2022/06/10(金) - 10:32
トレック・セガフレードの高速牽引によってロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が遅れたウィメンズツアー4日目。先鋭集団によるスプリントをグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が制し、総合でも首位に浮上した。
イギリスを舞台とする第8回ウィメンズツアも後半戦の第4ステージ。ウェールズを走るこの日はレクサムからウェルシュプールまでの144.7kmで争われた。コースは中盤に2つの2級山岳が登場する丘陵ステージで、それ以外にもカテゴリーのついていない急勾配の丘が設定されたタフなレイアウトだ。
この日注目されたのは、ここまで2日連続勝利を挙げ総合リーダージャージを着るロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が山岳で遅れず集団に残れるか。ウィーベスを守るチームDSMと、ウィーベスをふるい落としたいチームによる駆け引きが、今大会最長ステージで繰り広げられた。
テウンチェ・ベークハイス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の飛び出しをキッカケに形成されたのは4名による逃げ集団。しかしイタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニでの勝利のためにトレック・セガフレードが高速で牽引すると、1つ目の2級山岳直後に早くも逃げを吸収した。
すると、トレックの思惑通りウィーベスが登坂に耐えられず脱落。この日最後の2級山岳を前にロンゴボルギーニや山岳賞を狙うエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)、2017年大会の覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)など強豪選手含む10名がグループを形成。フィニッシュまで50kmを残し、この先鋭集団がウィーベスたちを突き放しながら雨降るウェールズの丘陵地帯を駆け抜けた。
シャベイがトップで山岳ポイントを通過し、先頭集団に入ることができなかったクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)から山岳賞ジャージ奪還に成功する。一方の追走集団はチームDSMが懸命に牽引するものの、細かなアップダウンによってペースが上がらず、最後まで先頭集団に追いつくことはできなかった。
勝利が確定した10名の中で最初に仕掛けたのはグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)だった。残り6km地点で飛び出すと、これにロンゴボルギーニとニエウィアドマの2人が反応。そして勝負はそのまま3人によるスプリントへ。先んじて腰を上げたロンゴボルギーニを確認し、冷静にそのスリップストリームに入ったブラウンがフィニッシュライン直前で差し切った。
チームに初日に続く区間2勝目をもたらし、総合でも首位に立ったブラウン。「前回の勝利から時間が経っていたので、勝つことができ安心した。1月のオーストラリア選手権個人タイムトライアルに続き、チームに勝利をもたらすことができた。本当に嬉しい」と、今年フランスチームに加入したブラウンは語った。
翌日は1級山岳ザ・ブラックマウンテン(距離5.2km/平均5.9%)の頂上にフィニッシュするクイーンステージ。最終第6ステージが平坦コースのため、ここでの順位が総合優勝の行方を決める。
イギリスを舞台とする第8回ウィメンズツアも後半戦の第4ステージ。ウェールズを走るこの日はレクサムからウェルシュプールまでの144.7kmで争われた。コースは中盤に2つの2級山岳が登場する丘陵ステージで、それ以外にもカテゴリーのついていない急勾配の丘が設定されたタフなレイアウトだ。
この日注目されたのは、ここまで2日連続勝利を挙げ総合リーダージャージを着るロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)が山岳で遅れず集団に残れるか。ウィーベスを守るチームDSMと、ウィーベスをふるい落としたいチームによる駆け引きが、今大会最長ステージで繰り広げられた。
テウンチェ・ベークハイス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の飛び出しをキッカケに形成されたのは4名による逃げ集団。しかしイタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニでの勝利のためにトレック・セガフレードが高速で牽引すると、1つ目の2級山岳直後に早くも逃げを吸収した。
すると、トレックの思惑通りウィーベスが登坂に耐えられず脱落。この日最後の2級山岳を前にロンゴボルギーニや山岳賞を狙うエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)、2017年大会の覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)など強豪選手含む10名がグループを形成。フィニッシュまで50kmを残し、この先鋭集団がウィーベスたちを突き放しながら雨降るウェールズの丘陵地帯を駆け抜けた。
シャベイがトップで山岳ポイントを通過し、先頭集団に入ることができなかったクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス)から山岳賞ジャージ奪還に成功する。一方の追走集団はチームDSMが懸命に牽引するものの、細かなアップダウンによってペースが上がらず、最後まで先頭集団に追いつくことはできなかった。
勝利が確定した10名の中で最初に仕掛けたのはグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)だった。残り6km地点で飛び出すと、これにロンゴボルギーニとニエウィアドマの2人が反応。そして勝負はそのまま3人によるスプリントへ。先んじて腰を上げたロンゴボルギーニを確認し、冷静にそのスリップストリームに入ったブラウンがフィニッシュライン直前で差し切った。
チームに初日に続く区間2勝目をもたらし、総合でも首位に立ったブラウン。「前回の勝利から時間が経っていたので、勝つことができ安心した。1月のオーストラリア選手権個人タイムトライアルに続き、チームに勝利をもたらすことができた。本当に嬉しい」と、今年フランスチームに加入したブラウンは語った。
翌日は1級山岳ザ・ブラックマウンテン(距離5.2km/平均5.9%)の頂上にフィニッシュするクイーンステージ。最終第6ステージが平坦コースのため、ここでの順位が総合優勝の行方を決める。
ウィメンズツアー2022 第4ステージ結果
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 3:48:34 |
2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
4位 | リアンヌ・マークス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:10 |
5位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
個人総合成績
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 12:39:11 |
2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 0:04 |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:06 |
4位 | アレクサンドラ・マンリー(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:13 |
5位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | 0:17 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) |
山岳賞 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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