2022/09/17(土) - 07:59
ルクセンブルク4日目は総合優勝の行方を占う26.1kmの個人タイムトライアル。プロデビュー以来目前で勝利を逃し続けてきたマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)がトップタイムを叩き出し、念願のプロ初勝利と共に総合首位に浮上した。
ロード世界選手権を見据える選手が多数集うツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)4日目は、ドイツとの国境に面するルミシュを舞台とした26.1km個人タイムトライアル。スタート直後に距離1.6km/平均8.8%の急勾配坂を越え、中間計測地点は距離2.1km/平均5%を駆け上がった頂上。その後は平坦かつ直線路がフィニッシュまで続いていく。
本格山岳ステージがないため総合陣にとって重要な個人TTとなったこの日、前半スタートで好タイムを出したのはモルテン・フルゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム)。成績不振を理由に今年限りで現役引退する24歳のフルゴーは34分18秒(平均45.656km/h)で暫定トップに立ち、長らくホットシートを温めることになった。
その後ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)がフルゴーを10秒上回る34分8秒(平均45.879km/h)でトップタイムを更新。しかしその直後、最後から9番目に出走したマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)がヴォークランのタイムを3秒更新した。
平均45.946km/h、34分5秒を叩き出した21歳のスケルモース。リーダージャージを着て出走したヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)など総合勢も全員このタイムには及ばず、前日ステージの最終盤で飛び出すも勝利を逃したスケルモースが待望のプロ初勝利を掴んだ。
「この勝利の価値は大きい。今年は勝利をあと一歩のところで逃していた。数え切れないほど何度もね。言葉に出来ないほど嬉しい。最後の向かい風に加え、序盤の急勾配な登りもキツかった。登りでは力を溜め、最後の平坦区間では目を閉じてひたすらに踏み込んだ。子どもの頃の夢が叶った気持ちだよ」と、心境を語るスケルモース。プロになってからトップ10に28度入り(今年だけでも20回)、ようやくとなるプロ1勝目を挙げた。
総合ランキングが大きくシャッフルされた結果、スケルモースは総合リーダージャージも獲得。また総合2位には区間2位のヴォークランがジャンプアップに成功している。
翌日は1級山岳と超級山岳がそれぞれ2つずつ登場するの大会最終日。だがいずれも登坂距離が2〜5kmと短く、平均勾配も6%と難易度は低い。最後は丘陵地帯に設定された急勾配の丘を含むコースを3周するため、総合優勝を狙うチームがトレック・セガフレードに対し攻勢をかけるはずだ。
ロード世界選手権を見据える選手が多数集うツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)4日目は、ドイツとの国境に面するルミシュを舞台とした26.1km個人タイムトライアル。スタート直後に距離1.6km/平均8.8%の急勾配坂を越え、中間計測地点は距離2.1km/平均5%を駆け上がった頂上。その後は平坦かつ直線路がフィニッシュまで続いていく。
本格山岳ステージがないため総合陣にとって重要な個人TTとなったこの日、前半スタートで好タイムを出したのはモルテン・フルゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム)。成績不振を理由に今年限りで現役引退する24歳のフルゴーは34分18秒(平均45.656km/h)で暫定トップに立ち、長らくホットシートを温めることになった。
その後ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)がフルゴーを10秒上回る34分8秒(平均45.879km/h)でトップタイムを更新。しかしその直後、最後から9番目に出走したマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)がヴォークランのタイムを3秒更新した。
平均45.946km/h、34分5秒を叩き出した21歳のスケルモース。リーダージャージを着て出走したヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)など総合勢も全員このタイムには及ばず、前日ステージの最終盤で飛び出すも勝利を逃したスケルモースが待望のプロ初勝利を掴んだ。
「この勝利の価値は大きい。今年は勝利をあと一歩のところで逃していた。数え切れないほど何度もね。言葉に出来ないほど嬉しい。最後の向かい風に加え、序盤の急勾配な登りもキツかった。登りでは力を溜め、最後の平坦区間では目を閉じてひたすらに踏み込んだ。子どもの頃の夢が叶った気持ちだよ」と、心境を語るスケルモース。プロになってからトップ10に28度入り(今年だけでも20回)、ようやくとなるプロ1勝目を挙げた。
総合ランキングが大きくシャッフルされた結果、スケルモースは総合リーダージャージも獲得。また総合2位には区間2位のヴォークランがジャンプアップに成功している。
翌日は1級山岳と超級山岳がそれぞれ2つずつ登場するの大会最終日。だがいずれも登坂距離が2〜5kmと短く、平均勾配も6%と難易度は低い。最後は丘陵地帯に設定された急勾配の丘を含むコースを3周するため、総合優勝を狙うチームがトレック・セガフレードに対し攻勢をかけるはずだ。
ツール・ド・ルクセンブルク2022第4ステージ結果
1位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 34:05 |
2位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | 0:03 |
3位 | モルテン・フルゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 0:13 |
4位 | ティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック) | 0:15 |
5位 | シュールト・バックス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:25 |
個人総合成績
1位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 13:07:27 |
2位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | 0:03 |
3位 | シュールト・バックス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:14 |
4位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | 0:21 |
5位 | ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマ・エフデジ) | 0:25 |
その他の特別賞
山岳賞 | セバスティアン・モラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ポイント賞 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | アルケア・サムシック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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