2022/10/05(水) - 17:04
レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)のアルカンシエル初披露の場となった秋のベルギークラシックレースで、クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)が逃げ切り勝利。今季5勝目をマークした。
イタリアでトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネが開催された同日、ベルギーのフランス国境近くではワンデークラシックレース「バンシュ〜シメイ〜バンシュ(UCI1.1)」が開催。世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)のアルカンシエル初披露の場(そして今季ラストレース)となったレースは、文字通りバンシュを出発し、ビールで知られるシメイを経由して再びバンシュに戻る198.6kmコースが舞台だ。
レース後半は石畳登坂を組み込んだ16.2kmサーキットを5周回。故フランク・ファンデンブルックの名を冠し、第35回目を迎えたベルギーレースにはエヴェネプールをはじめ、母国ラストレースとなるフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)やクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)、ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)といった、登坂力とパンチ力を兼ね備える選手が集った。
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)を含む逃げグループが先行し、メイン集団では残り90kmという早いタイミングでギルマイやエヴェネプールが仕掛けてシャッフルが掛かる。あっという間に逃げを捉えた以降もエヴェネプールやラポルトが積極的な動きを続けた。
アタックと合流を繰り返す中、最終周回を前に一人15秒リードを稼いだトニー・ガロパン(フランス、トレック・セガフレード)も残り15kmを切って吸収。ガロパンを追って絞り込まれた10名グループの中からは11.5kmを残してラポルトがアタックし、追従したノルウェー王者のラスムス・ティレル(ウノエックスプロサイクリング)と共にリードを築いた。
先頭2人のリードは僅か7、8秒だったものの、ジルベールら後続グループとの距離は縮まらず、むしろ最終盤に入るにつれて広がるばかり。レースを引っ張り続けたラポルトが、ゴール前の石畳登坂でティレルを引き離してフィニッシュラインに飛び込んだ。
「小集団スプリントを予想していたけれど、それよりずっと厳しいレースだった。ラスムス(ティレル)とは耐える時間を過ごしたけれど、そのおかげで逃げ切ることができた。最後は勝利に繋がる脚が残っていた良かったよ」と振り返るラポルトにとって今回が今季5勝目。「大成功のシーズン終わりに再び結果を残すことができて良かった。こんな成功を収められるなんて夢にも思わなかった」と加えている。
積極的にレースを動かしたものの、「すぐ脚が無くなったように感じた」と残り25km地点で集団を離脱したエヴェネプールは、現役ラストレースのイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)と共にフィニッシュラインへ。「彼から多くを学んだ」と言うケイセのキャリアを祝いつつ、大成功のシーズンを走り終えた。
イタリアでトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネが開催された同日、ベルギーのフランス国境近くではワンデークラシックレース「バンシュ〜シメイ〜バンシュ(UCI1.1)」が開催。世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)のアルカンシエル初披露の場(そして今季ラストレース)となったレースは、文字通りバンシュを出発し、ビールで知られるシメイを経由して再びバンシュに戻る198.6kmコースが舞台だ。
レース後半は石畳登坂を組み込んだ16.2kmサーキットを5周回。故フランク・ファンデンブルックの名を冠し、第35回目を迎えたベルギーレースにはエヴェネプールをはじめ、母国ラストレースとなるフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)やクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)、ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)といった、登坂力とパンチ力を兼ね備える選手が集った。
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)を含む逃げグループが先行し、メイン集団では残り90kmという早いタイミングでギルマイやエヴェネプールが仕掛けてシャッフルが掛かる。あっという間に逃げを捉えた以降もエヴェネプールやラポルトが積極的な動きを続けた。
アタックと合流を繰り返す中、最終周回を前に一人15秒リードを稼いだトニー・ガロパン(フランス、トレック・セガフレード)も残り15kmを切って吸収。ガロパンを追って絞り込まれた10名グループの中からは11.5kmを残してラポルトがアタックし、追従したノルウェー王者のラスムス・ティレル(ウノエックスプロサイクリング)と共にリードを築いた。
先頭2人のリードは僅か7、8秒だったものの、ジルベールら後続グループとの距離は縮まらず、むしろ最終盤に入るにつれて広がるばかり。レースを引っ張り続けたラポルトが、ゴール前の石畳登坂でティレルを引き離してフィニッシュラインに飛び込んだ。
「小集団スプリントを予想していたけれど、それよりずっと厳しいレースだった。ラスムス(ティレル)とは耐える時間を過ごしたけれど、そのおかげで逃げ切ることができた。最後は勝利に繋がる脚が残っていた良かったよ」と振り返るラポルトにとって今回が今季5勝目。「大成功のシーズン終わりに再び結果を残すことができて良かった。こんな成功を収められるなんて夢にも思わなかった」と加えている。
積極的にレースを動かしたものの、「すぐ脚が無くなったように感じた」と残り25km地点で集団を離脱したエヴェネプールは、現役ラストレースのイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)と共にフィニッシュラインへ。「彼から多くを学んだ」と言うケイセのキャリアを祝いつつ、大成功のシーズンを走り終えた。
バンシュ〜シメイ〜バンシュ2022結果
1位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) | 4:26:16 |
2位 | ラスムス・ティレル(ウノエックスプロサイクリング) | +0:03 |
3位 | ユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | +0:08 |
4位 | グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン) | |
5位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | |
6位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル) | |
7位 | ドリス・ファンゲッセル(ベルギー、トタルエネルジー) | |
8位 | ジェイク・スチュアート(イギリス、グルパマFDJ) | |
9位 | フロリアン・ドーファン(フランス、B&Bホテルズ・KTM) | |
10位 | トニー・ガロパン(フランス、トレック・セガフレード) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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