2022/09/09(金) - 12:26
2つの1級山岳が登場したセラティジット・チャレンジbyブエルタ第2ステージ。モビスターによる高速牽引からアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)がアタックを成功させ、後続に2分差以上をつけて独走勝利。早くもマイヨロホに袖を通している。
スペイン北部を舞台にブエルタ・ア・エスパーニャと同じUnipublicが主催するセラティジット・チャレンジbyブエルタ(UCIワールドツアー)。第2ステージはコリンドレスを出発し、2つの1級山岳を含む5つのカテゴリー山岳を越え再びコリンドレスに戻ってくる105.9km。大会2日目にして総合優勝の行方を大きく左右するクイーンステージが設定された。
獲得標高差2,078mの本格山岳ステージで逃げたのは、ルシンダ・ブラント(オランダ、トレック・セガフレード)とサラ・ローイ(オーストラリア、キャニオン・スラム)という地脚ある2人。大会2連覇を狙うアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)のモビスターが牽引するプロトンに対し、2人は3分差をつけ山岳地帯を突き進んだ。
3つのカテゴリー山岳の全てをトップ通過したブラントは山岳ポイントを加算し、山岳賞ジャージを獲得。その後も順調に距離を消化していったブラントとローイだったが、1度目1級山岳でモビスターがペースアップを敢行すると、続く1級山岳アルト・フエンテ・ラス・ヴァラス(距離6.1km/平均6%)で早くも飲み込み込まれた。
プロトンからは残り30km地点(頂上まで5km)でファンフルーテンが早くもアタックした。マイヨロホを着るエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)やデミ・フォレリング(オランダ)など総合エースたちが追従したもののファンフルーテンは何度も加速。與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は先頭から遅れながらも強豪勢だけに絞り込まれた第2グループで粘りの走りを続けた。
1級山岳の頂上まで3kmを切り、最後まで食らいついたフォレリングも引き離したファンフルーテンはそのまま単独走に持ち込む。ロンゴボルギーニとフォレリング、そしてリアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM)が協力して追走したが、この日最後の2級山岳に突入してもなお、ファンフルーテンとの差は拡大するばかりだった。
2023年限りで引退を発表した39歳のファンフルーテンが、7月のツール・ド・フランス・ファムでマイヨジョーヌを獲得した勢いそのままに快走を披露。追走集団との差を2分16秒まで拡げ、圧巻の独走劇で勝利した。
「ツール・ド・フランスの後で自分にどんな走りができるのか未知数だった。休息期間を経てからは高地トレーニングを行い、そのままこのレースにやってきた。いつもより短い距離だったのでチームはハイペースでの牽引し、私がアタックした時にライバルたちはもう苦しみの表情を浮かべていた。総合リーダーに立ったもののマドリードまでは遠いので一日一日を集中して臨みたい」と、早くもマイヨロホに袖を通したファンフルーテンは語った。
また、與那嶺は険しい山岳ステージをチーム最高位の28位(4分51秒遅れ)でフィニッシュ。長らく苦しめられていた不調を挽回する好調ぶりを披露している。
スペイン北部を舞台にブエルタ・ア・エスパーニャと同じUnipublicが主催するセラティジット・チャレンジbyブエルタ(UCIワールドツアー)。第2ステージはコリンドレスを出発し、2つの1級山岳を含む5つのカテゴリー山岳を越え再びコリンドレスに戻ってくる105.9km。大会2日目にして総合優勝の行方を大きく左右するクイーンステージが設定された。
獲得標高差2,078mの本格山岳ステージで逃げたのは、ルシンダ・ブラント(オランダ、トレック・セガフレード)とサラ・ローイ(オーストラリア、キャニオン・スラム)という地脚ある2人。大会2連覇を狙うアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)のモビスターが牽引するプロトンに対し、2人は3分差をつけ山岳地帯を突き進んだ。
3つのカテゴリー山岳の全てをトップ通過したブラントは山岳ポイントを加算し、山岳賞ジャージを獲得。その後も順調に距離を消化していったブラントとローイだったが、1度目1級山岳でモビスターがペースアップを敢行すると、続く1級山岳アルト・フエンテ・ラス・ヴァラス(距離6.1km/平均6%)で早くも飲み込み込まれた。
プロトンからは残り30km地点(頂上まで5km)でファンフルーテンが早くもアタックした。マイヨロホを着るエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)やデミ・フォレリング(オランダ)など総合エースたちが追従したもののファンフルーテンは何度も加速。與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は先頭から遅れながらも強豪勢だけに絞り込まれた第2グループで粘りの走りを続けた。
1級山岳の頂上まで3kmを切り、最後まで食らいついたフォレリングも引き離したファンフルーテンはそのまま単独走に持ち込む。ロンゴボルギーニとフォレリング、そしてリアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM)が協力して追走したが、この日最後の2級山岳に突入してもなお、ファンフルーテンとの差は拡大するばかりだった。
2023年限りで引退を発表した39歳のファンフルーテンが、7月のツール・ド・フランス・ファムでマイヨジョーヌを獲得した勢いそのままに快走を披露。追走集団との差を2分16秒まで拡げ、圧巻の独走劇で勝利した。
「ツール・ド・フランスの後で自分にどんな走りができるのか未知数だった。休息期間を経てからは高地トレーニングを行い、そのままこのレースにやってきた。いつもより短い距離だったのでチームはハイペースでの牽引し、私がアタックした時にライバルたちはもう苦しみの表情を浮かべていた。総合リーダーに立ったもののマドリードまでは遠いので一日一日を集中して臨みたい」と、早くもマイヨロホに袖を通したファンフルーテンは語った。
また、與那嶺は険しい山岳ステージをチーム最高位の28位(4分51秒遅れ)でフィニッシュ。長らく苦しめられていた不調を挽回する好調ぶりを披露している。
セラティジット・チャレンジbyブエルタ2022 第2ステージ結果
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 3:20:16 |
2位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 1:55 |
3位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 2:24 |
4位 | アネ・サンテステバン(スペイン、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 2:41 |
5位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM) | |
6位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ・フチュロスコープ) | 2:46 |
7位 | アンナ・シャクリー(イギリス、SDワークス) | 2:58 |
8位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | 3:19 |
9位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、FDJスエズ・フチュロスコープ) | 3:32 |
10位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | 3:34 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
山岳賞 | ルシンダ・ブラント(オランダ、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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