2022/09/26(月) - 07:42
「三菱地所JCLプロロードレースツアー」第8戦が高知県宿毛市内特設公道ロードレースコースで開催され、ゴール勝負で鋭い加速を披露した孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)が初勝利を飾った。主催者からのレポートで紹介。
レース開催地となった宿毛市は、魚のゆりかごとも言われ、水資源豊富な宿毛湾に面する場所。近年では観光分野にも注力しており、自然溢れる地形を活かしたサイクリングとも親和性の高い地域であり、当レースの開催をきっかけに、さらなるサイクルイベント開催にも期待が高まっている。
特徴は何と言っても自動車専用道路を一部使用したコースレイアウトで、高速道路を使用したレースは国内初の試みであり、注目が集まった。
前評判ではシンプルなスピードレースとなることが予想されたが、細かなアップダウンや道幅が変化する区間もあり一筋縄にはいかない。地形の変化を利用した選手たちの好走にも着目したい。
定刻通り選手たちはスタートラインへ集結。出走前には事故なく魅力的な自転車競技の発展を願うべく、個人総合リーダージャージを着用する増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が安全宣言を誓った。1周回のパレード走行を終え、選手たちはリアルスタート。12.5kmのコースを10周する125kmのレースへと繰り出した。
スタート早々から各チーム激しくアタックを打ち合い、集団のペースは一向に落ち着かない。レースは4周目、序盤から積極的に動いた阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、⻄尾憲人 (那須ブラーゼン)らが抜け出しに成功する。加えて、ベンジャミン・ダイボール(Team UKYO SAGAMIHARA)、中島雅人、横塚浩平(VC福岡)が先頭集団を形成。
さらに山本大喜(KINAN Racing Team)が単独合流を果たし、6名の精鋭がレースをリードする。途中、中島を欠くものの、順調にタイム差を広げ、8周目には最大2分ものタイムギャップを築いた。
一方、メイン集団では先頭にメンバーを加えていないチームが本格的に集団を牽引するが、なかなか先頭との差が縮まらない。
1分以上のビハインドを抱えたままファイナルラップを迎えた。一足先に最終周の鐘を聴いた先頭グループでは、山本大喜が単独飛び出す。残るメンバーはここまでかなり消耗しており、反応することができない。均衡が崩れた逃げメンバーを勢いの乗ったメイン集団が吸収。集団が猛然とペースを上げると、残り5km地点では1人粘り続けた山本大喜をも飲み込んだ。
振り出しに戻ったレースはいよいよ集団スプリントの気運に。残り300m、フィニッシュへ続く緩やかな登りストレートを先頭で現れたのは渡邊諒⾺(VC福岡)だった。さらに小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)が続いていく。そのまま150mを切るとすぐさま孫崎が鋭い加速を見せつけ、先頭へ。迫る小野寺の追走を振り切り、両手を広げてフィニッシュ。今季のシリーズでたびたび好リザルトを残してきた孫崎が、待望のロードレース初勝利をあげた。
優勝 孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)
レース前半は後手を踏んでしまって、あまり良くなかったですね。それでも逃げが決まってからは集団を引くなど動けていたので、最終的に勝つことができたと思います。沢田選手も終盤何度も集団牽引に加わってくれて頼もしかった。これはチームでの1勝だと思っています。スプリントは宇都宮ブリッツェンの小野寺選手より先にスプリントを始めることを意識した。以前先に仕掛けられて負けてしまったので、今日はその反省が活きました。
2位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
序盤にできた逃げが強力だったこともあって、そのまま決まるかと思ったが、チームで勝つことが難しそうだったので、集団で勝負をする動きになりました。最後は本当にチームメイトみんなが力を出し切ってくれたので結果で答えることができなくて悔しいです。敗因を上げればスプリントの時に牽制ができてしまったことだけど、力負けしてしまったことは事実だし、悔しいですね。
3位 新城雄大(KINAN Racing Team)
チームのオーダーとして、スプリントになれば僕で勝負すると決まっていました。純粋に力負けしての3位だったので素直に悔しいです。チームメイトの山本大喜が逃げ続けていたこともあって、最後まで集団で脚を貯めることが
できていました。最後は中切れも起きた中でのスプリントで難しかったのですが、今回のようなレースでスプリントで結果を出すことができたことは良かった。自分の戦略の幅が広がったと思います。
レース開催地となった宿毛市は、魚のゆりかごとも言われ、水資源豊富な宿毛湾に面する場所。近年では観光分野にも注力しており、自然溢れる地形を活かしたサイクリングとも親和性の高い地域であり、当レースの開催をきっかけに、さらなるサイクルイベント開催にも期待が高まっている。
特徴は何と言っても自動車専用道路を一部使用したコースレイアウトで、高速道路を使用したレースは国内初の試みであり、注目が集まった。
