2022/07/05(火) - 10:58
全日本学生選手権トラックが、7月2日から3日の2日間にわたり伊豆ベロドロームで開催された。男子4km個人パーシュートでは安達光伸(朝日大学)が学連記録を更新して優勝。女子は岩元杏奈(日本体育大学)が3種目で優勝した。
大学対抗戦=団体戦としてのインカレに対し、「個人戦」と呼ばれることもある全日本学生選手権。各種目の学生チャンピオンを決める大会であり、優勝者にはチャンピオンジャージが授与される。
トラック学生選手権の会場は伊豆ベロドローム。同会場では2021年12月に全日本選手権が開催されたが、大学生の大会としては東京五輪・パラリンピック後初のベロドローム開催となった。
男子4km個人パーシュート 安達光伸(朝日大学)が学連記録を更新
男子4km個人パーシュートでは、安達光伸(朝日大学)が昨年の全日本選手権で出した学連記録を自ら塗り替える4分20秒737をマークして優勝。2位の伊藤恭(中央大学)も大会記録を上回る4分20秒台を出した。大会記録の更新は2014年以来8年ぶり。(ちなみにそれまでの記録ホルダーは、日本大学(現・チームブリヂストンサイクリング)の近谷涼)
高橋舜がポイントレースとマディソンで2種目制覇
男子ポイントレースは2組に分けて行われた予選を勝ち上がった20名により決勝が行われた。
「ベロドロームでは逃げの展開が決まると思っていた」と言う高橋舜(日本大学)が、矢萩悠也(京都産業大学)と共にレース前半にラップ(集団を周回遅れにする)を決めて20p獲得。レース後半に形成された5名の逃げ集団に乗った高橋と矢萩は2回目のラップを決めてさらに20pを加算する。高橋54p、矢萩55pと1ポイント差で迎えた終盤、残り2周で高橋がアタック。「自信をもって取りに行った」と言う言葉通りに先頭でフィニッシュし、10pを獲得して勝負を決めた。
高橋は兒島直樹と組んでマディソンにも出場。インドでのアジア選手権から帰国して間もない兒島のスピードと相まって、ここでも2回のラップを取って他を圧倒。2位とダブルスコア以上の差をつけて優勝した。
女子 岩元杏奈が中距離3種目を制覇
女子は3km個人追抜き、ポイントレース、マディソンの中距離3種目で岩元杏奈(日本体育大学)が優勝。ロードレース(個人ロード、タイムトライアル)と合わせて5種目での学生チャンピオンとなった。
「3種目で優勝出来て素直に嬉しいけれど、500mタイムトライアルを落としたのはちょっと悔しいですね。でも半年ぶりくらいで500m走ったし、後輩が勝ってくれたので良かったです。久々にトラック4種目走って、使う筋肉も違うし強度が高いし、ポイントレースの時は脚が無くて逃げることも出来ず、スプリントで取りに行くしかない感じでした。
6月から毎週レースで8月の全日本、9月のインカレまで続くけれど、楽しめば結果もついいてくると思って頑張ります」
男子スクラッチ 上杉有弘が逃げ切り勝ち
2組の予選を経て21名が出走したスクラッチの決勝。谷内健太(京都産業大学)の動きがマークされる中、終盤にアタックした上杉有弘(朝日大学)が残り2周を逃げ切って優勝した。
男子1kmTT、女子500mTT、ケイリン、スプリント
男子の1kmタイムトライアルは、服部幸之助(日本体育大学)が2位の邊見竜馬(日本大学)を0.4秒上回って優勝。女子の500mタイムトライアルは、大野風貴芽(日本体育大学)が先輩の岩元杏奈を0.1秒差で下して優勝した。
予選から勝ち上がった6名での決勝となった男子ケイリンは市田龍生都(中央大学)が力の差を見せつけ、単独逃げ切りの大差で優勝した。
日本大学同士の決勝となった男子スプリント決勝は、予選トップの伊藤京介が2本連取で優勝。女子は1本目を小原乃亜(八戸学院大学)が取り、2本目は大野風貴芽(日本体育大学)が先着したものの、違反降格により小原が優勝した。タンデムスプリントは朝日大学Bが2本連取で優勝した。
その他写真はフォトギャラリーへ
大学対抗戦=団体戦としてのインカレに対し、「個人戦」と呼ばれることもある全日本学生選手権。各種目の学生チャンピオンを決める大会であり、優勝者にはチャンピオンジャージが授与される。
トラック学生選手権の会場は伊豆ベロドローム。同会場では2021年12月に全日本選手権が開催されたが、大学生の大会としては東京五輪・パラリンピック後初のベロドローム開催となった。
男子4km個人パーシュート 安達光伸(朝日大学)が学連記録を更新
男子4km個人パーシュートでは、安達光伸(朝日大学)が昨年の全日本選手権で出した学連記録を自ら塗り替える4分20秒737をマークして優勝。2位の伊藤恭(中央大学)も大会記録を上回る4分20秒台を出した。大会記録の更新は2014年以来8年ぶり。(ちなみにそれまでの記録ホルダーは、日本大学(現・チームブリヂストンサイクリング)の近谷涼)
高橋舜がポイントレースとマディソンで2種目制覇
男子ポイントレースは2組に分けて行われた予選を勝ち上がった20名により決勝が行われた。
「ベロドロームでは逃げの展開が決まると思っていた」と言う高橋舜(日本大学)が、矢萩悠也(京都産業大学)と共にレース前半にラップ(集団を周回遅れにする)を決めて20p獲得。レース後半に形成された5名の逃げ集団に乗った高橋と矢萩は2回目のラップを決めてさらに20pを加算する。高橋54p、矢萩55pと1ポイント差で迎えた終盤、残り2周で高橋がアタック。「自信をもって取りに行った」と言う言葉通りに先頭でフィニッシュし、10pを獲得して勝負を決めた。
