2022/06/16(木) - 19:20
レーシングホイールブランドとして名声をほしいままにするフルクラム。そのラインアップにヒルクライムへフォーカスしたローハイトモデル"SPEED25"が加わった。"PEAK CONQUERING WHEELS"、つまり山頂を征するため生み出された1,285gの軽量ホイールだ。
フルクラム Speed 25 (c)fulcrumwheels.com
2004年の創業以来、数多くの選手らとともに華々しい勝利の歴史を歩んできたイタリアンホイールブランドのフルクラム。そのラインアップの頂点に位置するのがプロユースのカーボンリムモデルである"SPEED"シリーズだ。
過去のフルクラムの名作エアロホイール、Racing Speedからその名を受けついだことからも察せられるように、これまでSPEEDシリーズには40mmと55mmというディープリムモデルのみが用意されてきた。
一方、Racing Speedと双璧を成していた軽量ローハイトモデルであるRacing Light XLRの系譜は、ここしばらく途絶えていた。フルクラムのラインアップの中において、ヒルクライムモデルというニッチは空いていたのだ。
"PEAK CONQUERING WHEELS" SPEED25に与えられたテーマ。 (c)fulcrumwheels.com
今回、フルクラムが発表した"SPEED"シリーズの最新作、SPEED25はそのポジションにピッタリとハマる一本だ。最高のヒルクライム性能を実現するという明確な目的を掲げ、フルクラムの有する技術を総動員したSPEED25は、ディスクブレーキホイールかつ2WAY-fit(チューブレス対応)でありながら、ペア1,285gという軽量性を実現した。
リム内幅21mm、リムハイト26mmというロープロファイルリムは、特殊な樹脂を使用することで余計な塗料等を必要としないダイレクトインモールドマットフィニッシュとされ、極限まで重量を削減。
もちろん、フルクラムの誇るMo-Magテクノロジーを採用しており、リムベッドからニップルホールを排除することで、高い剛性と強度、そして安定したチューブレスタイヤの運用を可能としている。
フロントは左右対称となる (c)fulcrumwheels.com
リアリムは左右非対称設計とされる (c)fulcrumwheels.com
フロントリムとリアリムはそれぞれ異なるプロファイルを与えられていることも特徴だ。フロントは左右対称、ドライブトレインのあるリアは左右非対称とされ、スポークテンションの均一化に貢献。
ディスクブレーキ仕様のSPEEDシリーズ初となるエアロスポークを、スポーク同士が接触することが無いように組み上げられる。リムに設けられたニップルホールの角度を厳密にコントロールすることで、ニップルとスポークのアライメントを一致させ、最高のパワー伝達効率を達成した。
2to1組を採用するフロントハブ (c)fulcrumwheels.com
リアは左右同数組。ただ編み方を変えることでスポークテンションの均一化を図る (c)fulcrumwheels.com
スポーク本数はフロント、リアともに24本。フロントはフルクラムの誇る2to1テクノロジーを採用する一方、リアは左右同数とされている。とはいえ、単純に左右同数とするのではなく、ドライブトレイン側を3クロス相当、ブレーキローター側を2クロス相当のスポーク角を付けることで、駆動力と制動力をしっかりリムに伝えつつ、左右のテンション差を是正するスポ―キングとなっている。
ホイールの心臓部とも言えるハブもSPEED25のための専用品だ。余計な装飾を廃したミニマルなデザインのハブは、最適化された構造により軽量化を実現するだけでなく、空力特性にも優れつつねじれ剛性にも強い、信頼性の高いハブとなっている。ベアリングにはセラミック球を使用したUSBベアリングを採用。一般的なベアリングに対し、約半分の転がり抵抗を実現しているという。
過酷な山岳を制するために生まれたホイールだ (c)fulcrumwheels.com
ロードからグラベル、MTBまで、あらゆる分野のホイール開発で培ってきたフルクラムのホイールテクノロジーを余すところなく活かしたSPEED25。KOMを狙うクライマーはもちろん、高い信頼性とローハイトリムならではの優れたハンドリングは、突然の横風にも負けない安定性を求めるウルトラディスタンスライダーにも響くはずだ。
シマノHG、スラムXDR、カンパニョーロN3Wのフリーボディに対応。価格は380,600円(税込)で、XDR仕様のみ381,700円(税込)とされている。
