2022/09/11(日) - 10:33
「自分の特徴を表すことのできた勝利」と今大会3勝目を挙げたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)は喜び、総合優勝を確定させたエヴェネプールは「重圧に押し潰されそうだった」と涙した。ブエルタ20日目を選手たちの言葉で振り返ります。
区間優勝&山岳賞 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
このブエルタで挙げた中でも最高の勝利だ。このステージに標準を定め、重要な日になると確信していた。総合勢による戦いも予想されるとても厳しいレースになることは分かっていた。だが自分の走りに集中し、頭を使い、適切なタイミングで仕掛けた。一緒に逃げた選手たちの助けも借りながら、楽しんで走ることができたよ。そして最後はアタックして勝利を掴むことができる確信があった。
正直、この勝利にとても感動している。僕にとってとても大切な勝利となった。なぜなら僕がどんな選手であるかを示すことができたから。また山岳賞も僕の目標の1つだった。レース序盤では冷静に逃げに乗り、そこから脱落しないよう力の配分に気をつけた。今日のような厳しいステージでは簡単に遅れてしまうからね。
僕にとって価値ある山岳賞ジャージで勝利できたことは素晴らしく、感動しているよ。今日は沿道から沢山のエクアドル人ファンが応援してくれた。彼らが今日のレースを楽しんでくれたのだったら、それほど嬉しいことはない。
区間2位&総合6位 テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)
今日は1つ目の山岳から調子の良さを感じ、極力脚を使わないよう自分をコントロールしていた。2つ目の山岳でマスが仕掛けてエヴェネプールが反応し、そこに唯一僕がついていくことができたんだ。その事実が僕に自信を与えてくれたよ。
最終山岳ではUAEがペースを作り(総合5位の)カルロス・ロドリゲスが脱落。そして少し勾配が上がった区間で僕は飛び出し、残り4kmからは全力で登った。結果はステージ2位と、ロドリゲスを上回る総合6位に浮上することができた。とても良い結果だし、明日はそれを失わないよう気をつけて走りたい。
区間3位&総合3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
素晴らしくて信じられない結果だよ。このブエルタでは大きな期待を持たず、一日一日を集中してベストを尽くすことだけ考えていた。それが表彰台に繋がるなんて信じられないし、この喜びをチームと家族、友人たちと分かち合いたい。今日は再びステージ優勝を狙いに行ったのだが、僅かに届かなかった。しかしジョアン(アルメイダ)が総合順位を上げることができたので、チームとしてとても満足しているよ。
区間5位&総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
アタックしたかったのだが、今日はバッドデーだった。僕たちは常に過ちから学び続けなければならない。個人的に辛い経験となったツールの後に迎えたこのブエルタはポジティブなものだった。家族やチーム、そして僕をサポートしてくれた全ての人々に感謝したい。
区間6位&マイヨロホ&ヤングライダー レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
いま自分の頭と身体に何が駆け巡っているのか言葉にできない。本当に信じられない。昨年から続く全ての批判や心が痛むコメントに、この結果で答えることができた。ここに最良のコンディションで臨むべく、全力で準備してきた。そしてこのブエルタで総合優勝することができ、本当に信じられない。(昨年の)グランツールデビューは悔しい結果に終わっていたから尚更ね。
またチームのCEOであるパトリック・ルフェーブルに最初のグランツール制覇をもたらすことができ、本当に嬉しいよ。そしてベルギーとチームメイト、両親、フィアンセにこの勝利を届けることができて最高の気分だ。長い間家を離れなければならないなか、彼ら彼女たちには感謝を伝えたい。
昨日の夜は眠れず、態度には示さなかったが今朝は大きなストレスを感じていた。今日がどんな展開になるか予想できていたし、その通りスーパータフなステージとなった。だが、それを乗り越えブエルタで総合優勝することができた。本当に嬉しいよ。
今日はステージ優勝のことは考えず、総合で勝つことだけに集中した。前をいく選手についていき、レースをコントロールし、自分の力を信じて走る事に集中していた。レースはとても厳しい展開となり、そんな中でも僕たちは上手く走ることができた。だからこれ以上の結果は求められないよ。
今年はモニュメントであるクラシカ・サンセバスティアンを再び優勝し、(ブエルタでは)2つのステージで勝利を挙げ総合優勝することができた。そして冬には結婚を控えている。これ以上望むことのできないほど最高の1年となったよ。
区間8位&総合4位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナカザフスタン)
僕らは今日、できる限りを尽くした。そして残念ながら総合3位という表彰台に上がるチャンスを掴むことはできなかった。最終盤にアシスト2人を残すUAEはとても良いレース運びだった。僕たちのチームは強かった。難しいシーズンを乗り越え掴んだ総合4位という結果を祝福したい。
区間12位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