高橋は兒島直樹と組んでマディソンにも出場。インドでのアジア選手権から帰国して間もない兒島のスピードと相まって、ここでも2回のラップを取って他を圧倒。2位とダブルスコア以上の差をつけて優勝した。
女子 岩元杏奈が中距離3種目を制覇
女子は3km個人追抜き、ポイントレース、マディソンの中距離3種目で岩元杏奈(日本体育大学)が優勝。ロードレース(個人ロード、タイムトライアル)と合わせて5種目での学生チャンピオンとなった。
「3種目で優勝出来て素直に嬉しいけれど、500mタイムトライアルを落としたのはちょっと悔しいですね。でも半年ぶりくらいで500m走ったし、後輩が勝ってくれたので良かったです。久々にトラック4種目走って、使う筋肉も違うし強度が高いし、ポイントレースの時は脚が無くて逃げることも出来ず、スプリントで取りに行くしかない感じでした。
6月から毎週レースで8月の全日本、9月のインカレまで続くけれど、楽しめば結果もついいてくると思って頑張ります」
男子スクラッチ 上杉有弘が逃げ切り勝ち
2組の予選を経て21名が出走したスクラッチの決勝。谷内健太(京都産業大学)の動きがマークされる中、終盤にアタックした上杉有弘(朝日大学)が残り2周を逃げ切って優勝した。
男子1kmTT、女子500mTT、ケイリン、スプリント
男子の1kmタイムトライアルは、服部幸之助(日本体育大学)が2位の邊見竜馬(日本大学)を0.4秒上回って優勝。女子の500mタイムトライアルは、大野風貴芽(日本体育大学)が先輩の岩元杏奈を0.1秒差で下して優勝した。
予選から勝ち上がった6名での決勝となった男子ケイリンは市田龍生都(中央大学)が力の差を見せつけ、単独逃げ切りの大差で優勝した。
日本大学同士の決勝となった男子スプリント決勝は、予選トップの伊藤京介が2本連取で優勝。女子は1本目を小原乃亜(八戸学院大学)が取り、2本目は大野風貴芽(日本体育大学)が先着したものの、違反降格により小原が優勝した。タンデムスプリントは朝日大学Bが2本連取で優勝した。
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個人パーシュート 結果
男子4km | ||
1位 | 安達光伸(朝日大学) | 4分20秒737(学連新) |
2位 | 伊藤 恭(中央大学) | 4分20秒979(大会新) |
3位 | 兒島直樹(日本大学) | 4分25秒120 |
女子3km | ||
1位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | 3分49秒241 |
2位 | 大蔵こころ(早稲田大学) | 3分49秒596 |
3位 | 成海綾香(鹿屋体育大学) | 3分52秒331 |
ポイントレース 結果
男子 | ||
1位 | 髙橋 舜(日本大学) | 64p |
2位 | 矢萩悠也(京都産業大学) | 55p |
3位 | 岡本勝哉(日本大学) | 37p |
女子 | ||
1位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | 25p |
2位 | 成海綾香(鹿屋体育大学) | 15p |
3位 | 渡部春雅(明治大学) | 14p |
マディソン 結果
男子 | ||
1位 | 日本大学A(兒島直樹・高橋舜) | 79p |
2位 | 京都産業大学B(矢萩悠也・中村栄杜) | 35p |
3位 | 鹿屋体育大学A(古谷田貴斗・伊澤将也) | 26p |
女子 | ||
1位 | 日本体育大学(岩元杏奈・石田明莉) | 33p |
2位 | OPEN(渡部春雅・大蔵こころ) | 20p |
3位 | 法政大学(太郎田水桜・阿部セラ) | -3p |
スクラッチ 結果
1位 | 上杉有弘(朝日大学) | 18分26秒 |
2位 | 松岡優馬(日本体育大学) | |
3位 | 高本亮太(立命館大学) |
スプリント 結果
男子 | 女子 | タンデム | |
1位 | 伊藤京介(日本大学) | 小原乃亜(八戸学院大学) | 朝日大学B(吉野太晟・白井輝) |
2位 | 三神遼矢(日本大学) | 大野風貴芽(日本体育大学) | 法政大学B(小西涼太・平川稜将) |
3位 | 福田健太(中央大学) | 年見穂風(鹿屋体育大学) | 法政大学A(三井大勢・中島康征) |
ケイリン 結果
1位 | 市田龍生都(中央大学) | |
2位 | 横溝貫太(法政大学) |
1kmタイムトライアル・500mタイムトライアル 結果
男子1km | ||
1位 | 服部幸之助(日本体育大学) | 1分4秒256 |
2位 | 邊見竜馬(日本大学) | 1分4秒666 |
3位 | 山本大智(朝日大学) | 1分5秒062 |
女子500m | ||
1位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 36秒858 |
2位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | 36秒945 |
3位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 37秒256 |
text&photo:Satoru Kato
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