2022/10/05(水) - 09:51
イル・ロンバルディア前哨戦、101回目を迎えたトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは登りで絞られた精鋭グループのスプリントで決着。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が勝利し、大一番に向けて弾みをつけた。
1919年に初回大会が開催され、今年で実に101回目を迎えた伝統のワンデーレース、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)。イル・ロンバルディア前哨戦の1つに数えられ、シーズン最後のビッグレースを控えるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)や、そのポガチャルをジロ・デ・エミリアで下したエンリク・マス(スペイン、モビスター)などトップ選手がずらり勢揃いした。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは北イタリア・ロンバルディア州ヴァレーゼ県の丘陵コースが舞台。ブスト・アルシーツィオを出発するレースは、2008年のロード世界選手権で使われたヴァレーゼ市街の丘陵コースを周回する196.7km。標高のある登りは登場しないものの、モンテッロ(距離1.7km/平均5.5%)など細かなアップダウンがフィニッシュまで160kmも続くタフなレイアウトだ。
この日はUCIプロチーム勢を中心とした8名が逃げ、後半に入ってアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)のアタックを皮切りにメイン集団が動いた。ブエルタ・ア・エスパーニャで区間2勝を挙げたジェイ・ヴァイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)のアタックはUAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエによって潰され、逃げを全て飲み込んだ状態で最終周回へと入った。
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のアタックが吸収されたのちに動いたポガチャルとマスも決定的なリードは築けない。今年8月1日付けでトリニティレーシングからユンボ・ヴィスマに移籍した21歳のトーマス・グローグ(イギリス)が残り10.7km地点で飛び出すと、再びマスがカウンターアタックで合流した。
2人は協調態勢を築こうとしたものの、ポガチャル率いる精鋭グループを引き離すには至らず吸収。残り3.7km地点では引退が迫るヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が全盛期を思わせる力強いアタックを披露したものの、やはり決定的なリードを奪うことはできなかった。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のスプリントに切り替えたモビスターが集団をまとめ、そのままフィニッシュへ。好位置をキープしたポガチャルがいち早くスプリントを開始し、追い込むバルベルデとセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)を抑えて勝利。エミリアでマスに敗れたリベンジに成功すると共に、ロンバルディアに向けて弾みを付けた。
「僕にとってスプリントは最高の勝ちパターンだったし、全てがうまくいった。ロンバルディアに向けてパフォーマンスを確かめることができたのもよかった。本番は昨年よりも厳しきなっているし、いつものように全力でベストを尽くしていきたい」と、今季勝利数を15に伸ばしたポガチャルは話している。
1919年に初回大会が開催され、今年で実に101回目を迎えた伝統のワンデーレース、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)。イル・ロンバルディア前哨戦の1つに数えられ、シーズン最後のビッグレースを控えるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)や、そのポガチャルをジロ・デ・エミリアで下したエンリク・マス(スペイン、モビスター)などトップ選手がずらり勢揃いした。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは北イタリア・ロンバルディア州ヴァレーゼ県の丘陵コースが舞台。ブスト・アルシーツィオを出発するレースは、2008年のロード世界選手権で使われたヴァレーゼ市街の丘陵コースを周回する196.7km。標高のある登りは登場しないものの、モンテッロ(距離1.7km/平均5.5%)など細かなアップダウンがフィニッシュまで160kmも続くタフなレイアウトだ。
この日はUCIプロチーム勢を中心とした8名が逃げ、後半に入ってアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)のアタックを皮切りにメイン集団が動いた。ブエルタ・ア・エスパーニャで区間2勝を挙げたジェイ・ヴァイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)のアタックはUAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエによって潰され、逃げを全て飲み込んだ状態で最終周回へと入った。
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のアタックが吸収されたのちに動いたポガチャルとマスも決定的なリードは築けない。今年8月1日付けでトリニティレーシングからユンボ・ヴィスマに移籍した21歳のトーマス・グローグ(イギリス)が残り10.7km地点で飛び出すと、再びマスがカウンターアタックで合流した。
2人は協調態勢を築こうとしたものの、ポガチャル率いる精鋭グループを引き離すには至らず吸収。残り3.7km地点では引退が迫るヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が全盛期を思わせる力強いアタックを披露したものの、やはり決定的なリードを奪うことはできなかった。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のスプリントに切り替えたモビスターが集団をまとめ、そのままフィニッシュへ。好位置をキープしたポガチャルがいち早くスプリントを開始し、追い込むバルベルデとセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)を抑えて勝利。エミリアでマスに敗れたリベンジに成功すると共に、ロンバルディアに向けて弾みを付けた。
「僕にとってスプリントは最高の勝ちパターンだったし、全てがうまくいった。ロンバルディアに向けてパフォーマンスを確かめることができたのもよかった。本番は昨年よりも厳しきなっているし、いつものように全力でベストを尽くしていきたい」と、今季勝利数を15に伸ばしたポガチャルは話している。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2022結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 4:36:59 |
2位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
4位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | |
5位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
6位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
7位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
8位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
9位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | |
10位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) |
text:So.Isobe
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