2022/05/27(金) - 20:38
3年ぶりの開催となる「ツール・ド・熊野」が、和歌山県新宮市で開幕。初日の第1ステージは、全ての逃げを吸収した集団でのスプリント勝負となり、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が優勝した。
3年ぶりのツール・ド・熊野 18チームがスタート photo:Satoru Kato
UCI2.2クラスのステージレースとして今年22回目の開催となる「ツール・ド・熊野」は、紀伊半島南東部の三重県と和歌山県にまたがる熊野地域を舞台に開催されるレース。コロナ禍により2020年、2021年と開催が見送られたため、今年3年ぶりの「再開」が実現した。
今回のツール・ド・熊野は、前回まで行われていたプロローグの個人タイムトライアルが無くなり、3日間3ステージでの開催。コースの一部に細かな変更があるものの、ハードな山岳や海沿いを走る日本有数のロケーションを誇るコース設定は健在だ。
赤木川にかかる橋を渡っていく集団 photo:Satoru Kato
初日の第1ステージは、和歌山県新宮市を流れる熊野川の支流になる赤木川に沿って往復する「赤木川清流コース」での114kmのレース。1周16.4kmのコースはアップダウンは少なめだが、4級山岳に指定される短距離ながら斜度のある登り坂や、集団が1列に絞られるほどの急激な道幅の変化など、一筋縄ではいかないハードさ。往復区間が長いためタイムアウトの基準が厳しいこともあり、気を抜くと完走さえままならない。
前夜まで大雨が降った紀伊半島周辺だが、朝には青空が広がるほど急速に天候が回復。雨上がりの湿度の高さと相まって蒸し暑い中でのレースとなった。
ファーストアタックは中島雅人(VC福岡) photo:Satoru Kato
序盤のメイン集団はコントロールするチームはなく様子見 photo:Satoru Kato
パレード走行ののちリアルスタートが切られると、早速集団は縦長に伸びる。その中から最初に飛び出したのは、中島雅人(VC福岡)。ほどなく集団に吸収され、その後も飛び出しを図る動きが続くものの、長く続く逃げにはならない。主導権を握るチームもなく、前半は目立った動きがないまま経過する。
レース中盤に先行した6名は終盤まで逃げ続けた photo:Satoru Kato
レース後半に入った4周目、3名の飛び出しをきっかけに集団から次々と合流し、6名の先頭集団が形成される。メンバーは、山本元喜(キナンレーシングチーム)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)、西尾憲人(那須ブラーゼン)、中井唯晶(シマノレーシング)、柴田雅之(ヴィクトワール広島)、門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)。
レース終盤 ペースを上げて追走するメイン集団 photo:Satoru Kato
最終周回 VC福岡、マトリックスパワータグなどが集団前方に上がってくる photo:Satoru Kato
メイン集団との差は終盤にかけて30秒以上まで開く。最終周回に入ると、各チームがメイン集団のペースアップに加担し、残り半周ほどで先行する6名を吸収する。その後はチーム右京、VC福岡、マトリックスパワータグなどが集団前方で主導権争いをしていく。
残り4km チームブリヂストンサイクリングが主導権を握る photo:Satoru Kato
最終コーナーを先頭でクリアする窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato
残り4km、マトリックスパワータグに被せるようにして集団前方にチームブリヂストンサイクリングが上がってくる。そのスプリントトレインに導かれた窪木一茂が最終コーナーをトップで通過。直後にネイサン・アール(チーム右京)が迫るものの寄せ付けず、窪木が大きく両腕を広げてフィニッシュした。
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が第1ステージ優勝 photo:Satoru Kato
上位3名の表彰式 左から、3位織田聖(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、1位窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、2位ネイサン・アール(チーム右京) photo:Satoru Kato
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)がリーダージャージを獲得 photo:Satoru Kato
窪木は「他のチームも良いスピードで集団前方に上がってきていたけれど、僕達のチームはみんな気合いが入っていたので良いトレインが組めて、終始集団の前にいられたので脚をためることが出来た。トラックで団抜きを走っているメンバーでもあるので、あれこれ言わずとも決まって発射された感じだった。今年はまだチームに勝利が無かったので、この1勝は大きい」と、感慨深げに初日を振り返った。
明日の第2ステージは、ツール・ド・熊野のクイーンステージとなる「熊野山岳コース」。丸山千枚田に設定された2級山岳、1級山岳の札立峠、登りフィニッシュの3級山岳と、登って下ってを繰り返す難関コースだ。個人総合順位は10秒差に50名がひしめく状態であるから、第2ステージを制する者が総合優勝に大きく近づくことは間違いない。明日も天候は晴れの予報。気温高めの中、ハードな1日となりそうだ。
