2022/05/28(土) - 14:02
ようやくスプリンターに出番が回ってきたツアー・オブ・ノルウェー第4ステージ。アシストとして数多の勝利に貢献してきたマルコ・ハラー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)らを下し、自身7年振りとなる勝利を掴んだ。
内陸のホブデンからスカゲラク海峡に面するクリスティアンサンに向かうツアー・オブ・ノルウェー第4ステージ。コース全長は今大会最長の232.1kmで、終盤に3級山岳(距離1.4km/平均4.9%)を含む周回コースを2周する。大会4日目にしてようやく訪れた平坦基調のレイアウトはスプリンターたちのモチベーションを上げた。
毎ステージ早々と逃げが捉まる展開が続いたからか、ワールドチームが逃げに興味を示さないなかこの日はシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出した。今年2度目の古巣復帰を果たしたアーチボルドの動きに、コンチネンタルチームの選手たちが追従して6名の逃げ集団を形成。しかしアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやトレック・セガフレードが先頭を引くプロトンは、2分以上のリードを許さなかった。
クリスティアンサンの市街地に入り逃げ集団が吸収されると、フランス王者のレミ・カヴァニャ(クイックステップ・アルファヴィニル)が21歳の若きエースプリンターであるイーサン・ヴァーノン(イギリス)のために先頭でペースアップ。すると初日にも鋭いアタックを披露したネイサン・ファンホーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が1度目のフィニッシュラインの直前で飛び出す。
これをマルコ・ハラー(オーストリア)で勝負したいボーラ・ハンスグローエが引き戻すと、90度コーナーの連続が各チームのアシストを退けながら最終ストレートへ。意図せず先頭に出されてしまったイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が左右に首を振りスプリントのタイミングを伺う中、残り200mでハラーがスプリントを開始した。
直前の2度に渡る3級山岳が影響してか、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)やヴァーノンなどの加速が伸びない。そんなライバルたちを尻目に最後までハイスピードを維持したハラーが、自身7年振りとなる勝利を掴み取った。
「とても嬉しいと同時に安心したよ。調子が良かったこの春は何の成果も上げられなかったからね。僕をサポートしてくれたチームメイトはもちろん、無念だった春の後、良いトレーニング計画を立ててくれたコーチに感謝したい。この大会ではずっと調子は良かったんだ。再び表彰台の一番高いところに立てたなんて信じられない。おそらく7年振りの勝利だろうか。とにかく気分は最高だよ」。長きに渡りペテル・サガン(スロバキア、現トタルエネルジー)などのアシストを務めてきたハラーは、久々に掴んだ勝利をそう表現した。
2位にはヴァーノンが入り、地元勝利を逃したクリストフは3位でフィニッシュ。出走前に嘔吐しながらも完走を目指し、レース途中でバイクを降りた総合7位パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)を除き、総合順位に変動はなかった。
内陸のホブデンからスカゲラク海峡に面するクリスティアンサンに向かうツアー・オブ・ノルウェー第4ステージ。コース全長は今大会最長の232.1kmで、終盤に3級山岳(距離1.4km/平均4.9%)を含む周回コースを2周する。大会4日目にしてようやく訪れた平坦基調のレイアウトはスプリンターたちのモチベーションを上げた。
毎ステージ早々と逃げが捉まる展開が続いたからか、ワールドチームが逃げに興味を示さないなかこの日はシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出した。今年2度目の古巣復帰を果たしたアーチボルドの動きに、コンチネンタルチームの選手たちが追従して6名の逃げ集団を形成。しかしアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやトレック・セガフレードが先頭を引くプロトンは、2分以上のリードを許さなかった。
クリスティアンサンの市街地に入り逃げ集団が吸収されると、フランス王者のレミ・カヴァニャ(クイックステップ・アルファヴィニル)が21歳の若きエースプリンターであるイーサン・ヴァーノン(イギリス)のために先頭でペースアップ。すると初日にも鋭いアタックを披露したネイサン・ファンホーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が1度目のフィニッシュラインの直前で飛び出す。
これをマルコ・ハラー(オーストリア)で勝負したいボーラ・ハンスグローエが引き戻すと、90度コーナーの連続が各チームのアシストを退けながら最終ストレートへ。意図せず先頭に出されてしまったイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が左右に首を振りスプリントのタイミングを伺う中、残り200mでハラーがスプリントを開始した。
直前の2度に渡る3級山岳が影響してか、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)やヴァーノンなどの加速が伸びない。そんなライバルたちを尻目に最後までハイスピードを維持したハラーが、自身7年振りとなる勝利を掴み取った。
「とても嬉しいと同時に安心したよ。調子が良かったこの春は何の成果も上げられなかったからね。僕をサポートしてくれたチームメイトはもちろん、無念だった春の後、良いトレーニング計画を立ててくれたコーチに感謝したい。この大会ではずっと調子は良かったんだ。再び表彰台の一番高いところに立てたなんて信じられない。おそらく7年振りの勝利だろうか。とにかく気分は最高だよ」。長きに渡りペテル・サガン(スロバキア、現トタルエネルジー)などのアシストを務めてきたハラーは、久々に掴んだ勝利をそう表現した。
2位にはヴァーノンが入り、地元勝利を逃したクリストフは3位でフィニッシュ。出走前に嘔吐しながらも完走を目指し、レース途中でバイクを降りた総合7位パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)を除き、総合順位に変動はなかった。
ツアー・オブ・ノルウェー2022第4ステージ結果
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 16:56:56 |
2位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、アルペシン・フェニックス) | 0:46 |
3位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | 1:24 |
4位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 1:30 |
5位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 2:21 |
その他の特別賞
ポイント賞 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) |
山岳賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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