2022/08/09(火) - 16:48
8月7日にイギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催されるコモンウェルスゲームズが閉幕。男子個人TTでローハン・デニスが優勝し、女子ロードはジョージア・ベイカー(共にオーストラリア)が制するなどオセアニア勢の活躍が目立った。
イングランド・バーミンガムを舞台に2022年コモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)が行われた。同大会は英連邦に属するイングランドやウェールズ、オーストラリアなど全72カ国が参加するマルチスポーツイベント。自転車競技はロードとトラックが行われ、8月4日に男女エリートの個人タイムトライアル、7日には男女エリートのロードレースがそれぞれ開催された。
個人TTは男女共にオーストラリア勢が制圧
バーミンガムの南東に位置するウォリックで行われた個人タイムトライアルは男子37km、女子29kmのコースが設定された。全54名の選手が出走した男子勢でトップタイムを叩き出したのは、過去TT世界選手権2連覇(2018年、19年)の実績を持つローハン・デニス(オーストラリア)だった。
今年1月のオーストラリア選手権でチャンピオンジャージを奪還したデニスは、2位だった今年急成長のフレッド・ライト(イングランド)に26秒、ゲラント・トーマス(ウェールズ)に28秒差をつけて優勝。これでオーストラリアは4年前のキャメロン・マイヤーに続く2大会連続優勝となった。また、女子もオーストラリア人でFDJスエズ・フチュロスコープ所属のグレース・ブラウンが制している。
混戦の男子ロードでゲイトが金星挙げる
優勝候補の1人であるデニスが体調不良で棄権となった男子ロードレースは、ウォリックを巡る16kmコースを10周するレイアウトで争われた。序盤から激しいアタック合戦の末、ダリル・インピー(南アフリカ)とルーク・プラップ(オーストラリア)を含む15名の逃げグループが形成される。
それを2014年覇者のトーマスや、マン島代表のベン・スウィフトとマーク・カヴェンディッシュら強豪選手を含むメイン集団が2分前後のタイム差で追う展開に。残り45kmを残して逃げ集団からプラップが飛び出したものの、トーマス率いるウェールズ勢がペーシングしたメイン集団が吸収。2023年からグルパマ・エフデジへの昇格が決まっている20歳サミュエル・ワトソン(イングランド)がアタックを成功させ、遅れてインピーが2人の選手を引き連れ飛び出した。
途中トーマスがアタックするシーンもありながら、混沌とした展開から最後はインピーやライトを含む5名による小集団スプリントに。そしてワールドチームの選手たちを抑え、ニュージーランド籍のコンチネンタルチーム「ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング」に所属する31歳アーロン・ゲイト(ニュージーランド)が制した。
男子と同じコースを7周回する112kmで行われた女子エリートは集団スプリントに持ちこまれ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ所属のジョージア・ベイカー(オーストラリア)が優勝。今年5月にプロ初勝利を挙げたばかりの27歳が、母国に(5大会中)4度目の栄冠をもたらした。
この結果、オーストラリアは4つのレース中3つを制覇。ニュージーランドを含め、オセアニア勢が席巻したコモンウェルスゲームズの大会となった。
イングランド・バーミンガムを舞台に2022年コモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)が行われた。同大会は英連邦に属するイングランドやウェールズ、オーストラリアなど全72カ国が参加するマルチスポーツイベント。自転車競技はロードとトラックが行われ、8月4日に男女エリートの個人タイムトライアル、7日には男女エリートのロードレースがそれぞれ開催された。
個人TTは男女共にオーストラリア勢が制圧
バーミンガムの南東に位置するウォリックで行われた個人タイムトライアルは男子37km、女子29kmのコースが設定された。全54名の選手が出走した男子勢でトップタイムを叩き出したのは、過去TT世界選手権2連覇(2018年、19年)の実績を持つローハン・デニス(オーストラリア)だった。
今年1月のオーストラリア選手権でチャンピオンジャージを奪還したデニスは、2位だった今年急成長のフレッド・ライト(イングランド)に26秒、ゲラント・トーマス(ウェールズ)に28秒差をつけて優勝。これでオーストラリアは4年前のキャメロン・マイヤーに続く2大会連続優勝となった。また、女子もオーストラリア人でFDJスエズ・フチュロスコープ所属のグレース・ブラウンが制している。
混戦の男子ロードでゲイトが金星挙げる
優勝候補の1人であるデニスが体調不良で棄権となった男子ロードレースは、ウォリックを巡る16kmコースを10周するレイアウトで争われた。序盤から激しいアタック合戦の末、ダリル・インピー(南アフリカ)とルーク・プラップ(オーストラリア)を含む15名の逃げグループが形成される。
それを2014年覇者のトーマスや、マン島代表のベン・スウィフトとマーク・カヴェンディッシュら強豪選手を含むメイン集団が2分前後のタイム差で追う展開に。残り45kmを残して逃げ集団からプラップが飛び出したものの、トーマス率いるウェールズ勢がペーシングしたメイン集団が吸収。2023年からグルパマ・エフデジへの昇格が決まっている20歳サミュエル・ワトソン(イングランド)がアタックを成功させ、遅れてインピーが2人の選手を引き連れ飛び出した。
途中トーマスがアタックするシーンもありながら、混沌とした展開から最後はインピーやライトを含む5名による小集団スプリントに。そしてワールドチームの選手たちを抑え、ニュージーランド籍のコンチネンタルチーム「ボルトンエクウイティーズ・ブラックスポーク・プロサイクリング」に所属する31歳アーロン・ゲイト(ニュージーランド)が制した。
男子と同じコースを7周回する112kmで行われた女子エリートは集団スプリントに持ちこまれ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ所属のジョージア・ベイカー(オーストラリア)が優勝。今年5月にプロ初勝利を挙げたばかりの27歳が、母国に(5大会中)4度目の栄冠をもたらした。
この結果、オーストラリアは4つのレース中3つを制覇。ニュージーランドを含め、オセアニア勢が席巻したコモンウェルスゲームズの大会となった。
8月4日:男子個人タイムトライアル(37km)
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア) | 0:46:21 |
2位 | フレッド・ライト(イングランド) | 0:26 |
3位 | ゲラント・トーマス(ウェールズ) | 0:28 |
8月4日:女子個人タイムトライアル(29km)
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア) | 0:40:05 |
2位 | アンナ・ヘンダーソン(イングランド) | 0:34 |
3位 | ジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド) | 1:20 |
8月7日:男子ロードレース(160km)
1位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド) | 3:28:29 |
2位 | ダリル・インピー(南アフリカ) | |
3位 | フィン・クロケット(スコットランド) |
8月7日:女子ロードレース(112km)
1位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア) | 2:44:46 |
2位 | ニース・エヴァンス(スコットランド) | |
3位 | サラ・ローイ(オーストラリア) |
text:Sotaro.Arakawa
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