とても幸せな気分だよ。ステージ優勝を争うことができ、エンリク(マス)が必要とする時に力になれた。そして何よりも、このブエルタを通してスペイン国民からの愛情を感じることができた。その満足感を胸に帰りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝&山岳賞 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
このブエルタで挙げた中でも最高の勝利だ。このステージに標準を定め、重要な日になると確信していた。総合勢による戦いも予想されるとても厳しいレースになることは分かっていた。だが自分の走りに集中し、頭を使い、適切なタイミングで仕掛けた。一緒に逃げた選手たちの助けも借りながら、楽しんで走ることができたよ。そして最後はアタックして勝利を掴むことができる確信があった。
正直、この勝利にとても感動している。僕にとってとても大切な勝利となった。なぜなら僕がどんな選手であるかを示すことができたから。また山岳賞も僕の目標の1つだった。レース序盤では冷静に逃げに乗り、そこから脱落しないよう力の配分に気をつけた。今日のような厳しいステージでは簡単に遅れてしまうからね。
僕にとって価値ある山岳賞ジャージで勝利できたことは素晴らしく、感動しているよ。今日は沿道から沢山のエクアドル人ファンが応援してくれた。彼らが今日のレースを楽しんでくれたのだったら、それほど嬉しいことはない。
区間2位&総合6位 テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)
今日は1つ目の山岳から調子の良さを感じ、極力脚を使わないよう自分をコントロールしていた。2つ目の山岳でマスが仕掛けてエヴェネプールが反応し、そこに唯一僕がついていくことができたんだ。その事実が僕に自信を与えてくれたよ。
最終山岳ではUAEがペースを作り(総合5位の)カルロス・ロドリゲスが脱落。そして少し勾配が上がった区間で僕は飛び出し、残り4kmからは全力で登った。結果はステージ2位と、ロドリゲスを上回る総合6位に浮上することができた。とても良い結果だし、明日はそれを失わないよう気をつけて走りたい。
区間3位&総合3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
素晴らしくて信じられない結果だよ。このブエルタでは大きな期待を持たず、一日一日を集中してベストを尽くすことだけ考えていた。それが表彰台に繋がるなんて信じられないし、この喜びをチームと家族、友人たちと分かち合いたい。今日は再びステージ優勝を狙いに行ったのだが、僅かに届かなかった。しかしジョアン(アルメイダ)が総合順位を上げることができたので、チームとしてとても満足しているよ。
区間5位&総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
アタックしたかったのだが、今日はバッドデーだった。僕たちは常に過ちから学び続けなければならない。個人的に辛い経験となったツールの後に迎えたこのブエルタはポジティブなものだった。家族やチーム、そして僕をサポートしてくれた全ての人々に感謝したい。
区間6位&マイヨロホ&ヤングライダー レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
いま自分の頭と身体に何が駆け巡っているのか言葉にできない。本当に信じられない。昨年から続く全ての批判や心が痛むコメントに、この結果で答えることができた。ここに最良のコンディションで臨むべく、全力で準備してきた。そしてこのブエルタで総合優勝することができ、本当に信じられない。(昨年の)グランツールデビューは悔しい結果に終わっていたから尚更ね。
またチームのCEOであるパトリック・ルフェーブルに最初のグランツール制覇をもたらすことができ、本当に嬉しいよ。そしてベルギーとチームメイト、両親、フィアンセにこの勝利を届けることができて最高の気分だ。長い間家を離れなければならないなか、彼ら彼女たちには感謝を伝えたい。
昨日の夜は眠れず、態度には示さなかったが今朝は大きなストレスを感じていた。今日がどんな展開になるか予想できていたし、その通りスーパータフなステージとなった。だが、それを乗り越えブエルタで総合優勝することができた。本当に嬉しいよ。
今日はステージ優勝のことは考えず、総合で勝つことだけに集中した。前をいく選手についていき、レースをコントロールし、自分の力を信じて走る事に集中していた。レースはとても厳しい展開となり、そんな中でも僕たちは上手く走ることができた。だからこれ以上の結果は求められないよ。
今年はモニュメントであるクラシカ・サンセバスティアンを再び優勝し、(ブエルタでは)2つのステージで勝利を挙げ総合優勝することができた。そして冬には結婚を控えている。これ以上望むことのできないほど最高の1年となったよ。
区間8位&総合4位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナカザフスタン)
僕らは今日、できる限りを尽くした。そして残念ながら総合3位という表彰台に上がるチャンスを掴むことはできなかった。最終盤にアシスト2人を残すUAEはとても良いレース運びだった。僕たちのチームは強かった。難しいシーズンを乗り越え掴んだ総合4位という結果を祝福したい。
区間12位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
とても幸せな気分だよ。ステージ優勝を争うことができ、エンリク(マス)が必要とする時に力になれた。そして何よりも、このブエルタを通してスペイン国民からの愛情を感じることができた。その満足感を胸に帰りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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