizuさん、群馬グリフィンの選手らのあいさつが行われたのち、いざスタート。
前橋を見下ろす赤城山の南麓を横切る道路を一路東へ向けて走っていく。細かなアップダウンを挟みつつ、しばらく行くと大きく下り大間々の街中へ。酒蔵が並ぶレトロな街並みを通り過ぎ、渡良瀬川を渡ると、第1エイドの「小平の里親水公園」はすぐ。
こちらでは、手作り饅頭や羊羹、そして甘酒が振舞われた。段々と気温も上がってきたところに、暖かい甘酒と甘ーい饅頭を合わせていただくと、かなり体も温まってきた。この辺りでベストは脱ぎ、リュックの中へ。
身軽になって再びスタート。今度は渡良瀬川沿いの国道122号線を上流側へと遡っていく。ちなみにこのまま国道を進むと中禅寺湖へと向かうのだが、もちろん今回はそこまでは行かず、水沼駅に設けられたエイドステーションへ。
第2エイドではなんとチャーハンが登場。黒保根産のお米を使用したチャーハンはパラパラとした仕上がり、そしてなんといってもかなり濃厚な味付けが特徴。聞けば群馬は濃いめの味付けが多いそう。ここから先はコースきっての登り区間ということで、エネルギーチャージにはピッタリだ。
さて、赤城山自体には登らずにぐるりとその山麓を一周するこのイベント、それだけ聞くとあまり登らないんじゃ?と思う方もいるかもしれないが、さにあらず。獲得標高は2,000mを越えるとあって、なかなか走りごたえのあるコースなのだ。そして、コースの中でもひときわ登るのがこの先、水沼駅から北上し沼田市側へと抜けていく約16kmの区間だ。
110kmを走りきる上ではかなりの難所になる区間でもあり、その前にしっかりと補給できるエイドを設置してくれているのは中々嬉しい配慮でもある。ちなみに、ここまでで折り返すハーフコースも設定されているので、脚に自信のない方も安心だ。
さて、それではコース最大の難所、そして怒涛のグルメが押し寄せる後半戦へ続きます。
text&photo:Naoki Yasuoka
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