前評判ではシンプルなスピードレースとなることが予想されたが、細かなアップダウンや道幅が変化する区間もあり一筋縄にはいかない。地形の変化を利用した選手たちの好走にも着目したい。
定刻通り選手たちはスタートラインへ集結。出走前には事故なく魅力的な自転車競技の発展を願うべく、個人総合リーダージャージを着用する増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が安全宣言を誓った。1周回のパレード走行を終え、選手たちはリアルスタート。12.5kmのコースを10周する125kmのレースへと繰り出した。
スタート早々から各チーム激しくアタックを打ち合い、集団のペースは一向に落ち着かない。レースは4周目、序盤から積極的に動いた阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、⻄尾憲人 (那須ブラーゼン)らが抜け出しに成功する。加えて、ベンジャミン・ダイボール(Team UKYO SAGAMIHARA)、中島雅人、横塚浩平(VC福岡)が先頭集団を形成。
さらに山本大喜(KINAN Racing Team)が単独合流を果たし、6名の精鋭がレースをリードする。途中、中島を欠くものの、順調にタイム差を広げ、8周目には最大2分ものタイムギャップを築いた。
一方、メイン集団では先頭にメンバーを加えていないチームが本格的に集団を牽引するが、なかなか先頭との差が縮まらない。
1分以上のビハインドを抱えたままファイナルラップを迎えた。一足先に最終周の鐘を聴いた先頭グループでは、山本大喜が単独飛び出す。残るメンバーはここまでかなり消耗しており、反応することができない。均衡が崩れた逃げメンバーを勢いの乗ったメイン集団が吸収。集団が猛然とペースを上げると、残り5km地点では1人粘り続けた山本大喜をも飲み込んだ。
振り出しに戻ったレースはいよいよ集団スプリントの気運に。残り300m、フィニッシュへ続く緩やかな登りストレートを先頭で現れたのは渡邊諒⾺(VC福岡)だった。さらに小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)が続いていく。そのまま150mを切るとすぐさま孫崎が鋭い加速を見せつけ、先頭へ。迫る小野寺の追走を振り切り、両手を広げてフィニッシュ。今季のシリーズでたびたび好リザルトを残してきた孫崎が、待望のロードレース初勝利をあげた。
優勝 孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)
レース前半は後手を踏んでしまって、あまり良くなかったですね。それでも逃げが決まってからは集団を引くなど動けていたので、最終的に勝つことができたと思います。沢田選手も終盤何度も集団牽引に加わってくれて頼もしかった。これはチームでの1勝だと思っています。スプリントは宇都宮ブリッツェンの小野寺選手より先にスプリントを始めることを意識した。以前先に仕掛けられて負けてしまったので、今日はその反省が活きました。
2位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
序盤にできた逃げが強力だったこともあって、そのまま決まるかと思ったが、チームで勝つことが難しそうだったので、集団で勝負をする動きになりました。最後は本当にチームメイトみんなが力を出し切ってくれたので結果で答えることができなくて悔しいです。敗因を上げればスプリントの時に牽制ができてしまったことだけど、力負けしてしまったことは事実だし、悔しいですね。
3位 新城雄大(KINAN Racing Team)
チームのオーダーとして、スプリントになれば僕で勝負すると決まっていました。純粋に力負けしての3位だったので素直に悔しいです。チームメイトの山本大喜が逃げ続けていたこともあって、最後まで集団で脚を貯めることが
できていました。最後は中切れも起きた中でのスプリントで難しかったのですが、今回のようなレースでスプリントで結果を出すことができたことは良かった。自分の戦略の幅が広がったと思います。
1位 | 孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team) | 2:51'19" |
2位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | st |
3位 | 新城雄大(KINAN Racing Team) | +0'01" |
4位 | 渡邊諒⾺(VC福岡) | +0'01" |
5位 | 小石祐⾺(Team UKYO SAGAMIHARA)+0'02" | |
6位 | ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島) | +0'02" |
7位 | 谷順成(那須ブラーゼン) | +0'08" |
8位 | 山本元喜(KINAN Racing Team) | +0'11" |
9位 | ⾦⼦大介(那須ブラーゼン) | +0'14" |
10位 | ベンジャミン・ダイボール(Team UKYO SAGAMIHARA) | +0'18" |
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