2022/10/06(木) - 08:39
ツール・ド・台湾4日目の集団スプリントをレイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)が制す。チームメイトのベンジャミン・ダイボール(オーストラリア)は総合優勝に向けて王手を掛けた。
台北市から南下を続けるツール・ド・台湾(UCI.2.1)は4日目。台湾南部の高雄市を発着するコースは155.6kmで、スプリンター向けの平坦基調レイアウト。この日は序盤の逃げが決まらず、スプリントを狙うトリニティレーシングがコントロールを行いつつレース前半戦を消化した。
50km過ぎに置かれた3級山岳ポイントをきっかけに生まれた逃げグループに入ったのは、「ポイント賞とゴールを意識してレースに臨んだ」と振り返る渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)。ここにトマ・ルバ(フランス、キナンレーシングチーム)も合流し、3分差をつけて先を急いだ。
1分56秒遅れの総合10位につけるルバが逃げに入ったため、首位のベンジャミン・ダイボール(オーストラリア)擁するチーム右京はタイム差を1分半にまで詰めてコントロール。渡邉は130km地点の中間スプリントポイントを先頭通過し、逃げ切れればポイント賞リーダー浮上の可能性を見出していたものの、集団を振り切るには至らず残り2km地点で引き戻された。
残り100m地点までコーナーが連続するトリッキーな最終盤レイアウト。ポイント賞リーダーのルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)は最終コーナーでバランスを崩して失速し、抜群の伸びを披露したレイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)がモハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)を抜き去り勝利した。
「今日の作戦はリーダージャージを守ること。タイム差を小さく留めればスプリントも可能だと思っていたよ。(小石)祐馬と(石橋)学が一日中仕事を担い、僕はそのおかげで脚を使いすぎないよう心がけた。最後は彼らの手助けをしようと思っていたけれど、スプリントするチャンスを与えてもらって自分の勝負に集中できた。最終コーナーを抜けてからは全力でもがききった」と、前々日の4位、前日の3位の悔しさを晴らしたクレダーは話す。チーム右京は第2ステージのダイボールに続く今大会2勝目を挙げると共に、危なげなくダイボールの総合首位を守り抜いている。
また、自らポジションをこじ開けて最終スプリントに突入した中島康晴(キナンレーシングチーム)は4位フィニッシュで、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が5位。
中島は「今日は最高の展開だっただけに、本当に勝ちたかった。自分としては理想とするコースレイアウトだったので、勝たないといけないレースだった。支えてくれたみんなに感謝しているので、この悔しさを明日のステージにぶつけたい。日本からの応援も届いています、本当にありがとうございます!」とチームのレースレポート内でコメントしている。
台北市から南下を続けるツール・ド・台湾(UCI.2.1)は4日目。台湾南部の高雄市を発着するコースは155.6kmで、スプリンター向けの平坦基調レイアウト。この日は序盤の逃げが決まらず、スプリントを狙うトリニティレーシングがコントロールを行いつつレース前半戦を消化した。
50km過ぎに置かれた3級山岳ポイントをきっかけに生まれた逃げグループに入ったのは、「ポイント賞とゴールを意識してレースに臨んだ」と振り返る渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)。ここにトマ・ルバ(フランス、キナンレーシングチーム)も合流し、3分差をつけて先を急いだ。
1分56秒遅れの総合10位につけるルバが逃げに入ったため、首位のベンジャミン・ダイボール(オーストラリア)擁するチーム右京はタイム差を1分半にまで詰めてコントロール。渡邉は130km地点の中間スプリントポイントを先頭通過し、逃げ切れればポイント賞リーダー浮上の可能性を見出していたものの、集団を振り切るには至らず残り2km地点で引き戻された。
残り100m地点までコーナーが連続するトリッキーな最終盤レイアウト。ポイント賞リーダーのルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)は最終コーナーでバランスを崩して失速し、抜群の伸びを披露したレイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)がモハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)を抜き去り勝利した。
「今日の作戦はリーダージャージを守ること。タイム差を小さく留めればスプリントも可能だと思っていたよ。(小石)祐馬と(石橋)学が一日中仕事を担い、僕はそのおかげで脚を使いすぎないよう心がけた。最後は彼らの手助けをしようと思っていたけれど、スプリントするチャンスを与えてもらって自分の勝負に集中できた。最終コーナーを抜けてからは全力でもがききった」と、前々日の4位、前日の3位の悔しさを晴らしたクレダーは話す。チーム右京は第2ステージのダイボールに続く今大会2勝目を挙げると共に、危なげなくダイボールの総合首位を守り抜いている。
また、自らポジションをこじ開けて最終スプリントに突入した中島康晴(キナンレーシングチーム)は4位フィニッシュで、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が5位。
中島は「今日は最高の展開だっただけに、本当に勝ちたかった。自分としては理想とするコースレイアウトだったので、勝たないといけないレースだった。支えてくれたみんなに感謝しているので、この悔しさを明日のステージにぶつけたい。日本からの応援も届いています、本当にありがとうございます!」とチームのレースレポート内でコメントしている。
ツール・ド・台湾2022第4ステージ結果
1位 | レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京) | 3:37:32 |
2位 | モハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | |
3位 | ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) | |
4位 | 中島康晴(キナンレーシングチーム) | |
5位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) |
個人総合成績
1位 | ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) | 12:17:40 |
2位 | サム・カルバーウェル(イギリス、トリニティレーシング) | +0:35 |
3位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンレーシングチーム) | +0:46 |
4位 | ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) | +1:38 |
5位 | レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京) | +1:40 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) |
山岳賞 | ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) |
チーム総合成績 | 台湾ナショナルチーム |
text:So.Isobe
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