2022/09/09(金) - 10:40
「力を使い果たした後にスプリントする練習を積んでいた」と勝因を語ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)。敗れたマスや落車リタイアしたヴァインなど、ブエルタ第18ステージを選手たちのコメントで振り返ります。
区間優勝&マイヨロホ&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
僕の人生で1つの達成と言える勝利だ。最後に厳しい山岳の待つタフなステージで、UAEのアルメイダによるアーリーアタックもあった。だが僕らはそんな激しいステージでも冷静に対応することができた。ラスト1kmでヘーシンクまで15〜20秒差があったが残り300mで捉え、コースが平坦だったので200mからスプリントした。冬のトレーニングで力を使った後にスプリントする練習を繰り返し行っていたんだ。その努力が報われたよ。
今日のプランは逃げ切りを容認し、彼らに勝利を挙げてもらうこと。だがマスが仕掛け、それに反応したらステージ優勝が見えてきた。だから自分に「狙ってみろ」と言いきかせ踏み込んだ。マイヨロホを着て山岳ステージを勝つなんて最高の栄誉だからね。
エンリク(マス)は本当にフェアな選手で、ステージ優勝のための追走に協力してくれたんだ。彼も勝利を狙ったものの、スプリントでは僕の方が上回っていた。チームにとっても今日はビッグレースになったし完璧な日になったよ。いままでの人生で最も完璧なレースができた日だ。
しかしまだブエルタは終わっていない。厳しいステージがあと1つ残っているし、そこでライバルたちは攻撃を仕掛けてくるだろう。でも今日の結果で今後のレースコントロールが容易になったのは事実。脚の状態も良いしチームとしても良い3日間となったよ。
区間2位&総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
いまは難しい時となっているが、ブエルタは常にやる気と力を与えてくれる。僕らは最後まで諦めることなく戦い続ける。明日はピエラゴでの速く難しいステージだ。ご存知の通り2ヶ月前に下りで落車をしたものの、今日はとても良い感覚で下ることができた。それが今日唯一良かったことだ。(第20ステージの)グアダラマ山脈では何が起きてもおかしくない。今日で掴んだ自信が僕に勇気を与えてくれるだろう。
区間3位 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
他の選手たちは僕よりも爆発力があり、最後の登りで素早く抜け出すこと可能だった。だからこそその力に劣る僕は、最初にアタックする必要があったんだ。だがコースが200m長すぎたみたいだね。
プリモシュ(ログリッチ)がレースを去った悲しみはいまだ癒えず、今日のチャンスを最大限活かしたかった。だが大会序盤で酷い落車にあったサム(オーメン)が今日、先頭集団で走ったことは本当に素晴らしい。
再びグランツールでステージ優勝を争えるなんて思っていなかった。ここ数年はエースのアシストに専念していたからね。僕らの夢はマドリードで4度目のマイヨロホを獲得することだった。しかしその夢が昨日、打ち砕かれてしまい本当に悲しいよ。
区間4位&総合10位 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
最後から2番目の登りは速いテンポでの登坂となり、そこから僕たちはライバルを振り落とすべくハイペースに持ち込んだ。最終山岳は混沌とした展開になったが、逃げに乗ったチームメイトたちが僕をサポートしてくれたんだ。その後はただ総合勢を追いかけ、ステージ4位という結果が得られた。悪くない結果だし、調子は徐々に良くなっているのでチャンスがくれば自分から仕掛けたい。
区間6位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
僕のモチベーションは高いままなので、また挑戦したい。まだ(勝機のあるステージが)2つ残っているのだからね。しかし今日、僕らはカンタン(パシェ)が棄権し失ってしまった。チームは5名に減ってしまったが、良い形で大会を終えることができるよう力を尽くしたい。
区間10位&総合6位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
今日は調子が良かったので、他のチームにプレッシャーをかけるべく早くから仕掛けるプランを立てた。チームとして完璧な動きができ、レースの展開を作ることができた。アユソはいまだ表彰台を争える順位にいる。だから(今日の作戦が上手くいかなくても)満足と言うことができる。
山岳賞ジャージを着用しながらも落車し、レースを去ったジェイ・ヴァイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