フルクラム SPEED25 (c)fulcrumwheels.com
フルクラム SPEED25
リム:フルカーボン、DIMF
ハイト:26mm
リム形状:シンメトリック(フロント)、アシンメトリック(リア)
リム幅:24.6mm
インナーリム幅:21mm
タイヤタイプ:2-WAY FIT
重量:1,285g
スポーク:ダブルバテッド・ステンレス・エアロ・ストレートプル F/24 R/24
ハブ:アルミニウム
ベアリング:USBセラミック
アクスル:HH12-100(F)、HH12-142(R)
価格:380,600円(税込) ※XDR仕様のみ381,700円(税込)
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2004年の創業以来、数多くの選手らとともに華々しい勝利の歴史を歩んできたイタリアンホイールブランドのフルクラム。そのラインアップの頂点に位置するのがプロユースのカーボンリムモデルである"SPEED"シリーズだ。
過去のフルクラムの名作エアロホイール、Racing Speedからその名を受けついだことからも察せられるように、これまでSPEEDシリーズには40mmと55mmというディープリムモデルのみが用意されてきた。
一方、Racing Speedと双璧を成していた軽量ローハイトモデルであるRacing Light XLRの系譜は、ここしばらく途絶えていた。フルクラムのラインアップの中において、ヒルクライムモデルというニッチは空いていたのだ。
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今回、フルクラムが発表した"SPEED"シリーズの最新作、SPEED25はそのポジションにピッタリとハマる一本だ。最高のヒルクライム性能を実現するという明確な目的を掲げ、フルクラムの有する技術を総動員したSPEED25は、ディスクブレーキホイールかつ2WAY-fit(チューブレス対応)でありながら、ペア1,285gという軽量性を実現した。
リム内幅21mm、リムハイト26mmというロープロファイルリムは、特殊な樹脂を使用することで余計な塗料等を必要としないダイレクトインモールドマットフィニッシュとされ、極限まで重量を削減。
もちろん、フルクラムの誇るMo-Magテクノロジーを採用しており、リムベッドからニップルホールを排除することで、高い剛性と強度、そして安定したチューブレスタイヤの運用を可能としている。
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スポーク本数はフロント、リアともに24本。フロントはフルクラムの誇る2to1テクノロジーを採用する一方、リアは左右同数とされている。とはいえ、単純に左右同数とするのではなく、ドライブトレイン側を3クロス相当、ブレーキローター側を2クロス相当のスポーク角を付けることで、駆動力と制動力をしっかりリムに伝えつつ、左右のテンション差を是正するスポ―キングとなっている。
ホイールの心臓部とも言えるハブもSPEED25のための専用品だ。余計な装飾を廃したミニマルなデザインのハブは、最適化された構造により軽量化を実現するだけでなく、空力特性にも優れつつねじれ剛性にも強い、信頼性の高いハブとなっている。ベアリングにはセラミック球を使用したUSBベアリングを採用。一般的なベアリングに対し、約半分の転がり抵抗を実現しているという。
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シマノHG、スラムXDR、カンパニョーロN3Wのフリーボディに対応。価格は380,600円(税込)で、XDR仕様のみ381,700円(税込)とされている。
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フルクラム SPEED25
リム:フルカーボン、DIMF
ハイト:26mm
リム形状:シンメトリック(フロント)、アシンメトリック(リア)
リム幅:24.6mm
インナーリム幅:21mm
タイヤタイプ:2-WAY FIT
重量:1,285g
スポーク:ダブルバテッド・ステンレス・エアロ・ストレートプル F/24 R/24
ハブ:アルミニウム
ベアリング:USBセラミック
アクスル:HH12-100(F)、HH12-142(R)
価格:380,600円(税込) ※XDR仕様のみ381,700円(税込)
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