2022/09/17(土) - 13:22
明日9月18日、2022年ロード世界選手権がオーストラリア・ウロンゴンで開幕する。欧州と異なる、肌寒い南半球の気候が選手たちを翻弄。各カテゴリーの個人タイムトライアルや、高い難易度を誇るロードレースのコースを紹介します。
個人TTは直角コーナーが連続するテクニカルなコース
オーストラリア・シドニーの85kmほど北にあるニューサウスウェールズ州のウロンゴンで開催されるロード世界選手権。美しいタスマン海を望む人口約30万人の街で、2022年度の世界チャンピオンが決定する。
カテゴリーは2019年から始まったタイムトライアル・ミックスリレーを含む全11種目で、9月18日の女子エリート個人タイムトライアルで幕開けする。同日に行われる男子エリートと同じ34.2kmコースは、ウロンゴン市内に設定された1周17.4kmのコースを約2周するものだ。
スタート地点は140年の歴史を持つセントマリースターハイスクールの横に設定され、コース前半には53mの丘(マウント・オースレイ)と直角コーナーが多く登場。最も長い直線路でも3km未満とバイクコントロールと、パワーの出し入れに対する耐力も求められるレイアウトだ。
U23カテゴリーに出場する留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)や男子ジュニアの選手たちは、エリートのコース後半部分が短縮されたコースを約2周する28.8kmでタイムを競う。垣田真穂(松山学院高等学校)が参戦する女子ジュニアはそのコースを1周する14.1kmで争われ、今大会が3度目の開催となったミックスリレーは28.2kmを走る。
スプリンターを退ける獲得標高差4,000mの難コース
男女エリートのロードレースは共にウロンゴン市街地から35kmほど北にあるヘレンズバラでスタートする。そこからタスマン海沿岸を南下してウロンゴン市街地を通過後、西にある難関山岳マウント・ケイラ(距離8.7km/平均5%/最大勾配15%)を駆け上がる。亜熱帯多雨林に覆われたこの登りは標高473mでこの日の最高標高地点。しかし獲得標高差が3,945m(男子)もある理由はその後に臨む周回コースにある。
マウント・ケイラの頂上から下ってきた選手たちは、ウロンゴン市街地に設定された17.1kmコースを男子は12周(コース総距離266.9km)、女子は6周(164.3km)する。コースの真ん中に設定されたのは連続して登場するマウント・オースレイとマウント・プレサント。特にマウント・プレサントは登坂距離は1kmしかないものの、平均勾配7.7%/最大14%と仕掛け所としては十分だ。
オーストラリアナショナルチームがメンバーからカレブ・ユアン(ロット・スーダル)を外したことから分かるように、スプリンターには不向きなコース。そのため短時間で高出力を発揮できるパンチャーや、クライマーが幅を利かせることになるだろう。また獲得標高差2,433mの女子エリートレースでも優勝候補選手を多数抱えるオランダは世界最速スプリンターの呼び声高いロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)を選考外としている。
南半球に位置するオーストラリアは、現在冬から春に向かっているため欧州よりも気温は低く、日中でも20度に届かない程度が予想されている。
個人TTは直角コーナーが連続するテクニカルなコース
オーストラリア・シドニーの85kmほど北にあるニューサウスウェールズ州のウロンゴンで開催されるロード世界選手権。美しいタスマン海を望む人口約30万人の街で、2022年度の世界チャンピオンが決定する。
カテゴリーは2019年から始まったタイムトライアル・ミックスリレーを含む全11種目で、9月18日の女子エリート個人タイムトライアルで幕開けする。同日に行われる男子エリートと同じ34.2kmコースは、ウロンゴン市内に設定された1周17.4kmのコースを約2周するものだ。
スタート地点は140年の歴史を持つセントマリースターハイスクールの横に設定され、コース前半には53mの丘(マウント・オースレイ)と直角コーナーが多く登場。最も長い直線路でも3km未満とバイクコントロールと、パワーの出し入れに対する耐力も求められるレイアウトだ。
U23カテゴリーに出場する留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)や男子ジュニアの選手たちは、エリートのコース後半部分が短縮されたコースを約2周する28.8kmでタイムを競う。垣田真穂(松山学院高等学校)が参戦する女子ジュニアはそのコースを1周する14.1kmで争われ、今大会が3度目の開催となったミックスリレーは28.2kmを走る。
スプリンターを退ける獲得標高差4,000mの難コース
男女エリートのロードレースは共にウロンゴン市街地から35kmほど北にあるヘレンズバラでスタートする。そこからタスマン海沿岸を南下してウロンゴン市街地を通過後、西にある難関山岳マウント・ケイラ(距離8.7km/平均5%/最大勾配15%)を駆け上がる。亜熱帯多雨林に覆われたこの登りは標高473mでこの日の最高標高地点。しかし獲得標高差が3,945m(男子)もある理由はその後に臨む周回コースにある。
マウント・ケイラの頂上から下ってきた選手たちは、ウロンゴン市街地に設定された17.1kmコースを男子は12周(コース総距離266.9km)、女子は6周(164.3km)する。コースの真ん中に設定されたのは連続して登場するマウント・オースレイとマウント・プレサント。特にマウント・プレサントは登坂距離は1kmしかないものの、平均勾配7.7%/最大14%と仕掛け所としては十分だ。
オーストラリアナショナルチームがメンバーからカレブ・ユアン(ロット・スーダル)を外したことから分かるように、スプリンターには不向きなコース。そのため短時間で高出力を発揮できるパンチャーや、クライマーが幅を利かせることになるだろう。また獲得標高差2,433mの女子エリートレースでも優勝候補選手を多数抱えるオランダは世界最速スプリンターの呼び声高いロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)を選考外としている。
南半球に位置するオーストラリアは、現在冬から春に向かっているため欧州よりも気温は低く、日中でも20度に届かない程度が予想されている。
ロード世界選手権2022スケジュール
日付 | 種目 | 距離 |
---|---|---|
9月18日(日) | 女子エリート個人タイムトライアル | 34.2km |
9月18日(日) | 男子エリート個人タイムトライアル | 34.2km |
9月19日(月) | 男子U23個人タイムトライアル | 28.8km |
9月20日(火) | 男子ジュニア個人タイムトライアル | 28.8km |
9月20日(火) | 女子ジュニア個人タイムトライアル | 14.1km |
9月21日(水) | タイムトライアル・ミックスリレー | 28.2km |
9月23日(金) | 男子ジュニアロードレース | 135.6km |
9月23日(金) | 男子U23ロードレース | 169.8km |
9月24日(土) | 女子ジュニアロードレース | 67.2km |
9月24日(土) | 女子エリートロードレース | 164.3km |
9月25日(日) | 男子エリートロードレース | 266.9km |
text:Sotaro.Arakawa
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