10cmの傷を15針縫い、それでゲームオーバー。でも(このブエルタは)本当に楽しい時間だった。たくさんのメッセージをありがとう。明日家に帰る予定で、素早い対応をしてくれたチームに感謝する。そして同時に、山岳賞ジャージを獲得できず申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝&マイヨロホ&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
僕の人生で1つの達成と言える勝利だ。最後に厳しい山岳の待つタフなステージで、UAEのアルメイダによるアーリーアタックもあった。だが僕らはそんな激しいステージでも冷静に対応することができた。ラスト1kmでヘーシンクまで15〜20秒差があったが残り300mで捉え、コースが平坦だったので200mからスプリントした。冬のトレーニングで力を使った後にスプリントする練習を繰り返し行っていたんだ。その努力が報われたよ。
今日のプランは逃げ切りを容認し、彼らに勝利を挙げてもらうこと。だがマスが仕掛け、それに反応したらステージ優勝が見えてきた。だから自分に「狙ってみろ」と言いきかせ踏み込んだ。マイヨロホを着て山岳ステージを勝つなんて最高の栄誉だからね。
エンリク(マス)は本当にフェアな選手で、ステージ優勝のための追走に協力してくれたんだ。彼も勝利を狙ったものの、スプリントでは僕の方が上回っていた。チームにとっても今日はビッグレースになったし完璧な日になったよ。いままでの人生で最も完璧なレースができた日だ。
しかしまだブエルタは終わっていない。厳しいステージがあと1つ残っているし、そこでライバルたちは攻撃を仕掛けてくるだろう。でも今日の結果で今後のレースコントロールが容易になったのは事実。脚の状態も良いしチームとしても良い3日間となったよ。
区間2位&総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
いまは難しい時となっているが、ブエルタは常にやる気と力を与えてくれる。僕らは最後まで諦めることなく戦い続ける。明日はピエラゴでの速く難しいステージだ。ご存知の通り2ヶ月前に下りで落車をしたものの、今日はとても良い感覚で下ることができた。それが今日唯一良かったことだ。(第20ステージの)グアダラマ山脈では何が起きてもおかしくない。今日で掴んだ自信が僕に勇気を与えてくれるだろう。
区間3位 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
他の選手たちは僕よりも爆発力があり、最後の登りで素早く抜け出すこと可能だった。だからこそその力に劣る僕は、最初にアタックする必要があったんだ。だがコースが200m長すぎたみたいだね。
プリモシュ(ログリッチ)がレースを去った悲しみはいまだ癒えず、今日のチャンスを最大限活かしたかった。だが大会序盤で酷い落車にあったサム(オーメン)が今日、先頭集団で走ったことは本当に素晴らしい。
再びグランツールでステージ優勝を争えるなんて思っていなかった。ここ数年はエースのアシストに専念していたからね。僕らの夢はマドリードで4度目のマイヨロホを獲得することだった。しかしその夢が昨日、打ち砕かれてしまい本当に悲しいよ。
区間4位&総合10位 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
最後から2番目の登りは速いテンポでの登坂となり、そこから僕たちはライバルを振り落とすべくハイペースに持ち込んだ。最終山岳は混沌とした展開になったが、逃げに乗ったチームメイトたちが僕をサポートしてくれたんだ。その後はただ総合勢を追いかけ、ステージ4位という結果が得られた。悪くない結果だし、調子は徐々に良くなっているのでチャンスがくれば自分から仕掛けたい。
区間6位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
僕のモチベーションは高いままなので、また挑戦したい。まだ(勝機のあるステージが)2つ残っているのだからね。しかし今日、僕らはカンタン(パシェ)が棄権し失ってしまった。チームは5名に減ってしまったが、良い形で大会を終えることができるよう力を尽くしたい。
区間10位&総合6位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
今日は調子が良かったので、他のチームにプレッシャーをかけるべく早くから仕掛けるプランを立てた。チームとして完璧な動きができ、レースの展開を作ることができた。アユソはいまだ表彰台を争える順位にいる。だから(今日の作戦が上手くいかなくても)満足と言うことができる。
山岳賞ジャージを着用しながらも落車し、レースを去ったジェイ・ヴァイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
10cmの傷を15針縫い、それでゲームオーバー。でも(このブエルタは)本当に楽しい時間だった。たくさんのメッセージをありがとう。明日家に帰る予定で、素早い対応をしてくれたチームに感謝する。そして同時に、山岳賞ジャージを獲得できず申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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