2022/09/16(金) - 13:15
終始アタックが繰り広げられたルクセンブルク3日目で、アーロン・ゲイト(ニュージーランド、ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング) が勝利。バンジャマン・トマのアーリーアタックに追従したコモンウェルスゲーム覇者がワールドチームを抑え、驚きの勝利を挙げた。
大会3日目を迎えたツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)はロスポールを出発してディーキルヒを目指す188.4kmで争われた。序盤に1級山岳を越え、中盤に1つ、終盤に2つの超級山岳が待ち受けるクイーンステージ。しかし超級山岳と言ってもいずれも登坂距離は2km以下と難易度は低い。
初日勝者でリーダージャージを着用するヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)を先頭にスタートが切られ、即座にピエール・ロラン(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含む9名が逃げ集団を形成する。最初2つのカテゴリー山岳をジョエル・ニコラウ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)がトップ通過して山岳賞ジャージを獲得。またロランは途中に設定された2つ中間スプリントを連続で先頭通過し、合計で−6秒の獲得して総合順位を37位まで上げている。
メイン集団はグルパマFDJやUAEチームエミレーツがコントロールを担い、終盤に入るとトレック・セガフレードらワールドチームも牽引に加わったことで一気にペースアップ。超級山岳2連続の直前(残り17km地点)で逃げを吸収し、登りでのアタック合戦から元ルクセンブルク王者ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマ・エフデジ)がヴァランタン・マドゥアス(フランス)を含む5名が先行した。
最後の超級山岳(残り10km地点)に入り、先頭5名の中に入ったマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が猛然と飛び出す。「本能に従って飛び出した」とレース後に振り返った21歳のスケルモースは先行集団に10秒、メイン集団に30秒差をつけて突き進んだ。
しかしグルパマFDJがスケルモースを引き戻し、フラムルージュ(残り1km)からバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)がアーリーアタックを仕掛ける。その動きにアーロン・ゲイト(ニュージーランド、ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング)が追従し、残り100mでトマを抜き先頭へ。そしてニュージーランドのコンチネンタルチームに所属するゲイトが、ワールドチームを出し抜き大金星を挙げた。
「このレースで両腕を上げることができるとは思っていなかった。僕の国から遠くが離れた美しいルクセンブルクでの勝利。トラック競技でのライバルであるバンジャマン・トマが残り1kmでアタックし、それを利用して最終コーナーめがけて突っ込んだ。先頭に立ったときは何が起きたのか信じられなかったよ。その後は全力でフィニッシュまで踏み続けるだけだった」とゲイトは勝利を喜んだ。
ゲイトはロードと共にトラック競技でも活躍する31歳。UCIワールドカップでは過去にチームパシュートやマディソン、オムニアムで金メダルを獲得し、今年8月に開催されたコモンウェルスゲームでは3つの金メダルに輝いた。またロードレースでも2017年にブエルタ・ア・エスパーニャに出場。そしてコンチネンタルチームに所属しながらも、コモンウェルスゲームのロードレースでは得意のロングスプリントでダリル・インピー(南アフリカ、イスラエル・プレミアテック)を下している。
第4ステージの翌日は26.1kmの個人タイムトライアル。序盤に距離1.6km/平均8.8%の急勾配な登りが登場し、コース真ん中にも距離2.1km/平均5%を駆け上がるレイアウトとなっており、本格山岳ステージのない今大会では総合優勝の行方が決まる重要なステージとなる。
大会3日目を迎えたツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)はロスポールを出発してディーキルヒを目指す188.4kmで争われた。序盤に1級山岳を越え、中盤に1つ、終盤に2つの超級山岳が待ち受けるクイーンステージ。しかし超級山岳と言ってもいずれも登坂距離は2km以下と難易度は低い。
初日勝者でリーダージャージを着用するヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)を先頭にスタートが切られ、即座にピエール・ロラン(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含む9名が逃げ集団を形成する。最初2つのカテゴリー山岳をジョエル・ニコラウ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)がトップ通過して山岳賞ジャージを獲得。またロランは途中に設定された2つ中間スプリントを連続で先頭通過し、合計で−6秒の獲得して総合順位を37位まで上げている。
メイン集団はグルパマFDJやUAEチームエミレーツがコントロールを担い、終盤に入るとトレック・セガフレードらワールドチームも牽引に加わったことで一気にペースアップ。超級山岳2連続の直前(残り17km地点)で逃げを吸収し、登りでのアタック合戦から元ルクセンブルク王者ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマ・エフデジ)がヴァランタン・マドゥアス(フランス)を含む5名が先行した。
最後の超級山岳(残り10km地点)に入り、先頭5名の中に入ったマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が猛然と飛び出す。「本能に従って飛び出した」とレース後に振り返った21歳のスケルモースは先行集団に10秒、メイン集団に30秒差をつけて突き進んだ。
しかしグルパマFDJがスケルモースを引き戻し、フラムルージュ(残り1km)からバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)がアーリーアタックを仕掛ける。その動きにアーロン・ゲイト(ニュージーランド、ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング)が追従し、残り100mでトマを抜き先頭へ。そしてニュージーランドのコンチネンタルチームに所属するゲイトが、ワールドチームを出し抜き大金星を挙げた。
「このレースで両腕を上げることができるとは思っていなかった。僕の国から遠くが離れた美しいルクセンブルクでの勝利。トラック競技でのライバルであるバンジャマン・トマが残り1kmでアタックし、それを利用して最終コーナーめがけて突っ込んだ。先頭に立ったときは何が起きたのか信じられなかったよ。その後は全力でフィニッシュまで踏み続けるだけだった」とゲイトは勝利を喜んだ。
ゲイトはロードと共にトラック競技でも活躍する31歳。UCIワールドカップでは過去にチームパシュートやマディソン、オムニアムで金メダルを獲得し、今年8月に開催されたコモンウェルスゲームでは3つの金メダルに輝いた。またロードレースでも2017年にブエルタ・ア・エスパーニャに出場。そしてコンチネンタルチームに所属しながらも、コモンウェルスゲームのロードレースでは得意のロングスプリントでダリル・インピー(南アフリカ、イスラエル・プレミアテック)を下している。
第4ステージの翌日は26.1kmの個人タイムトライアル。序盤に距離1.6km/平均8.8%の急勾配な登りが登場し、コース真ん中にも距離2.1km/平均5%を駆け上がるレイアウトとなっており、本格山岳ステージのない今大会では総合優勝の行方が決まる重要なステージとなる。
ツール・ド・ルクセンブルク2022第3ステージ結果
1位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング) | 4:40:58 |
2位 | バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) | |
3位 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
4位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | フロリアン・セネシャル(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
個人総合成績
1位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | 12:33:04 |
2位 | バックス・シュールト(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:07 |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:08 |
4位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング) | |
5位 | バスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン) | +0:09 |
その他の特別賞
山岳賞 | セバスティアン・モラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ポイント賞 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | バスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
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