2022/10/30(日) - 08:54
シクロクロス三大シリーズ戦の一つ「スーパープレスティージュ」が開幕し、パウェルスサウゼン・ビンゴールのデニセ・ベッツェマ(オランダ)とエリ・イゼルビット(ベルギー)がそれぞれ男女レースを制した。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、昨年よりも1ヶ月弱遅れて10月29日(土)に開幕。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、そのプライオリティは非常に高いシリーズ戦だ。
ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は、開幕戦として通例のギーテンが今年キャンセル。2013年ぶりにルッデルフォールデで開幕し、ニール、メルクスプラス、ヒュースデン・ゾルダーと2月11日の最終戦までベルギー国内の名門コースを転戦していく。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、昨年よりも1ヶ月弱遅れて10月29日(土)に開幕。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、そのプライオリティは非常に高いシリーズ戦だ。
ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は、開幕戦として通例のギーテンが今年キャンセル。2013年ぶりにルッデルフォールデで開幕し、ニール、メルクスプラス、ヒュースデン・ゾルダーと2月11日の最終戦までベルギー国内の名門コースを転戦していく。
スーパープレスティージュ2022-2023レースカレンダー
女子エリート:ベッツェマが独走勝利
小刻みなアップダウンや、長い登りの砂セクションが組み込まれたルッデルフォールデのスーパープレスティージュ開幕戦。W杯3連勝中のフェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)とパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が翌日のW杯第4戦を見据えて不参加となった女子レースは、序盤からデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が先頭グループを引っ張る形で進んだ。
細かいアップダウンをリズム良くこなすベッツェマは、まず元世界女王セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)を引き離し、唯一食らいついたインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)を全6周回中の5周目に振り払って独走体制に。大集団で進むと思われたドライコンディションのレースを力で崩壊させたベッツェマが、チームメイトのファンエンペル不在の中、パウェルスサウゼン・ビンゴールにさらなる一勝をもたらした。
嬉しい今季初勝利を挙げたベッツェマは「モチベーションを上げてくれる大きな勝利。世界選手権に向けたトレーニングがうまくいっていることの証明になった。まずは予行演習としてヨーロッパ選手権のチャンピオンジャージを目指したい」と話している。
男子エリート:イゼルビットが勝利、終盤までリードのファンデルハールは2度パンク
日本でもお馴染みのフェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH)が参戦した男子エリートレース。ホールショットを決めたのは今季積極的なレースが目立つトーン・ファンデボッシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)だった。
クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)やラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がレース先頭で展開する一方、スタートダッシュで出遅れたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)は13〜14番手からの、ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)はさらに後方からの追い上げを強いられた。
レース前半ではファンデルハールがマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と共に抜け出し、ファントーレンハウトのバイク交換で独走に持ち込む。逃げ切りを目指したファンデルハールは最大35秒差を得ていたものの、2度の後輪パンクに見舞われてリードは一気にゼロになってしまう。こうしてイゼルビットが独走体制に持ち込み、砂登りを唯一乗車でこなすスウェークが単独2番手に。この順位は最後まで変わることがなかった。
「出遅れて無駄脚を使ったし明日のW杯も見据えて今日は2位狙いだと思っていた。でもスウェークの砂のペースアップに食らいつき、そしてファンデルハールのパンクでレースが振り出しに戻った。勝てて良かったよ」と言うイゼルビットはW杯初戦から負けなしの4連勝をマーク。「90%勝てると思っていた。1回目のパンクはまだ良いけれど、2回目は馬鹿げてる」と悔やむファンデルハールは3位だった。
小刻みなアップダウンや、長い登りの砂セクションが組み込まれたルッデルフォールデのスーパープレスティージュ開幕戦。W杯3連勝中のフェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)とパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が翌日のW杯第4戦を見据えて不参加となった女子レースは、序盤からデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が先頭グループを引っ張る形で進んだ。
細かいアップダウンをリズム良くこなすベッツェマは、まず元世界女王セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)を引き離し、唯一食らいついたインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)を全6周回中の5周目に振り払って独走体制に。大集団で進むと思われたドライコンディションのレースを力で崩壊させたベッツェマが、チームメイトのファンエンペル不在の中、パウェルスサウゼン・ビンゴールにさらなる一勝をもたらした。
嬉しい今季初勝利を挙げたベッツェマは「モチベーションを上げてくれる大きな勝利。世界選手権に向けたトレーニングがうまくいっていることの証明になった。まずは予行演習としてヨーロッパ選手権のチャンピオンジャージを目指したい」と話している。
男子エリート:イゼルビットが勝利、終盤までリードのファンデルハールは2度パンク
日本でもお馴染みのフェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH)が参戦した男子エリートレース。ホールショットを決めたのは今季積極的なレースが目立つトーン・ファンデボッシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)だった。
クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)やラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がレース先頭で展開する一方、スタートダッシュで出遅れたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)は13〜14番手からの、ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)はさらに後方からの追い上げを強いられた。
レース前半ではファンデルハールがマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と共に抜け出し、ファントーレンハウトのバイク交換で独走に持ち込む。逃げ切りを目指したファンデルハールは最大35秒差を得ていたものの、2度の後輪パンクに見舞われてリードは一気にゼロになってしまう。こうしてイゼルビットが独走体制に持ち込み、砂登りを唯一乗車でこなすスウェークが単独2番手に。この順位は最後まで変わることがなかった。
「出遅れて無駄脚を使ったし明日のW杯も見据えて今日は2位狙いだと思っていた。でもスウェークの砂のペースアップに食らいつき、そしてファンデルハールのパンクでレースが振り出しに戻った。勝てて良かったよ」と言うイゼルビットはW杯初戦から負けなしの4連勝をマーク。「90%勝てると思っていた。1回目のパンクはまだ良いけれど、2回目は馬鹿げてる」と悔やむファンデルハールは3位だった。
スーパープレスティージュ2022-2023第1戦男子エリート結果
1位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 58:03 |
2位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +0:12 |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:31 |
4位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) | +0:42 |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:10 |
6位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:22 |
7位 | フェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH) | +1:29 |
8位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:34 |
9位 | メース・ヘンドリクス(オランダ、クレラン・フリスタッズ) | +1:45 |
10位 | ケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム) | +1:49 |
スーパープレスティージュ2022-2023第1戦女子エリート結果
1位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | |
2位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | |
3位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | |
5位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | |
6位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) | |
7位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | |
8位 | ルシア・ゴンザレス(スペイン、ネスタMMR CXチーム) | |
9位 | ペリーヌ・クラウツェル(フランス、ASバイクレーシング) | |
10位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、EFエデュケーション・ティブコSVB) |
text:So Isobe
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