2022/09/11(日) - 00:46
ツール・ド・北海道第2ステージは、倶知安町をスタート・フィニッシュとする186kmで行われ、残り500mの登りスプリント勝負を制した谷順成(那須ブラーゼン)が優勝。2位の門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が個人総合首位となった。
ツール・ド・北海道2日目は、倶知安町のニセコグラン・ヒラフスキー場前をスタートし、ニセコ周辺を反時計回りにぐるっと回ってスタート地点に戻ってくるコース設定。序盤に1級山岳の新見峠を登り、下ったあとの中盤は平坦基調となるが、終盤は細かなアップダウンが繰り返される。残り500mは「ひらふ坂」を登ってフィニッシュ。186kmは今大会最長のステージであり、総合優勝争いに大きく影響するクイーンステージだ。
前日に続き、朝から青空が広がり、ニセコのシンボル「羊蹄山」が、コースのどこからでもハッキリと見える1日。朝方の涼しさが若干残る午前9時30分にスタートしたレースは、7名の先行が容認されて動き始める。
先行したメンバーは、山田拓海(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、湊諒(シマノレーシング)、阿部嵩之、堀孝明(以上宇都宮ブリッツェン)、島野翔太(北海道地域選抜)。
メイン集団は総合首位の証「マラカイトジャージ」を着る今村駿介擁するチームブリヂストンサイクリングがコントロールに入るも、先行する7名との差は3分以上まで開く。
40km地点の1級山岳「新見峠」への登りに入ると、先頭集団からトリビオが単独先行して頂上を先頭でクリア。メイン集団はキナンレーシングチームが先導して登りをクリアしていく。
新見峠から下りきると、先頭集団からは堀が遅れて6名に。メイン集団は再びチームブリヂストンサイクリングがコントロールし、2分前後の差で進行していく。100kmを過ぎたあたりでチームブリヂストンサイクリングのコントロールが終わると、数名の飛び出しに同調する動きが相次ぎ、10名以上の追走集団が形成される。この中にEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームはメイン集団にいた4名全員が加わりペースを上げていく。
先行する6名との差は徐々に縮まり、140kmを過ぎたあたりで追走集団が捕まえる。一方で、この動きに同調しなかった今村、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(キナンレーシングチーム)らは4分以上後方の集団に取り残される。この次点でのバーチャルリーダーは松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)に移る。さらに残り20kmに設定されたホットスポットを2位通過したトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が2秒のボーナスタイムを得て新たにバーチャルリーダーとなる。
残り10kmを過ぎると、先頭集団内では牽制の蛇行が始まる、その間隙をついてトリビオがアタックを試みるも決定打とならず、勝負は「ひらふ坂」の登り勝負へ。
レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)が先行するも、中腹で失速。それをかわして上がってきたのは、門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)と谷順成(那須ブラーゼン)。「直線の登りで近く見えてしまい、ちょっと早がけしてしまった」と言う門田に対し、「スタート前に登ってみて、残り300mから仕掛けると決めていた」と言う谷が先頭に出てフィニッシュ。自身にとってもチームにとってもUCIレース初勝利を挙げた。
総合上位3名の今村、増田、山本大喜は、5分近く遅れて揃ってフィニッシュ。これにより、ステージ2位となった門田が個人総合首位となった。
第2ステージ優勝 谷順成コメント
「このコース設定が公表された時から自分向きだと言われていた。西尾憲人選手と追走集団に入った時に2人で話して、僕でフィニッシュを狙うことを決めた。EF(エデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)やキナン(レーシングチーム)がレースを動かして、僕らはそれにうまく乗ることが出来た。最後のひらふ坂は、(レオネル・)キンテロ選手が先行していたけれど、自分の思い描いた通りに勝負出来た。
ポイント賞ジャージを獲得したが、最終日はそれを守るよりも攻めの気持ちで臨みたい」
個人総合首位 門田雄介コメント
「ブリヂストンが集団コントロールをやめたところでアタック合戦になって、自分達のチーム4名が前に残れたことで良い流れになった。ステージ優勝出来なかったのは残念だが、久々のリーダージャージで嬉しい。チームスポンサーのNIPPOは大会スポンサーでもあるので、明日はなんとしても首位を守り切って表彰台に乗りたい」
ツール・ド・北海道2日目は、倶知安町のニセコグラン・ヒラフスキー場前をスタートし、ニセコ周辺を反時計回りにぐるっと回ってスタート地点に戻ってくるコース設定。序盤に1級山岳の新見峠を登り、下ったあとの中盤は平坦基調となるが、終盤は細かなアップダウンが繰り返される。残り500mは「ひらふ坂」を登ってフィニッシュ。186kmは今大会最長のステージであり、総合優勝争いに大きく影響するクイーンステージだ。
前日に続き、朝から青空が広がり、ニセコのシンボル「羊蹄山」が、コースのどこからでもハッキリと見える1日。朝方の涼しさが若干残る午前9時30分にスタートしたレースは、7名の先行が容認されて動き始める。
先行したメンバーは、山田拓海(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、湊諒(シマノレーシング)、阿部嵩之、堀孝明(以上宇都宮ブリッツェン)、島野翔太(北海道地域選抜)。
メイン集団は総合首位の証「マラカイトジャージ」を着る今村駿介擁するチームブリヂストンサイクリングがコントロールに入るも、先行する7名との差は3分以上まで開く。
40km地点の1級山岳「新見峠」への登りに入ると、先頭集団からトリビオが単独先行して頂上を先頭でクリア。メイン集団はキナンレーシングチームが先導して登りをクリアしていく。
新見峠から下りきると、先頭集団からは堀が遅れて6名に。メイン集団は再びチームブリヂストンサイクリングがコントロールし、2分前後の差で進行していく。100kmを過ぎたあたりでチームブリヂストンサイクリングのコントロールが終わると、数名の飛び出しに同調する動きが相次ぎ、10名以上の追走集団が形成される。この中にEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームはメイン集団にいた4名全員が加わりペースを上げていく。
