ツール・ド・ランカウイ第6ステージは雨の集団スプリントで決着。最高速70km/hに到達したアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)が嬉しいプロキャリア初勝利を挙げている。



ペナン島のジョージタウンを出発し、すぐ本土に戻ってから進路を北に取るツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)第5ステージ。今大会2番目に短い120kmコースの総獲得標高200m以下という「ザ・スプリンターステージ」に105名が出走した。

グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザフスタン)を抑えて突き進むアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)	グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザフスタン)を抑えて突き進むアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) photo:CorVos
キャリア初勝利を挙げたアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)キャリア初勝利を挙げたアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) photo:CorVos
日本時間の10時にスタートを切り、東南アジア勢を中心にした6名逃げが決まる。スプリントでステージ3連勝を狙うアルペシン・ドゥクーニンクがレース状況をコントロールし、残り12km地点で逃げグループを引き戻すとそのまま雨の集団スプリントへと持ち込んだ。

アスタナ・カザフスタンやロット・スーダルのリードアウトトレインの先行を経て、再びアルペシンが主導権を奪い返す。良い形で発射されたヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)は伸びず、リュドガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ロット・スーダル)や第1ステージ勝者グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザフスタン)を抑えたアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)が勝利した。

ポイント賞リーダーに浮上したアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)ポイント賞リーダーに浮上したアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) photo:CorVos
ブリクラのSTRAVAデータによれば、雨にも関わらずスプリント中の最高スピードは70km/h。最大1662ワットでスプリントを開始し、その後も1300〜1400ワットを維持してライバル勢を抑え込んだ。ノルウェーのチームコープからウノエックスに移籍したスプリンターにとっては嬉しいプロキャリア初勝利だ。

なお第7ステージは難関山岳フィニッシュが用意されていたものの、雨による地滑りのためコース変更。レース主催者は、平坦な第8ステージのルートを第7ステージとして前倒しすると話している。
ツール・ド・ランカウイ2022第6ステージ結果
1位 アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) 2:49:42
2位 グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザフスタン)
3位 リュドガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ロット・スーダル)
4位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
5位 マックス・カンター(ドイツ、モビスター)
個人総合成績
1位 イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) 21:06:03
2位 ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) +0:23
3位 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) +2:02
4位 エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) +2:11
5位 トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) +2:18
その他の特別賞
山岳賞 ムハマド・ザリフ(マレーシア、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)
ポイント賞 アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)
チーム総合成績 モビスター
text:So Isobe
photo:CorVos

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