2022/06/12(日) - 10:32
ボーナスタイムが総合優勝の行方を左右したウィメンズツアー最終日。混戦となった集団スプリントをロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が制し、区間3位に入ったエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が第8代ウィメンズツアー総合優勝者に輝いた。
最終第6ステージを迎えた第8回ウィメンズツアー(UCIウィメンズワールドツアー)。舞台は再びイングランドに戻り、チッピング・ノートンからオックスフォードまでの142.9kmで争われた。序盤に低難易度のカテゴリー山岳を2つ越え、その後はフィニッシュまで平坦路が続くスプリントステージだ。
今大会区間2勝を挙げているロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)の3勝目なるか。そして僅か2秒差にひしめく総合上位3名による中間スプリントでのボーナスタイム争いがどう決するか。現地時間午前11時15分にスタートが切られると、リーダージャージのバイクエクスチェンジ・ジェイコが逃げを許さないハイスピード牽引を始める。そして51km地点に設定された1つ目の中間スプリントで総合上位3名によるスプリント争いが繰り広げられた。
中間ポイントを前に主導権を握ったのはタイム差なしで総合2位につけるエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を擁するトレック・セガフレード。しかし初日のスプリントを制したクララ・コッポニ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が抜群のリードアウトを見せ、伸び悩むロンゴボルギーニを抜きグレース・ブラウン(オーストラリア)の先頭通過をお膳立て。
これにより総合首位のブラウンは-3秒を獲得してリードを拡大。ロンゴボルギーニに対し3秒差を付けた一方で、総合3位(2秒遅れ)のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が2位通過で-2秒を加算したため、1秒差の総合2位に順位を上げた。
第1中間スプリント通過時でのバーチャル総合順位
1位:グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)
2位:タジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)+ 1秒
3位:エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)+3秒
白熱の中間ポイント争いが終わり、ペースが緩んだプロトンからはアネ・イヴェルセン(ノルウェー、コープ・ハイテックプロダクツ)の飛び出しをきっかけに3名の逃げグループが形成される。これをメイン集団が容認したため、ボーナスタイムが付与されるこの日2つ目のスプリントポイントはこの3名が獲得した。
集団スプリントに持ち込みたいチームDSMがコントロールしたメイン集団は、残り5km地点で逃げ選手たちを吸収。再びひと塊となった集団がオックスフォードの市街地に突入し、緩斜面と連続コーナーの難レイアウトを走る中ニエウィアドマとブラウンが遅れ、一方で総合3位に甘んじていたロンゴボルギーニはスプリンターたちに追従。ウィーベスがコッポニを抜き去り勝利したすぐ後方で、ステージ3位に食い込んだ。
今大会3勝目を挙げたウィーベスは「今日はシャーロッテ(コール)で勝負する予定だったが、テクニカルなコーナーにより見失ってしまい自分で勝負することにした。なので勝利は嬉しいものの、少し残念でもある。3勝を挙げることのできた良い大会になった」とコメント。これで今季10勝目と絶好調のウィーベスはポイント賞も獲得している。
区間3位に食い込んだロンゴボルギーニはボーナスタイム-4秒を獲得し、ブラウンを僅か1秒差で逆転して総合優勝に輝くことに。今年パリ〜ルーベ・ファムを制した30歳のイタリア王者が、ワールドツアーで自身2度目となるステージレース制覇を成し遂げた。
また、連日クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)と熾烈な争いを繰り広げたエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が2年連続で山岳賞に輝いている。
最終第6ステージを迎えた第8回ウィメンズツアー(UCIウィメンズワールドツアー)。舞台は再びイングランドに戻り、チッピング・ノートンからオックスフォードまでの142.9kmで争われた。序盤に低難易度のカテゴリー山岳を2つ越え、その後はフィニッシュまで平坦路が続くスプリントステージだ。
今大会区間2勝を挙げているロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)の3勝目なるか。そして僅か2秒差にひしめく総合上位3名による中間スプリントでのボーナスタイム争いがどう決するか。現地時間午前11時15分にスタートが切られると、リーダージャージのバイクエクスチェンジ・ジェイコが逃げを許さないハイスピード牽引を始める。そして51km地点に設定された1つ目の中間スプリントで総合上位3名によるスプリント争いが繰り広げられた。
中間ポイントを前に主導権を握ったのはタイム差なしで総合2位につけるエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を擁するトレック・セガフレード。しかし初日のスプリントを制したクララ・コッポニ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が抜群のリードアウトを見せ、伸び悩むロンゴボルギーニを抜きグレース・ブラウン(オーストラリア)の先頭通過をお膳立て。
これにより総合首位のブラウンは-3秒を獲得してリードを拡大。ロンゴボルギーニに対し3秒差を付けた一方で、総合3位(2秒遅れ)のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が2位通過で-2秒を加算したため、1秒差の総合2位に順位を上げた。
第1中間スプリント通過時でのバーチャル総合順位
1位:グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)
2位:タジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)+ 1秒
3位:エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)+3秒
白熱の中間ポイント争いが終わり、ペースが緩んだプロトンからはアネ・イヴェルセン(ノルウェー、コープ・ハイテックプロダクツ)の飛び出しをきっかけに3名の逃げグループが形成される。これをメイン集団が容認したため、ボーナスタイムが付与されるこの日2つ目のスプリントポイントはこの3名が獲得した。
集団スプリントに持ち込みたいチームDSMがコントロールしたメイン集団は、残り5km地点で逃げ選手たちを吸収。再びひと塊となった集団がオックスフォードの市街地に突入し、緩斜面と連続コーナーの難レイアウトを走る中ニエウィアドマとブラウンが遅れ、一方で総合3位に甘んじていたロンゴボルギーニはスプリンターたちに追従。ウィーベスがコッポニを抜き去り勝利したすぐ後方で、ステージ3位に食い込んだ。
今大会3勝目を挙げたウィーベスは「今日はシャーロッテ(コール)で勝負する予定だったが、テクニカルなコーナーにより見失ってしまい自分で勝負することにした。なので勝利は嬉しいものの、少し残念でもある。3勝を挙げることのできた良い大会になった」とコメント。これで今季10勝目と絶好調のウィーベスはポイント賞も獲得している。
区間3位に食い込んだロンゴボルギーニはボーナスタイム-4秒を獲得し、ブラウンを僅か1秒差で逆転して総合優勝に輝くことに。今年パリ〜ルーベ・ファムを制した30歳のイタリア王者が、ワールドツアーで自身2度目となるステージレース制覇を成し遂げた。
また、連日クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)と熾烈な争いを繰り広げたエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が2年連続で山岳賞に輝いている。
ウィメンズツアー2022 第6ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) | 3:38:15 |
2位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
4位 | テレザ・ネウマノバ(チェコ、リブレーシング・エクストラ) | |
5位 | バルバラ・グアリスキ(イタリア、モビスター) |
個人総合成績
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 19:19:07 |
2位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 0:01 |
3位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 0:05 |
4位 | アレクサンドラ・マンリー(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:24 |
5位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス) | 0:32 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) |
山岳賞 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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