北欧ノルウェーを舞台にした「アークティックレース・オブ・ノルウェー」が開幕。寒さと雨が選手たちを苦しめるなか、混沌の登りスプリントでアクセル・ザングル(フランス、コフィディス)が金星を挙げた。
4日間の行程で行われるアークティックレース・オブ・ノルウェー photo:A.S.O.photo:A.S.O.
アークティックレース・オブ・ノルウェー2022 コースマップ Image:A.S.O.年々自転車界でその影響力を強めている北欧ノルウェーを舞台にしたアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)。 8月11日〜14日までの4日間で行われる本大会はツール・ド・フランスと同じA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が主催し、今大会は初めてアークティック(北極圏)より南の土地で行われる。
大会を通して本格山岳ステージはないものの、多くのカテゴリー山岳が登場するため総合成績争いはパンチャーや登り耐性のあるスプリンター、あるいはクラシックレーサー向き。初日と2日目に訪れる平坦フィニッシュを経て、総合争いが行われるのは1級山岳スカルストゥッグ・サミットにフィニッシュする3日目と、距離1.4km/平均8.1%の丘を4度越える4日目になるはずだ。
初日のスタート地点であるモー・イ・ラーナに集まったのは6つのワールドチームを含む合計19チーム・総勢111名の選手たち。その中にはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(トタルエネルジー)や注目の若手トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・プロサイクリング チーム)ら多くのノルウェー人選手が顔を揃えたほか、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)など強豪スプリンターも出場した。
母国ノルウェーのスター選手であるエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(トタルエネルジー)も出場 photo:A.S.O.
区間1勝を挙げたツール・ド・フランス以来のレースとなったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:A.S.O.
ワールドチーム残留を目指し豪華メンバーでやってきたイスラエル・プレミアテック photo:A.S.O.
第1ステージはモー・イ・ラーナを発着点とする今大会最長である186.8km。1級山岳(距離8.4km/平均6.6%)を2度登坂するものの、いずれもレース序盤から中盤に設定され、それ以降はフィニッシュまで平坦路が続く。フィニッシュ予想はスプリントバトルだ。
序盤から逃げ集団を形成した4名 photo:A.S.O.
レース中、雨が選手たちに降り注いだ photo:A.S.O.
夏真っ盛りのフランスやスペインとは違い、最高気温11度と雨の悪条件の中、長らくコフィディスで活躍した38歳のベテラン、ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を含む5名が逃げるグループを形成。それをツール・ド・フランスで区間優勝を挙げたサイモン・クラーク(オーストリア)とユーゴ・ウル(カナダ)を擁するイスラエル・プレミアテックが中心にメイン集団をコントロールした。
選手たちがレインジャケットやレッグウォーマーを外しながら2つの1級山岳を越え、平坦区間に入ると一時4分ほどあったタイム差も徐々に縮小した。ヨハンネセンで総合優勝を目指すウノエックスを先頭にプロトンが逃げを吸収すると、一度登り基調のフィニッシュ地点を通過。そして勝負は予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
連続する鋭角コーナーに阻まれて各チームが隊列を組めず、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオを先頭でフラムルージュ(残り1km地点)を通過する。各チームのエースが単独で横並びになる残り100m地点から、頭一つ抜けた加速力でリードを奪ったアクセル・ザングル(フランス、コフィディス)が、そのままトップでフィニッシュラインに到着した。
レース終盤に入りウノエックス・プロサイクリング チームが集団先頭でコントロールを開始 photo:A.S.O.
登りスプリントを制したアクセル・ザングル(フランス、コフィディス) photo:A.S.O.
レース後「とても嬉しい。昨日はラストのコースを試走し、昨晩は眠る前に自分がそこで勝つ姿をイメージしていた」と語るザングルは、別府史之や中根英登(現EFエデュケーション・イージーポスト)が所属していた2020年のNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスでプロデビューを果たした23歳。フランスのU23ロード国内選手権の王者であることに加え、マウンテンバイクのXCO(クロスカントリー)で活躍した経歴も持つフランス期待の若手選手だ。
白夜の太陽を意味するリーダージャージに袖を通したアクセル・ザングル(フランス、コフィディス) photo:A.S.O.


大会を通して本格山岳ステージはないものの、多くのカテゴリー山岳が登場するため総合成績争いはパンチャーや登り耐性のあるスプリンター、あるいはクラシックレーサー向き。初日と2日目に訪れる平坦フィニッシュを経て、総合争いが行われるのは1級山岳スカルストゥッグ・サミットにフィニッシュする3日目と、距離1.4km/平均8.1%の丘を4度越える4日目になるはずだ。
初日のスタート地点であるモー・イ・ラーナに集まったのは6つのワールドチームを含む合計19チーム・総勢111名の選手たち。その中にはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(トタルエネルジー)や注目の若手トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・プロサイクリング チーム)ら多くのノルウェー人選手が顔を揃えたほか、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)など強豪スプリンターも出場した。



第1ステージはモー・イ・ラーナを発着点とする今大会最長である186.8km。1級山岳(距離8.4km/平均6.6%)を2度登坂するものの、いずれもレース序盤から中盤に設定され、それ以降はフィニッシュまで平坦路が続く。フィニッシュ予想はスプリントバトルだ。


夏真っ盛りのフランスやスペインとは違い、最高気温11度と雨の悪条件の中、長らくコフィディスで活躍した38歳のベテラン、ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を含む5名が逃げるグループを形成。それをツール・ド・フランスで区間優勝を挙げたサイモン・クラーク(オーストリア)とユーゴ・ウル(カナダ)を擁するイスラエル・プレミアテックが中心にメイン集団をコントロールした。
選手たちがレインジャケットやレッグウォーマーを外しながら2つの1級山岳を越え、平坦区間に入ると一時4分ほどあったタイム差も徐々に縮小した。ヨハンネセンで総合優勝を目指すウノエックスを先頭にプロトンが逃げを吸収すると、一度登り基調のフィニッシュ地点を通過。そして勝負は予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
連続する鋭角コーナーに阻まれて各チームが隊列を組めず、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオを先頭でフラムルージュ(残り1km地点)を通過する。各チームのエースが単独で横並びになる残り100m地点から、頭一つ抜けた加速力でリードを奪ったアクセル・ザングル(フランス、コフィディス)が、そのままトップでフィニッシュラインに到着した。


レース後「とても嬉しい。昨日はラストのコースを試走し、昨晩は眠る前に自分がそこで勝つ姿をイメージしていた」と語るザングルは、別府史之や中根英登(現EFエデュケーション・イージーポスト)が所属していた2020年のNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスでプロデビューを果たした23歳。フランスのU23ロード国内選手権の王者であることに加え、マウンテンバイクのXCO(クロスカントリー)で活躍した経歴も持つフランス期待の若手選手だ。

アークティックレース・オブ・ノルウェー2022第1ステージ結果
1位 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) | 4:50:09 |
2位 | グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナカザフスタン) | 0:01 |
3位 | マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー) | |
4位 | アモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック) | |
5位 | ニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) |
個人総合成績
1位 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) | 4:49:59 |
2位 | マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー) | 0:04 |
3位 | グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナカザフスタン) | 0:05 |
4位 | クリスティアン・オースヴォル(ノルウェー、ヒューマンパワードヘルス) | 0:08 |
5位 | ケニース・ファンローイ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) |
山岳賞 | スティーブン・バセット(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
ヤングライダー賞 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) |
チーム総合成績 | コフィディス |
text:Sotaro.Arakawa
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