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UCI2.2クラスのステージレースとして今年22回目の開催となる「ツール・ド・熊野」は、紀伊半島南東部の三重県と和歌山県にまたがる熊野地域を舞台に開催されるレース。コロナ禍により2020年、2021年と開催が見送られたため、今年3年ぶりの「再開」が実現した。
今回のツール・ド・熊野は、前回まで行われていたプロローグの個人タイムトライアルが無くなり、3日間3ステージでの開催。コースの一部に細かな変更があるものの、ハードな山岳や海沿いを走る日本有数のロケーションを誇るコース設定は健在だ。
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初日の第1ステージは、和歌山県新宮市を流れる熊野川の支流になる赤木川に沿って往復する「赤木川清流コース」での114kmのレース。1周16.4kmのコースはアップダウンは少なめだが、4級山岳に指定される短距離ながら斜度のある登り坂や、集団が1列に絞られるほどの急激な道幅の変化など、一筋縄ではいかないハードさ。往復区間が長いためタイムアウトの基準が厳しいこともあり、気を抜くと完走さえままならない。
前夜まで大雨が降った紀伊半島周辺だが、朝には青空が広がるほど急速に天候が回復。雨上がりの湿度の高さと相まって蒸し暑い中でのレースとなった。
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パレード走行ののちリアルスタートが切られると、早速集団は縦長に伸びる。その中から最初に飛び出したのは、中島雅人(VC福岡)。ほどなく集団に吸収され、その後も飛び出しを図る動きが続くものの、長く続く逃げにはならない。主導権を握るチームもなく、前半は目立った動きがないまま経過する。
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レース後半に入った4周目、3名の飛び出しをきっかけに集団から次々と合流し、6名の先頭集団が形成される。メンバーは、山本元喜(キナンレーシングチーム)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)、西尾憲人(那須ブラーゼン)、中井唯晶(シマノレーシング)、柴田雅之(ヴィクトワール広島)、門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)。
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メイン集団との差は終盤にかけて30秒以上まで開く。最終周回に入ると、各チームがメイン集団のペースアップに加担し、残り半周ほどで先行する6名を吸収する。その後はチーム右京、VC福岡、マトリックスパワータグなどが集団前方で主導権争いをしていく。
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残り4km、マトリックスパワータグに被せるようにして集団前方にチームブリヂストンサイクリングが上がってくる。そのスプリントトレインに導かれた窪木一茂が最終コーナーをトップで通過。直後にネイサン・アール(チーム右京)が迫るものの寄せ付けず、窪木が大きく両腕を広げてフィニッシュした。
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窪木は「他のチームも良いスピードで集団前方に上がってきていたけれど、僕達のチームはみんな気合いが入っていたので良いトレインが組めて、終始集団の前にいられたので脚をためることが出来た。トラックで団抜きを走っているメンバーでもあるので、あれこれ言わずとも決まって発射された感じだった。今年はまだチームに勝利が無かったので、この1勝は大きい」と、感慨深げに初日を振り返った。
明日の第2ステージは、ツール・ド・熊野のクイーンステージとなる「熊野山岳コース」。丸山千枚田に設定された2級山岳、1級山岳の札立峠、登りフィニッシュの3級山岳と、登って下ってを繰り返す難関コースだ。個人総合順位は10秒差に50名がひしめく状態であるから、第2ステージを制する者が総合優勝に大きく近づくことは間違いない。明日も天候は晴れの予報。気温高めの中、ハードな1日となりそうだ。
ツール・ド・熊野 第1ステージ・赤木川清流コース 結果(114km)
1位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | 2時間31分17秒 |
2位 | ネイサン・アール(チーム右京、オーストラリア) | +0秒 |
3位 | 織田 聖(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | |
4位 | 畑中勇介(キナンレーシングチーム) | |
5位 | レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アルテアーガ(マトリックスパワータグ、スペイン) | |
6位 | 岡 篤志(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | |
7位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
8位 | 孫崎大樹(スーパークルおおいたレーシングチーム) | |
9位 | 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) | |
10位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) |
ポイント賞・山岳賞・チーム順位(第1ステージ終了時)
text&photo:Satoru Kato
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