先行する6名との差は徐々に縮まり、140kmを過ぎたあたりで追走集団が捕まえる。一方で、この動きに同調しなかった今村、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(キナンレーシングチーム)らは4分以上後方の集団に取り残される。この次点でのバーチャルリーダーは松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)に移る。さらに残り20kmに設定されたホットスポットを2位通過したトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が2秒のボーナスタイムを得て新たにバーチャルリーダーとなる。
残り10kmを過ぎると、先頭集団内では牽制の蛇行が始まる、その間隙をついてトリビオがアタックを試みるも決定打とならず、勝負は「ひらふ坂」の登り勝負へ。
レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)が先行するも、中腹で失速。それをかわして上がってきたのは、門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)と谷順成(那須ブラーゼン)。「直線の登りで近く見えてしまい、ちょっと早がけしてしまった」と言う門田に対し、「スタート前に登ってみて、残り300mから仕掛けると決めていた」と言う谷が先頭に出てフィニッシュ。自身にとってもチームにとってもUCIレース初勝利を挙げた。
総合上位3名の今村、増田、山本大喜は、5分近く遅れて揃ってフィニッシュ。これにより、ステージ2位となった門田が個人総合首位となった。
第2ステージ優勝 谷順成コメント
「このコース設定が公表された時から自分向きだと言われていた。西尾憲人選手と追走集団に入った時に2人で話して、僕でフィニッシュを狙うことを決めた。EF(エデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)やキナン(レーシングチーム)がレースを動かして、僕らはそれにうまく乗ることが出来た。最後のひらふ坂は、(レオネル・)キンテロ選手が先行していたけれど、自分の思い描いた通りに勝負出来た。
ポイント賞ジャージを獲得したが、最終日はそれを守るよりも攻めの気持ちで臨みたい」
個人総合首位 門田雄介コメント
「ブリヂストンが集団コントロールをやめたところでアタック合戦になって、自分達のチーム4名が前に残れたことで良い流れになった。ステージ優勝出来なかったのは残念だが、久々のリーダージャージで嬉しい。チームスポンサーのNIPPOは大会スポンサーでもあるので、明日はなんとしても首位を守り切って表彰台に乗りたい」
ツール・ド・北海道2022 第2ステージ結果(倶知安町〜倶知安町・186km)
1位 | 谷 順成(那須ブラーゼン) | 4時間35分29秒 |
2位 | 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | +0秒 |
3位 | トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス) | +5秒 |
4位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、スペイン) | +9秒 |
5位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | +15秒 |
6位 | レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ、ベネズエラ) | +19秒 |
7位 | 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) | +23秒 |
8位 | 留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | +26秒 |
9位 | 織田 聖(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | |
10位 | 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム) | +29秒 |
個人総合成績(第2ステージ終了時) | ||
1位 | 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | 8時間37分2秒 |
2位 | トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス) | +5秒 |
3位 | 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) | +29秒 |
4位 | 谷 順成(那須ブラーゼン) | +1分15秒 |
5位 | 今村駿介 (チームブリヂストンサイクリング) | +4分19秒 |
6位 | 山本大喜 (キナンレーシングチーム) | +4分22秒 |
7位 | 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) | +4分25秒 |
8位 | マルコス・ガルシア (キナンレーシングチーム、スペイン) | +4分57秒 |
ポイント賞(第2ステージ終了時) | ||
1位 | 谷 順成(那須ブラーゼン) | 32p |
2位 | 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | 29p |
3位 | トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス) | 29p |
山岳賞(第2ステージ終了時) | ||
1位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | 10p |
2位 | 山本大喜(キナンレーシングチーム) | 10p |
3位 | 留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | 8p |
チーム総合成績(第2ステージ終了時) | ||
1位 | キナンレーシングチーム | 25時間56分45秒 |
2位 | EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム | +6分15秒 |
3位 | マトリックスパワータグ | +10分44秒 |
チームU26総合成績 | ||
1位 | EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム | 26時間3分2秒 |
2位 | チームブリヂストンサイクリング | +17分18秒 |
3位 | 北海道地域選抜 | +43分10秒 |
text&photo:Satoru kato
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